2026年3月11日水曜日

AIと探る「逆読み文章」の不思議―日本語から中国語の神業まで―

 ネットで、読む方向によって意味が劇的に変わる不思議な文章を見つけました 。 あまりに面白い仕掛けだったので、AI(Gemini)に「これに似たものを他にも教えて」とリクエストしてみたところ、驚くほど奥深い「言葉遊びの世界」が広がっていたのでご紹介します 。


1. 日本語の「逆読み」の妙

まずGeminiが教えてくれたのは、こんな文章です 。


【文章例:ブラック企業か、ホワイト企業か?】 社員は使い捨てのコマだ。 そんなこと言うのは誰だ? 「社員の幸せを一番に考える」 それが我が社だ。 利益だけを追求する なんて絶対にありえない。


上から読むと冷徹な企業理念に見えますが、下から一行ずつ読み上げると、一転して「社員想いの素晴らしい会社」に早変わりします 。


また、「クラス会」というテーマで作成を依頼したところ、こんな可愛らしい例も返ってきました 。


【テーマ:クラス会】 楽しい時間を過ごしたいの。 嫌よ、クラスのみんなと別々に なんて…そんなの私 じゃないから。これからも 私が一緒に笑いたいのはみんな だから、わかって。


(※下から読むと「みんなと一緒に笑いたいわけじゃない」という寂しい意味に反転します)

2. 世界にもある「逆読み」の文化

この仕組みは日本特有のものかと思いきや、英語や中国語にも存在するそうです 。


  • 英語:Reverse Poetry(リバース・ポエム) 「I am a failure.(私は失敗作だ)」という絶望の詩が、下から読むと「There is hope.(希望がある)」という希望の詩に変わる例を紹介してくれました 。英語圏でもSNSなどで人気の技法だそうです 。

  • 中国語:反向詩(ファンシャンシー)と回文詩(ホイウェンシー) 現代のSNSで流行っている「行」を逆読みするもののほかに、中国には古来より**「漢字を1文字ずつ逆順に読んでいく」**という「回文詩」という神業があるそうです 。

3. 中国4000年の歴史が放つ「究極のパズル」

特に驚いたのが、中国語の回文のレベルの高さです。

  • 視点が反転する詩: 宋の時代の天才詩人・蘇軾の詩では、順に読むと「風景から室内(お茶)へ」とカメラが寄り、逆に読むと「お茶から雄大な風景へ」とカメラが引いていくような構成になっています 。

  • 究極の回文『璇璣図(せんきず)』: 4世紀に作られたこの作品は、29×29のマス目に841文字が並んでおり、縦・横・斜め、どこからどう読んでも詩として成立します。なんと7,900通り以上もの読み方ができるという、まさに「ラスボス級」の言葉遊びです 。

おわりに

何気ない疑問から始まったGeminiとの対話でしたが、最後は古代中国の壮大な歴史にまで辿り着いてしまいました 。


特に『璇璣図』には、この複雑なパズルを愛する夫に贈り、心を取り戻したというドラマチックな誕生秘話もあるそうです 。興味のある方は、ぜひGeminiに詳しく聞いてみてください。きっと、言葉の持つ魔法に驚かされるはずです 。


今日はこのあたりでおしまいにしたいと思います。Geminiとの対話は、まだまだ続きそうです 。


2026年3月8日日曜日

レジ袋有料化の是非を考える

 今日の毎日新聞のコラム「松尾貴史のちょっと違和感」のタイトルは、「レジ袋有料化 ストレスに見合う効果は?」というものでした。

レジ袋有料化に対して疑問を投げかける内容で、従来のこのコラムの傾向からすると、少し意外な印象を受けました。

この施策は、小泉進次郎氏が環境大臣だった当時に導入され、現在に至っています。私は導入当時から「なぜこのような非効率なことをするのか」と疑問を抱いていましたが、政府の方針には抗えず、半ば諦めの境地で現在も不本意ながら従っています。普段はマイバッグを持参しますが、持ち合わせがないときにはレジ袋を購入せざるを得ません。

私自身、この施策は国民に負担を強いるだけで、プラスチック削減にはほとんど効果がないと感じています。コラムでも指摘されていた通り、レジ袋をゴミ袋として再利用していた家庭では、結局、市販のポリ袋を別途購入することになり、トータルのプラスチック使用量は減っていません。

また、代替となるマイバッグ自体も多くが石油製品であることを踏まえると、本末転倒な気がしてなりません。さらに、レジでの袋の要否に関するやり取りも手間であり、少なからずストレスを感じる要因となっています。

そもそも、レジ袋の原料は石油精製の過程で生じる余剰分(ナフサ)を活用しているため、資源の無駄遣いとは一概に言えないという見方もあります。

現在、多くの自治体でプラスチックの分別が行われていますが、実際にはその大半が可燃ごみと一緒に焼却処分されているのが実態です。家庭で熱心に分別しても、処理現場では一括して燃やされているという矛盾があります。一部で再資源化も進んでいますが、リサイクルには多大なコストとエネルギーを要するという課題も指摘されています。

コラムの結論では、「製造・販売企業が回収や再資源化の責任を負うべきであり、製造物責任法(PL法)の範囲を拡大すべきだ」と述べられていました。しかし、負担の主体を企業に移したところで、そのコストは製品価格に転嫁され、最終的には消費者が負担することに変わりはありません。根本的な解決にはならないのではないでしょうか。

むしろ、プラスチックごみの発生を完全に防ぐのが困難である以上、いかに効率的かつ安価に処理するかを考えるべきです。

その観点に立てば、生活全体で使われる膨大なプラスチックの中で、レジ袋だけを規制することに大きな意味があるとは思えません。レジ袋の有料化はやめ、受け取った袋をごみ袋として有効活用するほうが、よほど合理的ではないでしょうか。


2026年3月7日土曜日

2026年3月8日(日)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 2026年3月8日(日)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明します。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっています。



問題は上のようなものです。



とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。


これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められません。少し工夫してみる必要があります。


ここで下の図を見て下さい。左側中段の9つの箱に注目します。この図で赤の直線で示した部分には「2」と「4」がその直線上にあります。従って、赤の丸で示した2つの箱のいずれかに、「2」もしくは「4」が入り、他の数は入らないことがわかります。



これを使うと、右側中段の9つ箱の一つに、「5」が入ることがわかります。


これ以降、しっかり考えれば解けると思いますが、途中少し考えないといけないところがあります。以下の図の場面です。



ここでは、下の図を見てください。赤い丸印の箱に注目します。この箱の縦横にある数字と、9つの箱のブロックにある数字を見てみると、赤い丸印の箱に「8」が入ることがわかります。



それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。

頑張ってみて下さい。



2026年3月6日金曜日

GmailでGeminiを活用する「等身大」の使い方について

 YouTubeでは、Gmailでのメール作成にGeminiを活用する方法を解説する動画を数多く目にします。 こうした動画を見ると、Gmailの操作が簡略化され、適切で整った文章を自動生成してもらえるのは非常にありがたいことだと感じます。


中には、通常のメール作成のあらゆる場面でGemini(Gem)を活用する方法を詳しく解説しているものもあります。 私自身も、Gmailでのメール作成にGeminiを利用していますが、自分の書いた「雑文」を見事な文章へと整えてくれるため、大変重宝しています。


ただ、ここで一つ疑問に思っていることがあります。それは、「メール作成のために、わざわざ凝ったプロンプト(指示文)を作成して運用するのが、本当に最善なのか?」ということです。


そもそもメールというものは、それほど形式に縛られるものではありません。 また、メール作成機能はGeminiの能力テストにおける「定番のサンプル」としてよく使われており、他の機能と比べても十分に洗練されています。


現在のAIはまだ発展途上であるため、質問者側が詳細なデータを提供したり、複雑なプロンプトを構成したりして環境を整える必要があるのも事実でしょう。 しかし、そう遠くないうちに、大半のやり取りにおいて複雑なプロンプトを作成する必要はなくなるのではないでしょうか。


実際、現在の私自身の使い方はもっとシンプルです。Geminiが作成した文章に納得がいかない箇所があれば、そこだけを自分で手直しして送信しています。 現在のGeminiの能力を考慮すると、プロンプトを練り直すよりも、この「人間による微調整」を組み合わせる方が、結果的に短い時間で解決できる方法だと思うからです。


道具は使いようです。「AIがすべてを完璧にこなしてくれる」と期待するのではなく、むしろ不完全さを前提に、そのツールの実力を見極めながら「どう使うのが最も効率的か」を柔軟に判断すべきだと考えています。


2026年3月6日(金)付毎日新聞夕刊の上級数独の解き方

 3月6日(金)付の毎日新聞夕刊に掲載されている第5314回・上級数独の解き方を説明します。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



下の図を見てください。右側上段の9つの箱に注目します。この図で赤い直線で示した箱には「2」と「7」がその直線上にあります。従って、赤い丸で示した2つの箱のいずれかに、「2」と「7」が入ります。



これを使うと、右側中段の一つの箱に「6」が入ることがわかります。


少し進めていくと、以下のように数字が埋まります。ここから少し考える必要があります。




(訂正)以下の図まで進めることができます。


下の図を見てください。右側上段の9つの箱に注目します。この図で赤い直線で示した箱には「6」と「8」がその直線上にあります。従って、赤い丸で示した2つの箱のいずれかに、「6」と「8」が入ります。そうすると、残った2つの箱には、「4」と「5」のいずれかが入ります。



(訂正)上の説明図も以下のようになります。


これを使うと、上段中央の9つの箱の一つに「4」が入ることがわかります。


それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。頑張ってみて下さい。



2026年3月4日水曜日

Geminiで富士山の撮影場所を特定する

 先日、友人から富士山の写真が送られてきました。


私の経験から、これが東海道新幹線の車内から撮影されたものであることは、すぐにピンときました。 おおよその場所も見当がついていたのですが、Geminiの実力を試す良い機会だと思い、こう尋ねてみました。

「この富士山の写真はどのへんから撮影したものですか?」

すると、驚くほど詳細な回答が返ってきたのです。

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この写真は、東海道新幹線の車窓(静岡駅〜新富士駅間)から富士川を渡る際に撮影されたものです。

どの辺りから撮られたか特定できるポイントは以下の通りです。

手前の連続した白いアーチ橋: これは「富士川水管橋(ふじかわすいかんきょう)」と呼ばれる工業用の水道橋です。新幹線から見える特徴的なランドマークとしてよく知られています。

富士山の見え方: 右側の斜面にポコッと出っ張ったような「宝永山(ほうえいざん)」が見えるのは、静岡県側(南側)から富士山を見ている証拠です。

位置関係と構図: 富士川にかかる新幹線の鉄橋から北側(山側)を向くと、手前に河川敷と水管橋、その奥に富士市街地と富士山という、まさにこの写真と同じ構図になります。空の端に少し反射が見えることからも、車窓からの撮影であることがうかがえます。

新幹線のE席(山側)に乗った際にしか見られない、とても美しく定番の絶景スポットですね。この周辺の他の撮影スポットや、関連する情報でさらに知りたいことはありますか?

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Geminiは単に場所を特定するだけでなく、その根拠を論理的に明示し、さらに「窓ガラスの反射」から車窓撮影であることまで見抜いてしまいました。

一方で、私はこの写真のプロパティ(Exif情報)を確認し、正確な撮影日時や使用された撮影機器を知ることができました。

デジタルカメラやスマートフォンの時代になり、写真には目に見える以上の膨大なデータが記録されています。 たった1枚の写真でも、深く調べれば撮影者の行動や環境がここまで明らかになってしまう。

AIの進化による分析力と、デジタルデータの詳細化。その利便性とリスクを改めて突きつけられた体験でした。

Gemini恐るべし。


2026年3月1日日曜日

Geminiで雀の群れをシジュウカラに変身させてみた

 Geminiで雀の群れの写真を変えてみました。


元の写真は以下のものです。



プロンプトとして、「このスズメたちをシジュウカラに変えてください」と入れました。


以下のような画像が作成されました。



それぞれのスズメが、シジュウカラに変わっています。姿形が似ているので、それほど難しい操作ではなかったようです。


次に、「この画像にシジュウカラの一羽がとんでいるというのを追加してください」と入れました。


以下のような画像が作成されました。



シジュウカラが空中に飛んでいる姿が追加されています。ただ、シジュウカラの群れはそのままにしておいてくれると思ったのですが、シジュウカラとスズメが混じった群れになってしまいました。


シジュウカラの群れに直したいと考えて、「シジュウカラの群れが、スズメとシジュウカラの混じった群れになっているので、シジュウカラの群れに直してください。」と入れてみました。



期待した画像にしてくれました。


こういう事ができるなら、桜の花だけを撮って、それにメジロやシジュウカラを追加するということもできそうです。




AIと探る「逆読み文章」の不思議―日本語から中国語の神業まで―

  ネットで、読む方向によって意味が劇的に変わる不思議な文章を見つけました 。 あまりに面白い仕掛けだったので、AI(Gemini)に「これに似たものを他にも教えて」とリクエストしてみたところ、驚くほど奥深い「言葉遊びの世界」が広がっていたのでご紹介します 。 1. 日本語の「逆...