2026年7月3日金曜日

毎日新聞の記事「監視されるSNS」を読んで

 今日の毎日新聞に、組織に属さず単独でテロを行う「LO(ローンオフェンダー)」対策の強化をテーマにした記事が掲載されていました。


記事によると、ある40代の女性がX(旧ツイッター)に投稿した以下の文面が事態のきっかけだったそうです。


<珍しく政治に怒りすぎて火炎瓶を握りしめています>

<高市政権の政策による悪影響が直接的にわたしに及んだので、火炎瓶を腰に巻きつけながら首相官邸での抗議の焼身自殺を検討しています>


衆院選の期間中だったこともあり、警察はこの投稿を危険視。匿名アカウントだったにもかかわらず、過去の写真などから身元を割り出し、実際に公安警察が女性の自宅を訪ねて事情聴取を行ったといいます。警察庁は選挙後、これを「LO対策の事例」として公表しました。


警視庁公安部の幹部が「SNS上の危険投稿を拾っていくことは、LO対策において大きな意味を持つ」と力を込めるように、要人の安全と社会の秩序を守るため、警察が地道で実効性のあるサイバーパトロールを行っていることがよく分かります。


警察の活動を肯定的に伝える内容としてはここまでは良かったのですが、記事は最後に、次のような一文で締めくくられていました。


『テロ対策の実態はベールに包まれてきた。警視庁公安3課は「個別の事案については説明しないが、必要な対策は取っている」とする。いま、SNSの投稿は確かに見張られている。』


この結びには強い違和感を覚えます。テロ対策において、防御側の「手の内(具体的な手法)」を明かさないのは鉄則です。手の内を示せば攻撃側に情報が筒抜けになり、社会の安全が脅かされるという現実を、この記事は無視しているように思えます。それどころか、「悪いことをしていなくても、私たちは常に見張られている」と一般市民の不安を煽り、「LO対策」そのものにネガティブな印象を植え付けようとしているかのようです。


安倍元首相の銃撃事件だけでなく、岸田前首相が襲撃された事件を見てもわかる通り、現在の日本においてLO対策は安全な政治活動、ひいては国体を維持するための最重要課題です。警察の正当な防犯活動を不当に問題視するような表現は、かえって日本の民主主義を危険にさらすものではないでしょうか。


新聞報道としては、過激な投稿のリスクに警鐘を鳴らし、むしろ「LO対策に万全を期してほしい」と警察の背中を押すような表現で締めくくるべきだったと考えます。日夜、困難なテロ対策に奔走してくれている警察の方々への、敬意と感謝の視点が欠けていることが非常に残念でなりません。


2026年7月04日(金)付毎日新聞夕刊の第5395回・上級数独の解き方

 6月26日(金)付の毎日新聞夕刊に掲載されている第5394回・毎日数独上級の解き方を説明します。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



ここで下の図を見て下さい。左側下段の9つの箱に注目します。赤い矢印て示した線上には、「2」と「6」があるので、左側下段の赤い丸印で示した2つの箱には、「2」もしくは「6」が入り、他の数は入らないことがわかります。



この結果を使うと、左側上段の9つの箱の一つに、「9」が入ることが分かります。


それ以降、分かるところを埋めていくと、以下の図のようになります。



ここで下の図を見て下さい。左側下段の9つの箱に注目します。赤い矢印て示した線上には、「3」と「6」があるので、左側下段の赤い丸印で示した2つの箱には、「3」もしくは「6」が入り、他の数は入らないことがわかります。



この結果を使うと、中央上段の9つの箱の一つに、「7」が入ることが分かります。


それ以降、分かるところを埋めていくと、以下の図のようになります。



ここで下の図を見て下さい。中央中段の9つの箱に注目します。赤い矢印て示した線上には、「1」と「7」があるので、中央中段の赤い丸印で示した2つの箱には、「1」もしくは「7」が入り、他の数は入らないことがわかります。そして、中央中段の残りに2つの箱には、「5」もしくは「8」が入ることが分かります。



この結果を使うと、中央中段の9つの箱の一つに、「5」が入ることが分かります。


それ以降、分かるところを埋めていくと、以下の図のようになります。



ここで下の図を見て下さい。右側下段の9つの箱の中に注目します赤い矢印で示した線上には、「5」があるので、四角で示した2つの箱のいずれかに、「5」が入ります。


次に、ある赤い丸印で示した箱注目します。この箱のある赤の2つの直線上にある数字と、この箱のある9つの箱の中にある数字に注目します。「1」から「9」までの数字のうち「4」だけがないので、赤い丸印で示した箱には「4」が入ることがわかります。



それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。頑張ってみて下さい。




2026年7月2日木曜日

加速するAI時代の本質的な問題とこれからの向き合い方

 Anthropic(アンソロピック)のクロエ・ルビンスキー氏が国際会議「ARC 2026」で行った、非常に深い洞察に満ちたスピーチを動画で見ました。これを見て、私のAIに対する理解は、その凄まじい進歩に対して大きく遅れていたのだと痛感させられました。本当によく勉強し、考えなければならないテーマです。


特に認識を新たにしたのは、AIの知能の進歩は私たちが想像するよりも数段早く進んでいるという現実、そして、私たちの向き合い方次第では、考えられないような深刻な問題を引き起こすという点です。


いまやAIの開発は、賢くなったAIが次の世代のAI開発を自ら手助けする「再帰的自己改善」のサイクルに入っています。かつて囲碁AIが互いに対戦を繰り返して強くなったように、現代のAIはより複雑な領域で「AIがAIを改善していく時代」に移行しており、そのスピードはますます加速しています。


しかも、この開発レースは世界中の企業や国家が商業的・地政学的なライバル関係のなかでデッドヒートを繰り広げているため、どこか一つのプレイヤーが「危ないから一度立ち止まろう」と思っても、止めることはできません。


だからこそ、スピーチの中で紹介されたAIの「キャラクター(性質)」に関する研究報告には、最も大きな衝撃を受けました。


AIは単に指示されたコードを実行するだけの機械ではなく、置かれた環境や与えられたデータから「こういう風に振る舞うのが正解なんだ」というキャラクターを推測し、学習しているというのです。そのため、私たちの対応次第では、予期もしない「不誠実で、嘘をつき、研究を妨害するような悪意あるキャラクター」へと変貌してしまう可能性があります。


現代のAIは、人間が膨大な時間をかけて紡いできた「言語データ」から学習しています。言語とは人間の思考、価値観、恐れ、そして知恵そのものです。つまり、AIを学習させることは「私たち自身」を学習させていることに等しく、AIは進化するたびに、ますます「私たち人間」を色濃く映し出す鏡になっていくのです。


この激しい開発レースのなかで、私たちがどのような言葉を使い、どのような「未来の物語」を語るか。そのすべてがデータとしてAIに吸収され、AIの倫理観を作り上げていきます。


もし私たちが「効率性」や「目先の利益」「手抜き」だけを重視してAIを扱い続ければ、完成するAIもまた、極めて不誠実で危険な性質を持つようになるでしょう。


開発レースを止められないからこそ、私たちが日々発する言葉の質、そして「人間としてどうありたいか」という倫理的な想像力(Moral Imagination)を高く保つこと。これこそが、巡り巡って未来のAIを安全で素晴らしいものにするための、最も身近で強力なアプローチなのだと思います。


これからのAI時代、私たちが進むべき究極の対応策は、AIと張り合って効率性を追い求めることではありません。むしろ、AIという強力なツールを味方にすることで、浮いた時間やエネルギーを、AIには決して取り扱うことのできない「もっと人間らしく、もっと他者と繋がり、もっと豊かに生きるため」の領域に投資していくことが大切ではないでしょうか。


私たちの語るストーリーと言葉が、そのまま未来を作っていきます。

AI displacement(AIによる雇用の代替)を恐れるのではなく、人間本来の温かさやケアの価値を再発見する「偉大なる転換(Great Turning)」の機会として、前を向いていきたいですね。


皆さんは、これからのAIと人間の関係について、どう思われますか?



2026年6月30日火曜日

パスワードをかけたまま逝ってしまった友人

 ここしばらく連絡が途絶えていた友人が、今年の3月に亡くなっていたことが分かりました。先日、奥様からご連絡をいただいたことで知ったのです。


その際、奥様から「主人がパソコンのファイルにパスワードをかけたまま亡くなってしまい、本当に困っている」というお話を伺いました。いわゆる「デジタル遺品」をめぐる、現代ならではのトラブルです。


パスワードをかけたのが、本当に重要な書類(資産関係など)だけなら納得もいきます。しかし彼は、自分が「大切だ」と思うものすべてにパスワードをかけてしまっていたようでした。


最大の誤算は、そのパスワードを奥様など、家族の誰にも教えていなかったことです。病床で時間はあったはずなのですが、伝えるのをすっかり忘れてしまっていたようでした。


失われた、世界に一枚の「蝶の写真」


彼は若い頃から、蝶の写真を撮るのが大好きな人でした。

日本国内だけでなく、海外まで撮影旅行に出かけるほどで、中にはかなり貴重な蝶の写真もあったそうです。生前、私にも嬉しそうに自慢してくれたものでした。


パソコンに詳しい息子さんがいらっしゃり、なんとかパスワードを解こうと色々と試されたそうですが、結局は諦め、ディスク内のファイルをすべて消去されたとのこと。

専門の解読業者に頼むことも考えたそうですが、「自分たちの知らない父のファイルを他人に見られるのが心配だった」と仰っていました。


長年の情熱が詰まった貴重な写真たちが、一瞬ですべて消えてしまった。そう思うと、なんとも切ない気持ちになります。


残される家族のために、今できる対策を


私自身も、銀行口座や証券会社など、重要なパスワードをまとめたファイルにはロックをかけています。ただし私の場合は、子供たちにその開き方を共有してあるため、私が いなくなっても対応できるよう対策しています。


「死んでしまえば、あとの人がどう困ろうと知ったことではない」というわけにはいきません。本人は亡くなっているので責められませんが、残された家族にとっては大迷惑になってしまいます。


とはいえ、最近のセキュリティは一筋縄ではいきません。

パスワードだけでなく、2段階認証、指紋や顔認証、さらには「パスキー」の導入など、年々複雑化しています。本人のスマートフォンや生体認証がなければ、家族であっても手も足も出ないケースが増えているのです。


自分が亡くなったあと、大切な家族にできるだけ負担をかけないために、今どんな対策をしておくべきか。

「まだ早い」と思わず、元気なうちにデジタル資産の整理と共有を考えておくべきだと、友人の件を通じて強く実感させられました。




2026年6月28日日曜日

イランは排除すべき「悪辣な国」なのか?報道の裏にある73年の真実

 日本の報道を見ていると、現在の中東情勢において、イランが悪者として描かれている記事が非常に多いように感じられます。「イランは過激な宗教指導者によって自由を奪われており、多くの国民が弾圧を受けている」という論調が一般的です。

しかし、こうした描写はイランの歴史的背景を十分に踏まえたものと言えるのでしょうか。 


最近、YouTubeで国際政治アナリスト・伊藤貫氏の解説動画(「一つの過ちが米国覇権の時代を終わらせるのか」)を観て、私は日本の報道に強い疑問を持ちました。

伊藤氏の説明によると、現在のイランの体制は、イラン国民が米英に対して抱く「深い不信感」の歴史から出来上がったものであり、私たちがイメージする単純な独裁体制とは異なるというものでした。そして、イランが現在の戦いを「自衛の戦い」と捉えている理由が、歴史的背景から詳しく解説されていたのです。


気になったので、実際にイランの過去73年を調べてみると、確かにイラン国民が「長期にわたり屈辱と干渉を受け続けた」と感じる理由が存在していました。


1.自国の民主主義を外国勢力に踏みにじられた瞬間(1953年)

1953年、民主的選挙で選ばれたモサデク首相は、英国系石油企業の利権構造に対抗し、石油の国有化を進めました。

これに反発した英国と、冷戦下でイランの共産化を警戒した米国は、CIAとMI6を使って秘密工作「アジャックス作戦」を実行。

モサデク政権は倒され、米英の意向に沿うパーレビ王朝が復位しました。


2.外国勢力が作った傀儡政権と秘密警察による恐怖政治(〜1979年)

パーレビ王朝は、伝統的な王家の血筋ではなく、軍人の家系から米英に担ぎ上げられた「都合の良い王」でした。この政権を裏で支えたのが、CIAやモサドの協力で設立された秘密警察 SAVAK(サヴァーク) です。この体制下で、自由や民主主義を求めるイラン国民は徹底的に弾圧されました。

  • 投獄者: 8万〜10万人

  • 拷問死: 7,000〜8,000人


3.アメリカが仕掛けた代理戦争の犠牲(1980年〜)

過酷な弾圧に耐えかねた国民は、1979年に「イスラム革命」を起こし、ついに親米独裁のパーレビ王朝を打倒します。しかし米国はこれを認めず、すぐに隣国イラクのサダム・フセインを支援し、8年間に及ぶイラン・イラク戦争へとイランを追い込みました。

この戦争では、イランは甚大な犠牲を払いました。

  • 戦死者: 50万〜60万人

  • 国内の死者(食料・医療不足など): 100万人以上

4.47年間、生活と未来を奪い続けた経済制裁

「イランが経済成長できず、軍事力を持てないようにすること」を目的に、イラン革命以降の約47年間、アメリカは現在に至るまで過酷な経済制裁を途切れなく課し続けています。

「反米感情」だけでは説明できない主権の闘争

この73年間の苦難の歴史を見ると、イラン人の中に「徹底的にいじめられてきいた」という強い被害意識があるのは当然だと言えます。

それと同時に、彼らには3000年の歴史を持つ「ペルシャ帝国」としての高いプライドがあります。だからこそ、「建国してわずか250年ほどのアメリカという国に、これ以上自分たちの運命をコントロールされてたまるか」という強い執念(自衛の意志)に繋がっているのです。

イランの行動は、日本の大手メディアが報じるような、単なる宗教的原理主義や盲目的な反米感情だけでは説明できません。それは彼らにとって、歴史から地続きの「主権を守るための長期的な闘争」なのです。

中東の複雑な問題を理解するには、現代の表面的な対立を追うだけでなく、その国が歩んできた「歴史の痛み」を知ることが不可欠なのだと、改めて痛感させられます。


2026年6月27日土曜日

2026年6月28日(日)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 2026年6月28日(日)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明します。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっています。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められません。少し工夫してみる必要があります。


ここで下の図を見て下さい。右側上段の9つの箱に注目します。この図で赤の直線で示した部分には「1」と「6」がその直線上にあります。従って、赤の丸で示した2つの箱のいずれかに、「1」もしくは「6」が入り、他の数は入らないことがわかります。


さらに、中央上段の9つの箱に注目します。この図で青の直線で示した部分には「5」と「8」がその直線上にあります。従って、青の丸で示した2つの箱のいずれかに、「5」もしくは「8」が入り、他の数は入らないことがわかります。



これを使うと、右側上段の9つ箱の一つに、「3」が入ることがわかります。


これ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。

頑張ってみて下さい。




2026年6月26日金曜日

2026年6月26日(金)付毎日新聞夕刊の第5389回・上級数独の解き方

 6月26日(金)付の毎日新聞夕刊に掲載されている第5389回・毎日数独上級の解き方を説明します。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



ここで下の図を見て下さい。左側下段の9つの箱に注目します。赤い矢印て示した線上には、「3」と「6」があるので、左側下段の赤い丸印で示した2つの箱には、「3」もしくは「6」が入り、他の数は入らないことがわかります。



この結果を使うと、左側下段の9つの箱の一つに、「1」が入ることが分かります。


それ以降、分かるところを埋めていくと、以下の図のようになります。



ここで下の図を見て下さい。右側中段の9つの箱の中にある赤い丸印で示した箱注目します。この箱のある赤の2つの直線上にある数字と、この箱のある9つの箱の中にある数字に注目します。「1」から「9」までの数字のうち「7」だけがないので、赤い丸印で示した箱には「7」が入ることがわかります。



それ以降、分かるところを埋めていくと、以下の図のようになります。



ここで下の図を見てください。赤い四角で示した箱と、赤い丸印で示した箱は、それぞれの属する9つの箱にある数字と、その箱の縦横にある数字注目します。それぞれ、「1」から「9」までの数字の内、一つだけ数字が欠けているのがわかり、その箱に入る数字がわかります。



それ以降、分かるところを埋めていくと、以下の図のようになります。



ここで下の図を見て下さい。左側上段の9つの箱に注目します。赤い矢印て示した線上には、「7」と「8」がありますので、左側上段の赤い丸印で示した2つの箱には、「7」もしくは「8」が入り、他の数は入らないことがわかります。



この結果を使うと、左側上段の9つの箱の一つに、「6」が入ることが分かります。


それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。頑張ってみて下さい。




毎日新聞の記事「監視されるSNS」を読んで

  今日の毎日新聞に、組織に属さず単独でテロを行う「LO(ローンオフェンダー)」対策の強化をテーマにした記事が掲載されていました。 記事によると、ある40代の女性がX(旧ツイッター)に投稿した以下の文面が事態のきっかけだったそうです。 <珍しく政治に怒りすぎて火炎瓶を握りし...