今日の毎日新聞に、組織に属さず単独でテロを行う「LO(ローンオフェンダー)」対策の強化をテーマにした記事が掲載されていました。
記事によると、ある40代の女性がX(旧ツイッター)に投稿した以下の文面が事態のきっかけだったそうです。
<珍しく政治に怒りすぎて火炎瓶を握りしめています>
<高市政権の政策による悪影響が直接的にわたしに及んだので、火炎瓶を腰に巻きつけながら首相官邸での抗議の焼身自殺を検討しています>
衆院選の期間中だったこともあり、警察はこの投稿を危険視。匿名アカウントだったにもかかわらず、過去の写真などから身元を割り出し、実際に公安警察が女性の自宅を訪ねて事情聴取を行ったといいます。警察庁は選挙後、これを「LO対策の事例」として公表しました。
警視庁公安部の幹部が「SNS上の危険投稿を拾っていくことは、LO対策において大きな意味を持つ」と力を込めるように、要人の安全と社会の秩序を守るため、警察が地道で実効性のあるサイバーパトロールを行っていることがよく分かります。
警察の活動を肯定的に伝える内容としてはここまでは良かったのですが、記事は最後に、次のような一文で締めくくられていました。
『テロ対策の実態はベールに包まれてきた。警視庁公安3課は「個別の事案については説明しないが、必要な対策は取っている」とする。いま、SNSの投稿は確かに見張られている。』
この結びには強い違和感を覚えます。テロ対策において、防御側の「手の内(具体的な手法)」を明かさないのは鉄則です。手の内を示せば攻撃側に情報が筒抜けになり、社会の安全が脅かされるという現実を、この記事は無視しているように思えます。それどころか、「悪いことをしていなくても、私たちは常に見張られている」と一般市民の不安を煽り、「LO対策」そのものにネガティブな印象を植え付けようとしているかのようです。
安倍元首相の銃撃事件だけでなく、岸田前首相が襲撃された事件を見てもわかる通り、現在の日本においてLO対策は安全な政治活動、ひいては国体を維持するための最重要課題です。警察の正当な防犯活動を不当に問題視するような表現は、かえって日本の民主主義を危険にさらすものではないでしょうか。
新聞報道としては、過激な投稿のリスクに警鐘を鳴らし、むしろ「LO対策に万全を期してほしい」と警察の背中を押すような表現で締めくくるべきだったと考えます。日夜、困難なテロ対策に奔走してくれている警察の方々への、敬意と感謝の視点が欠けていることが非常に残念でなりません。




















