今日の毎日新聞朝刊の川柳欄で、こんな一句を見つけました。
「シンゾーと呼ぶがサナエと呼ばぬ人」
なかなか鋭く面白い着眼点だと思い、これをネタにショート動画を作ってみようと、さっそくGeminiにGoogle Vids用のシナリオ作成を依頼してみました。いつもの「Gemini頼み」です。
まずはGoogle Vidsでシーン1の動画を生成してみたところ、
ナレーション(日本語):
「シンゾーと呼ぶが、サナエと呼ばぬ人」……この川柳の疑問、考えたことありますか?
この中の「川柳」という言葉をうまく発音してくれません。発音というよりは、漢字の読みが認識できなかったようです。こちらは「せんりゅう」とふりがなを振ることで無事に解決しました。
また、背景に現れた掛け軸の文字が意味不明だったり、川柳の文言を指定しても一部文字化けのような間違いがあったりしたものの、これらは「ひとまず良し」としてシーン2の作成に進みました。
シーン2用にGeminiが作ってくれたプロンプトがこちらです。
Scene 2: 疑問の提示(0:08 - 0:18)
ナレーション(日本語):
安倍元首相は支持派も批判派も「シンゾー」と親しげに呼ぶのに、高市首相を「サナエ」と呼ぶ人はほとんどいません。
Google Vids / AI 映像生成プロンプト:
Vertical 9:16, split screen concept, cinematic silhouettes of two modern politicians standing at podiums in front of broadcast cameras, blue and red contrasting studio lighting, depth of field, newsroom documentary aesthetic.
画面テロップ(Text Overlay):
安倍氏=「シンゾー」
高市氏=「サナエ」…?
意気揚々とこのプロンプトを入力したところ、画面には無情にも次の警告が表示されました。
「このリクエストはGoogleの利用規約に違反しているようです。別の質問をお試しください。」
最初はどこが引っかかったのか見当がつきませんでしたが、プロンプトをよく見直してみると、どうやら実在する政治家の名前が入っていることが原因のようでした。セーフティ機能に抵触してしまったわけです。 ということで、残念ながら川柳を題材にしたショート動画作りはここで頓挫してしまいました。
……しかし、よくよく考えてみてください。
このプロンプトを出力したのは、他ならぬGoogleのGeminiです。「Google Vids用のプロンプトを作って」と頼んでいる以上、同じGoogleのサービスで何が規約に触れるかは把握していてほしいところ。それなのに、あっさり審査落ちするプロンプトを悪びれずに出してくるあたり、なんとも言えない脱力感があります。
同じGoogleの看板を掲げていても、AI同士の足並みはまだまだ揃っていない――そんな最先端ツールのちぐはぐさを垣間見た一件でした。
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