2019年6月29日土曜日

トランプ大統領の日米安保見直し発言について

トランプ大統領が最近日米安全保障条約に関して、不平等な条約だと度々発言している。

この機会に米軍が日本から撤退していったら、どういうことになるのか、考えるのは良いことだと思う。

米軍が立ち退いたら、まず真っ先に起こるのは韓国が北朝鮮に侵略されることだろう。何より、地続きなので軍隊が侵攻してくるのは簡単だ。北朝鮮というよりも、その影に隠れて中国軍が侵入してくると考えたほうが良い。つまり、第二次挑戦戦争勃発である。これには挑戦統一という侵攻の理由付けもある。

ついで、その後に発生するのが、日本への侵攻だろう。

こういう状況も考えられないこともないが、こういう形の侵攻を行うのは、現在の世界情勢ではちょっと無理な話だと思う。ロシアのクリミア侵攻があるというが、これは以前から問題になっていた地域で、ロシアが一時的にでも領土としていた時もある。

日本は第二次世界大戦後の一時期占領されたが、それ以外はそういう状態になったことはないわけで、それにあえて侵攻してくるとなると国際世論なども含めてちょっと問題が大きい。従って、正当な理由付けがないとなかなか攻め入ってくるというのは少し無理筋とも言える。

それでもどこかの国が無理をしてくる可能性はあるわけで、米軍が日本の守りを分担していたのに、それがいなくなると、やはり国の安全という意味では問題が発生すると考えて良い。どこかの誰かが、日本は平和国家なので他国が攻めてくることはない等とのんきなことを言っているわけにはいかない。

翻って、日本の防衛力はどうか。米軍がいなくなったら全く防衛できないのか。世界の軍事費を比較した資料があるが、日本の防衛費は年約5兆円で、世界の中ではランキングは8位である。米国、中国、サウジアラビア、ロシア、インド、フランス、英国、日本と続く。

米国の13分の一、中国の5分の一といったところだ。確かに、軍事費という面では少ないが、その領土の大きさなどを考えると、それほど少ないと言えない。だからと言って、これらの大国に真正面から対抗できるかというと、そうは行かないが、相手方も簡単に進行できるという程度ではないはずだ。

トランプ大統領の言っていることは、一見乱暴なように思われるが、米国人の中でも多くの人が同じような意見を持っているからこそ、発言していると考えてよい。つまり、米国は自分たちが気に入らなければ、日本が頼んだとしても、さっさと米軍を日本から引き上げてしまう可能性があるということだ。この際だから、米軍が完全に撤退するということを前提に、いろいろのことを準備しておくというのは大切なことだ。


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