ハマスがイスラエルに侵入して、大変な騒ぎになっているのは、最近のニュースで報道されている。
このハマスのイスラエルの攻撃に関しては、西側諸国はイスラエル擁護のように日本では報道されている。
私も経済関連を中心に、大半の意見では賛成している高橋洋一先生が、「これはハマスによるテロだ」と言って、ハマスを非難されている。そして、ハマスはパレスチナ人にとっても暴力で支配していて問題だと言われていた。
私は、しかし、本当にそうなのだろうかという疑問を持っていた。
そもそも、イスラエルの建国そのものが問題だと思っている。これに関しては、今回のハマスの大規模攻撃についての説明を現地の特派員が書いている記事がある。これに詳しいので、それを見ていただきたい。
https://www.nhk.or.jp/minplus/0121/topic015.html
そもそも2000年以上前に自分たちの先祖が住んでいたので、その土地は自分たちの土地だと言うのに無理がある。今更、2000年前の話をされてそれと理由に、その土地は自分たちの土地だというのでは、現在住んでいた人たちはどう言えば良いのか?
これはアメリカでアメリカエンディアン(アメリカ大陸にいた原住民)がここは我々の土地だから、今いる人は出ていけというのに等しい。自分たちはアメリカから出て行かないで、イスラエルには昔いた土地は彼らの土地だというのは矛盾している。日本でも北海道はアイヌの土地なので、日本人は北海道から出ていけと言われているようなものだ。
現在も、パレスチナ人はイスラエル人にはいろいろと迫害されている。それはあまり日本には報道されないのだが、世界では当たり前のことだ。現在、問題になっているガザ地区には多くのパレスチナ人が、貧困で極悪な生活環境にある。そういうことをしているのは、イスラエル人なのだが。これが日本では報道されていない。
私が時々見ているYoutubeのチャンネルがある。「イタリアの食卓 Miho's kitchen」というチャンネルである。この方が10月16日にアップロードした動画が興味深い。以下のところである。そして、イタリアのデモ風景が衝撃的だった。
https://www.youtube.com/watch?v=Fw7YTgTjU_g&t=1342s
その中で示されている図がある。以下のようなものだ。
これはイタリアの地図を示して、1948年、1967年、そして2023年で、パレスチナがどういう割合で、イスラエルに侵略されてきたかを示している。青い部分がイスラエルで、残りがパレスチナということだ。ほとんどが、イスラエルに占領されている。イタリアの地図を持ってきて、どのくらい大変なことかを示しているので、イタリア人にはわかりやすい。まあ、日本人でもこの図を見れば大変なことになっていると思うだろう。
この1948年はイスラエルができた年で、1967年という年は、第3次中東戦争の年での状況を示している。
現在も、イスラエルは勝手にどんどん入植地を増やしてきており、やりたい放題をしているわけだ。
そんなイスラエルに対して、ハマスが攻撃を仕掛けるのはある意味当然と言ってもいいかもしれない。テロと言って片付ける問題ではない。
上に示した動画を見ると、イタリアではイスラエルを避難するデモが大規模に行われている。やはり、欧米諸国のほうがイスラエル問題は身近な問題なんだろう。
これが日本では全く報道されないというのはどういうことなのか。欧米諸国はイスラエルよりと伝えられているのだが、本当はどうなのか?イスラエルに対する反発は、国民レベルでは大変大きいと思うのだが。
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