厚労省が6月25日に発表した人口動態統計速報によると、4月の日本の死亡者数は、令和3年以前に比較すると、令和4年、令和5年に引き続き、激増している。人口動態統計速報からのデータをグラフにしたものが以下のものだ。
黄色の線で表した令和3年のデータも、それ以前に比べると、増えている。そして、灰色、赤、濃い青で示した令和4年以降のデータは、それ以上に増えているのがわかる。
令和4年以降の毎月のデータでは、死亡者数は少なくとも令和2年以前に比較すると、毎月20,000人は増えていることがわかる。3月の死亡者数は、令和3年以前は12万人くらいだったのが、令和4年意向は14万人くらいになっている。令和3年以前を基準にすると、死亡者数の増加は、15%~20%に近い増加になっているのだ。
今年5月28日のブログでも同じ話題を取り上げたが、マスコミでは全く話題になっていない。ましてや、厚労省からはなんの発表もない。不思議なことだ。
ただ、6月25日の記者会見で、この死亡者数の激増について、記者から厚労大臣に質問が出て、その質疑応答が厚労省の掲示板に出ている。以下のところだ。
https://www.mhlw.go.jp/stf/kaiken/daijin/0000194708_00705.html
死亡者数の増加については、この記事の後半の部分にでている。それを見てもらうと分かるのだが、厚労大臣の回答は、「これは改めて高齢者による増加というのが、大きな原因の1つとなっているということは明白です。」と言い切っている。不思議な回答だ。なぜ、令和3年以降急激に死亡者数が増えたかについての回答になっていない。というのは、死亡者数は年代別に死亡者数が出ているので、老人だけで死亡者数が令和3年以降増えているのなら、数字ではっきりと分かるはずなのだ。実際には、厚労省の発表する年代別の死亡者数を見れば、老人の死亡者が増えたわけではないことは明らかである。
コロナ以前とコロナ以降での差ということで、この死亡者数の増加は、コロナウイルスあるいはそのワクチン接種の影響と考えても不思議ではない。
海外でも同じような現象が起こっているという報告が、出てきており、日本だけではなく、世界的な傾向のようだ。
これほど死亡者数が増えているのに、原因を調べてみようという話が厚労省や大臣から出てこないというのが不思議である。しかし、明らかにコロナ以前とコロナ以降では、死亡者数が大きく変わってしまった。早く原因を突き止めるべきではないか。今後もこの死亡者数の増加には注目していきたい。