2026年11月3日火曜日

なぜ「シンゾー」と呼ぶのに「サナエ」と呼ばないのか?

 今日の毎日新聞朝刊の川柳欄で、こんな一句を見つけました。

「シンゾーと呼ぶがサナエと呼ばぬ人」

なかなか鋭く面白い着眼点だと思い、これをネタにショート動画を作ってみようと、さっそくGeminiにGoogle Vids用のシナリオ作成を依頼してみました。いつもの「Gemini頼み」です。

まずはGoogle Vidsでシーン1の動画を生成してみたところ、

ナレーション(日本語):
「シンゾーと呼ぶが、サナエと呼ばぬ人」……この川柳の疑問、考えたことありますか?

この中の「川柳」という言葉をうまく発音してくれません。発音というよりは、漢字の読みが認識できなかったようです。こちらは「せんりゅう」とふりがなを振ることで無事に解決しました。


また、背景に現れた掛け軸の文字が意味不明だったり、川柳の文言を指定しても一部文字化けのような間違いがあったりしたものの、これらは「ひとまず良し」としてシーン2の作成に進みました。

シーン2用にGeminiが作ってくれたプロンプトがこちらです。

Scene 2: 疑問の提示(0:08 - 0:18)
ナレーション(日本語):
安倍元首相は支持派も批判派も「シンゾー」と親しげに呼ぶのに、高市首相を「サナエ」と呼ぶ人はほとんどいません。
Google Vids / AI 映像生成プロンプト:
Vertical 9:16, split screen concept, cinematic silhouettes of two modern politicians standing at podiums in front of broadcast cameras, blue and red contrasting studio lighting, depth of field, newsroom documentary aesthetic.
画面テロップ(Text Overlay):
安倍氏=「シンゾー」
高市氏=「サナエ」…?

意気揚々とこのプロンプトを入力したところ、画面には無情にも次の警告が表示されました。

「このリクエストはGoogleの利用規約に違反しているようです。別の質問をお試しください。」

最初はどこが引っかかったのか見当がつきませんでしたが、プロンプトをよく見直してみると、どうやら実在する政治家の名前が入っていることが原因のようでした。セーフティ機能に抵触してしまったわけです。 ということで、残念ながら川柳を題材にしたショート動画作りはここで頓挫してしまいました。

……しかし、よくよく考えてみてください。
このプロンプトを出力したのは、他ならぬGoogleのGeminiです。「Google Vids用のプロンプトを作って」と頼んでいる以上、同じGoogleのサービスで何が規約に触れるかは把握していてほしいところ。それなのに、あっさり審査落ちするプロンプトを悪びれずに出してくるあたり、なんとも言えない脱力感があります。

同じGoogleの看板を掲げていても、AI同士の足並みはまだまだ揃っていない――そんな最先端ツールのちぐはぐさを垣間見た一件でした。


2026年11月2日月曜日

【セキュリティ事案から考える】GMO不正アクセス問題と企業に求められる真のセキュリティ対策

 先日、GMOインターネットグループによる記者会見が開かれました。グループ傘下のFX関連サービス等における不正アクセス問題を受け、熊谷正寿会長兼社長らが頭を下げて謝罪を行う事態となりました。


今回の問題は、単なる一つの企業の不祥事にとどまらず、日本の企業社会全体が抱えるセキュリティの構造的な課題を浮き彫りにしています。

1. 事件の概要:2年前に指摘された脆弱性の放置

報道によると、事件の背景には以下のような経緯がありました。

  • 2年前の警告: 2024年4月に子会社の専門家からセキュリティ上の課題が指摘されていたものの、十分な対策が取られないまま約2年間放置されていました。

  • 不正アクセスの侵入: その後、自動売買に使われるサービスなどの欠陥を突かれ、今年8月5日に顧客のサーバー環境への侵入を許すことになりました。

  • 金銭要求と被害: 攻撃者からは約80億円相当の身代金要求や個人情報の公開といった脅迫が行われ、さらに別会社の手掛けるメール配信サービスでも最大約38万件の登録情報が流出した可能性が浮上しています。

これを受け、熊谷会長を含む役員4名の報酬が3カ月間、最大30%減額されることが発表されました。また、警視庁などの捜査機関も捜査本部を設置し、本格的な捜査に乗り出しています。

2. なぜGMOは狙われ、破られてしまったのか?

「セキュリティ意識が高いはずのGMOグループがなぜ狙われたのか?」という疑問の声が上がっています。

これについては、「セキュリティ専門の会社だから狙われた」というよりも、攻撃者が標的を広く探し回る中で、結果的にセキュリティの隙や脆弱性を見つけたのではないかと考えられています。

また、ネットワークのセキュリティは、どれほど専門的な知見を持っていても「100%完璧に守りきり続ける」ことが非常に難しい領域です。しかし、それ以上に大きな問題となったのは、「下請けの会社や専門家からのセキュリティ指摘がありながら、それを経営陣や組織として十分に受け止めきれなかった(危機管理の欠如)」という点にあります。

3. 浮き彫りになった「経営陣の意識」と「専門家軽視」の構造

今回の事件の本質は、ネットワーク技術の高度さというよりも、会社運営やガバナンスの問題にあります。

  • トップ層の理解不足: 多くの企業のトップ層において、セキュリティの重要性が十分に理解されておらず、専門家を適切に処遇・活用しようという意識が希薄である現状があります。

  • 報道や社会の認識のズレ: ニュースを報じる側だけでなく、ITやネットワークに関わる専門家の間であっても、セキュリティの本質や重要性が十分に浸透しているとは言い難い側面があります。

どれだけ世間でセキュリティの重要性が叫ばれても、多くの企業で対策が後手に回ってしまうのは、こうした「専門家を十分に活用してこなかった会社の責任」と言わざるを得ません。

まとめ:今回の事件を教訓にできるか

今回のGMOのインシデントは、セキュリティ対策が単なる「システム部門の仕事」ではなく、「経営の根幹を揺るがす危機管理・ガバナンスの問題」であることを改めて私たちに突きつけました。

これを契機に、日本の企業全体がインターネットセキュリティに対する認識を改め、専門家の意見に真摯に耳を傾ける体制づくりを進めることが強く求められています。


テクノロジーが紡ぐ安全な未来――AI防犯カメラの可能性と公共空間への普及

 本日の毎日新聞夕刊で、スマートフォンと連動した安価な「見守りカメラ」が、空き家を狙った空き巣犯のスピード逮捕に大きく貢献したという記事を目にしました。一昔前であれば、街なかに監視カメラを設置することに対して、プライバシーの観点から根強い反対意見が見られたものです。もちろん、現在でもそうした懸念が完全に払拭されたわけではありませんが、社会の受け止め方は確実に変化してきていると感じます。


その背景には、カメラが私たちの日常に溶け込み、その恩恵を実感する機会が増えたことが挙げられます。街頭の固定カメラに留まらず、今や「ドライブレコーダー」が“移動する監視カメラ”として機能し、事件や事故の早期解決、あるいは抑止力として日々多大な成果を上げているのは周知の通りです。

そして今、防犯カメラの世界において最も注目すべきは、「AI(人工知能)技術の目覚ましい進化と機能強化」にあります。

現代のモダンなセキュリティカメラに搭載されているAIは、単に映像を記録するだけの道具ではありません。例えば、以下のような高度な機能が実用化されています。

  • 高精度な顔認識技術:登録された人物と不審者を瞬時に見分け、特定の不審人物が敷地内に侵入した際にのみ、ピンポイントで管理者のスマートフォンへアラートを通知します。

  • 進化した夜間検知(ナイトビジョン)機能:光量の極めて少ない暗闇であっても、AIが画像ノイズを補正して被写体を鮮明に捉え、人の動きや車のナンバープレートなどを正確に識別します。

このように、人工知能による検知・識別能力の強化は、人間の目による監視の限界を補い、防犯の精度を飛躍的に高めています。

映像データの暗号化や適切なアクセス管理など、個人情報保護やプライバシーへの配慮という課題については、今後も厳格な運用と議論の継続が不可欠です。しかし、それ以上に「国民の安全な暮らしと生命を守る」という大局的な視点において、これらの先端テクノロジーは極めて有効に機能しています。

今後は、個人の住宅や空き家といった私的空間の対策に留まらず、地域の公園や劇場、通学路などの公共空間においても、AI防犯カメラの設置がさらに拡充されることを強く望みます。最新のAI技術と確かなルールを融合させることで、誰もがより安心して暮らせる社会が実現することを期待してやみません。


夕刊の記事を読んで思うこと――「下り坂」の先にある、禅の生き方

 本日の毎日新聞夕刊に、フリーライターの鶴見済さんのインタビュー記事が載っていました。


記事の中で鶴見さんは、「生きるのは素晴らしいという礼賛をやめたら楽になる」「特に45歳を過ぎたら人生は下り坂」「年を取るにつれて老賢人になっていくとは限らない」といった提案をされています。世間のプレッシャーや過度な向上心に疲れ、息苦しさを感じている人にとっては、肩の荷を下ろす一つの処方箋なのかもしれません。


ただ、そのお話を読みながら、私自身はふと別の生き方の道筋に思いを巡らせていました。


人生を「上り坂」「下り坂」という物差しで測るのではなく、仏教、特に禅宗が教えてくれるような視点を取り入れてみるのはどうだろうか、ということです。


禅の教えでは、人生を勝ち負けや損得、あるいは「若い頃=上り坂」「歳を重ねる=衰え・下り坂」といった分別(区別)では捉えません。過去を悔やむことも、まだ来ない未来を案じることも手放し、「今、ここ」にある命と日々の暮らしを、ありのまま丁寧に味わい尽くすことを大切にします。


世間の競争から降りるという意味では同じでも、「どうせ下り坂だから」と脱力するのではなく、「上りも下りもなく、今日という一日を大切に生き切る」という姿勢のほうが、心に静かな張り合いと清々しい自由をもたらしてくれるように感じます。


こうした禅の智慧に触れてみたい方には、例えば次のような本がとても心に響きます。


  • 『心配事の9割は起こらない』枡野俊明 著
    曹洞宗の僧侶であり庭園デザイナーでもある著者による一冊。先回りの不安を手放し、目の前の日常を穏やかに調えるヒントが平易な言葉で語られています。

  • 『禅的生活』玄侑 宗久 著(ちくま新書) 芥川賞作家でもある臨済宗僧侶による代表作です。掃除や呼吸、日々の所作を通して、心に余計なものを溜め込まず軽やかに暮らす知恵が分かりやすく書かれています。


世の中にはいろいろな生き方や捉え方があり、どれが正解というものでもありません。ただ、人生の後半だからこそ、余計な執着を手放しながらも、凛として「今日」を味わう禅のような歩み方も、とても味わい深く豊かなものではないか――。夕刊を畳みながら、そんなことを静かに考えました。


2026年11月1日日曜日

謎の「偶数月」標識とは?JAFクイズから動画を作ってみた

 AF会員の私のもとには、定期的に「JAFからのお知らせ」というメールが届きます。その中にある「道路交通法クイズ」が面白く、いつも運転の参考にしています。

今回は、そのクイズを題材にNotebookLM(Gemini)を活用してスライドをまとめ、さらに解説動画まで制作してみました。

手順はとてもシンプルです。

  1. JAFのクイズ問題と解答・解説をコピーし、Notebookのソースに読み込ませてスライドを生成

  2. そのスライドをもとに解説動画を制作

  3. 手軽に見られるよう、同じ内容のショート動画も作成

日本各地を車で走ってきた私ですが、この「偶数月」の標識は見かけたことがなく、まったく知りませんでした。地域ならではの道路運用の工夫には驚かされます。

どのような標識なのか、ぜひ動画でチェックしてみてください!

▼ 本編動画『謎の「偶数月」駐車禁止標識』(YouTube)

https://youtu.be/qoj_FdYJBsY

▼ ショート動画『偶数月の駐車禁止ルール』(YouTube Shorts)

https://youtube.com/shorts/9CMMMKdKYzg?feature=share


座席を譲られたことがない老人?

 今回は、新聞の投書欄で見かけた以下の短いエピソードを参考に、AIツールを使ってショート動画を作成してみました。

【参考にしたエピソード:優先席】 紙面で「66歳の女性が地下鉄で初めて席を譲られた」という投稿を目にした

。73歳の夫に「席譲られたことある?」と聞くと、「ないよ」との答え。どうやら、乗車したら真っ先に優先席に座るらしい。確かに譲られないわけですね!(優先席にはまだ座らない妻・66歳)

制作の流れ

いつものワークフローに沿って、複数のAIを連携させて作りました。

  1. CoPilot:元の短文からショート動画用のプロット・シナリオを作成

  2. Gemini:Google Flow用のプロンプト・シナリオへとブラッシュアップ

  3. Google Flow / Omni:動画生成

制作してみて気づいた4つの課題・問題点

  1. 「席を譲る・代わる」という一連の動作の再現が難しい

    「席に座っている人が立ち上がり、目の前の人に声をかけ、その人が座る」という連続動作をAIに理解させるのが非常に困難でした。プロンプトを細かく指示しても、文化的な背景や物理的な移動の文脈がうまく反映されない印象を受けました。

  2. 動画の取り込みエラーが発生する

    生成した動画を取り込もうとした際、「失敗 動画を取り込めませんでした」というエラーが表示されることがありました。現時点では明確な原因は掴めていません。

  3. 指定したテロップ(字幕)が反映されない

    シナリオ段階で指定しておいた字幕・テロップが、動画内にうまく反映されないシーンがありました。

  4. キャラクターや服装の一貫性(継続性)の維持

    動画生成にOmniを使用しているため、シーンごとに人物の服装や顔つきが変わってしまう課題がありました。プロンプトに同一人物の参考画像を添付していても差が出てしまいます(家の中と外出時で服装が変わるのは自然とも言えますが、狙って統一するのはまだ工夫が必要です)。

試行錯誤しながら完成させたショート動画はこちらです。ぜひ実際の仕上がりをご覧になってみてください!

タイトル:「席を譲られたことがない!」

https://www.youtube.com/shorts/xRzh6UURK2g




2026年10月31日土曜日

2026年11月1日(日)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 2026年11月1日(日)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明します。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっています。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められません。少し工夫してみる必要があります。


ここで下の図を見て下さい。右側上段の9つの箱に注目します。この図で赤の直線で示した部分には「2」と「9」がその直線上にあります。従って、赤の丸で示した2つの箱のいずれかに、「2」もしくは「9」が入り、他の数は入らないことがわかります。



これを使うと、中央上段の9つ箱の一つに、「5」が入ることがわかります。


これ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。

頑張ってみて下さい。



なぜ「シンゾー」と呼ぶのに「サナエ」と呼ばないのか?

  今日の毎日新聞朝刊の川柳欄で、こんな一句を見つけました。 「シンゾーと呼ぶがサナエと呼ばぬ人」 なかなか鋭く面白い着眼点だと思い、これをネタにショート動画を作ってみようと、さっそくGeminiにGoogle Vids用のシナリオ作成を依頼してみました。いつもの「Gemini頼...