アメリカがイランへの軍事行動を開始してから、54日が経過しました。
この間、日本のマスコミによる報道はどこか限定的で、現地の詳細な状況が十分に伝わっていないように感じています。私は日々、YouTubeでBBCやCNNなどの海外ニュースを視聴していますが、映し出される光景は非常に悲惨なものです。日本の報道には一定の制限があるのかもしれません。真実を知るためには、海外の放送局や新聞など、一次情報に近い報道を自ら取りに行く必要があるでしょう。
先日、ある日本のYouTube動画を目にしました。イラン側からイスラエルのテルアビブへ放たれたミサイルに対し、「米軍が頑張って迎撃している」といった、どこか他人事のようなコメントが添えられていました。それを見て、私は「日本人の多くは、自分たちが置かれている危険性を十分に理解できていないのではないか」と強い危機感を抱きました。
ここで、物理的な距離について考えてみましょう。
イランからイスラエルのテルアビブまでの距離は約1,600kmです。対して、北朝鮮の平壌から東京までの距離は約1,300km。大阪や福岡であれば、さらにその距離は短くなります。
もし、トランプ大統領が北朝鮮の幹部を標的にミサイルを撃ち込み、戦争が始まったとしたらどうなるでしょうか。北朝鮮もイランと同様、即座にミサイルで報復するでしょう。
その際、ミサイルは単に日本の上空を通過するだけでしょうか?
現在のイラン情勢を見れば答えは明らかです。イランはイスラエル本国だけでなく、周辺のアラブ諸国にある米軍基地も標的にミサイルやドローンを飛ばしています。当然、その影響は基地内にとどまらず、周辺地域にも及びます。誤射や着弾誤差によって民間地に落ちる可能性も否定できません。
これを日本に置き換えると、東京近郊には横田基地や横須賀基地といった重要拠点が存在します。北朝鮮がこれらを狙うのは自明の理です。さらに、日本が米国の同盟国であることを理由に、東京の中心部を標的にする可能性も大いにあります。
仮に日本が米国の同盟国でなかったとしても、リスクが消えるわけではありません。周辺諸国を混乱に陥れること自体が、米国に対する強力な揺さぶりになるからです。
こうした話をすると、過剰に反応してパニックになる方もいるかもしれません。しかし、この危機は今に始まったことではなく、ずっと以前から潜在していたものです。あまりに現実離れしていると感じるからこそ、冒頭の動画のように軍事作戦をどこか娯楽のように語れてしまうのでしょう。
日本の安全を守るためには、こうした事態が起きた際にどう動くべきか、そして何より「事態を発生させないためにどのような施策が必要か」を、私たちはもっと真剣に、自分事として考えなければならない時期に来ています。














