私はその頃にすでに、医者から糖尿病予備群だと言われていたので、その記事に興味を持ったのだが。副表題に『最先端の「血糖値コントロールダイエット」』とついている。
読み直してみて気に入ったのは、AERAの記者が実際に「Freestyleリブレ」を使用して、自分たちが食べた食事がどの程度自分の血糖値に影響するかを体験しているところだ。
私もFreestyleリブレを使用して約2ヶ月間、食事の血糖値に対する影響をみてみた。この記事の血糖値の値とよく一致する。以下にあるのがAERAで紹介されていた食事とその食事後の血糖値の値の変化の図表である。
この図表に示すように、カレーライスやラーメンを食べた時には、血糖値は大きく変化し200位以上に跳ね上がる。一方、ワインやウーロンハイを飲んでも、殆どの場合、140以下で収まっているのだ。つまり、記事の表題通り、血糖値の急激な上昇には、肉類やお酒はあまり影響しないということである。
私の経験からも、ご飯物、パン類などでんぷん質が多く含まれているものは、大きく血糖値が変化する。果物類は糖分が結構含まれているから、これらも血糖値が大きく変化する部類だ。甘酒や甘いドリンクなども糖分が含まれているので、血糖値の変化が大きい。それに対して、アルコールを結構飲んでも血糖値は120以下を保っている。
こういう血糖値の変化に関しては、数年前までは測定したその時点での血糖値だけしかわからなかった。
ところが、Freestyleリブレを使用すると、一つのセンサーを腕に取り付ければ、それ以降2週間の間の血糖値の値の変化をずっと継続してみることができ、それをグラフで表示することも可能である。(ただし、最低8時間に一度は測定しないと、その前の測定値が消えてしまう)実際に測定しているのは、腕の皮膚の下にあるグリコーゲンを測定しているので、血管の中にあるものを測定しているわけではない。従って、正確に血糖値が出ているかというとそうではないのだが、皮膚の下のグリコーゲンと血管の中のグリコーゲンとは相関関係があるので、血糖値は推定できるのだ。
センサーは一旦腕に取り付けると、お風呂の中でもどこでも取れることはなく、ずっと貼り付いている。従って、読み取り装置があれば血糖値をいつでも読み取れる。実際の血糖値は、食事をして2時間後位に表示されるので、食事の直後で読み取ってもそれはその時の血糖値ではない。常に2時間後にその時の血糖値は表示される。
たから、何を食べたからこういう血糖値の変化があったのだというのは、2時間後に分かる。これがわかってくると、2時間後の値を見て、やはりでんぷん質や糖質の多い食べ物を食べると血糖値が上昇するのがわかるので、そういう食べ物には警戒するようになる。この点がいいところで、何が血糖値の変化が大きいかを認識すると自然とそいういう食べ物を控えようという気持ちが湧いてくる。それが結局ダイエットをしようという気分にするようだ。
実際には、ある食べ物で血糖時の変化が大きくなっても、正常な人間ならば膵臓からインシュリンが出てきて、血糖値を抑えてくれる。従って、糖尿病患者のように血糖値が跳ね上がったままにはならない。
同じ分量の食事をすれば、同じように糖分など栄養は吸収されるので、野菜を先に食べれば血糖値が急激に上がるのは防げるかも知れないが、糖分などの吸収される量は変わらないのではないだろうか?
しかし、血糖値を測る側としては何れにせよ食事をすると血糖値が上がるので、血糖値をなるべく上げないようにしようというようになるはずで、それがダイエットに繋がるのではないかと思う。
もしもこの記事に興味があるのなら、図書館でAERAを少なくとも今年発行のものをおいているところを探して、実際に読んで見ることをお勧めする。
更に言うなら、ぜひともFreestyleリブレを購入して血糖値を測定してみると良い。実際に自分の血糖値が食事によってどのくらい上昇するものなのか、毎日どういう血糖値の推移をしているのかを見ておくことは、健康を保つ上で大切である。お医者さんでも糖尿病の専門医でない方は、Freestyleリブレを知らない方も多いはずである。実際私の担当医はFreestyleリブレをご存じなかった。
血糖値を常時測定しているという機器は10数年前まではなかったので、血糖値の毎日の推移曲線が本来どうあるべきなのか、推移曲線を見ればどういう事がさらにわかるのかなど、医学界でもまだわかっていないことが多いのではないかと考える。
もともとFreestyleリブレは糖尿病の患者が、インシュリンを打ちすぎて、低血糖になるのを防ぐために考え出されたもので、健常者が使うことは想定していなかったのではないかと思っている。しかし、糖尿病の予防のためにも、健常者も時々は血糖値の推移を2週間分測定しておくというのは、糖尿病にならないために、健康を保つためにも良いことだと思う。
センサーも測定器もほぼ7,500円くらいでAmazonや楽天市場などで購入できる。また、測定器の方はNFC機能を持つスマホなら無料のアプリをインストールするだけで、測定器の代わりができる。
インシュリンを打っている糖尿病の患者には保険適用がされるので、この価格よりももっと安いようだ。願わくば、健常者が年に一度くらい2週間の間常時血糖値を測定するときにも、その価格を適用するようにしてもらいたいものだ。その方が結果として糖尿病患者を出さないようにするはずなので、治療費の節約につながるはずである。
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