10月24日に厚労省が発表した人口動態統計の速報がある。
その速報の中で、毎月の死亡者数の推移を昨年と比較したグラフが出ている。以下のものだ。
これを見る限りは、昨年とほぼ死亡者数が変わっていないので、取り立てて問題になるとは感じられない。
ただし、コロナ以前からこの死亡者数に注目してみると、事情は異なってくる。
上のグラフは人口動態統計で発表されている死亡者数を平成2年から今年8月までの状況を示したものである。
これを見てみると、平成2年に比較して、平成3年から死亡者数は増えており、平成4年と平成5年はほぼ同じ状況で推移している。
つまり、コロナ以前と比較して、死亡者数は異常に思えるほど増えており、その状況は昨年同様、今年も変わっていないということである。
普通に考えると、これは異常なこととして、何が原因か調査すべきなのだが、原因は不明ということになっている。
しかし、グラフを見ればコロナ発生以降に増えているので、コロナが関連すると考えるのが普通ではないのか?
コロナが原因とすると、考えられるのは、
1.コロナによる死亡者数の増加
2.コロナ騒動で家にこもる機会が増えたための運動不足
3.コロナのワクチン接種
コロナによる死亡者数は、コロナで死亡したと考えられない人にも、PCR検査をして、陽性であれば、コロナの死亡とするというように、数え過ぎと思えるほどに数えられており、その数は把握されている。しかし、その数だけでは、超過死亡数の増加の数の説明ができないくらい超過死亡数のほうが大きい。
したがって、原因は2か3ということになる。このどちらかだと思うのだが、これだという決定的な説明は今のところ、発表されていない。
ここまで書いたところで、超過死亡でNHKの変な記事を見つけた。今年6月の記事である。表題は「新型コロナ「超過死亡」先月は顕著な増加見られず」というものだ。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230623/k10014107281000.html
「顕著な増加は見られず」というのは、この記事を見るとわかるが、平成4年と平成5年の比較をして、増加は見られないと言っている。どこにもコロナ以前の平成2年と比較して増加していると書いていない。変な話である。
これだけでも、間違ったことが書かれている記事だなと思うのだが、それだけでなく、この記事に書かれていることはちょっと変だなというものがいくつかある。
まず、コロナでの死亡者数が増えたから、超過死亡数が増えたという説明がある。しかし、これはコロナの死亡者数と超過死亡者数の増加を比較してみれば、それだけが原因でないことは明らかである。
コロナのワクチン接種で、超過死亡者数が増えたわけではないということも書かれている。しかし、ワクチンの接種が直接の原因で死亡したのではなく、その影響がしばらくして出てきて、死亡したということも考えられる。これに関しては全く言及されていない。
記事に出てくる有名な先生方も、これが原因だという明確な説明はしていない。全くわかっていないのだ。単に、ワクチンで死亡したというのはないという説明に駆り出されているように思われる。実際には、ワクチン接種で何らかの影響を受けて死亡したということも、可能性として考えられる。どうして、もっと原因を追求しようとしないのか?
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