2025年9月18日木曜日

高校生のキャッシュレス決済と金銭教育

 本日の毎日新聞夕刊に掲載された『高校生に広がるキャッシュレス決済 6割利用 親「使いすぎ」懸念』という記事を読みました。記事は、専門家が「お金の感覚を身につけさせるには、まず現金でのお小遣いから始めるのが望ましい」とアドバイスしている点や、高校生のキャッシュレス決済に問題があるというトーンで書かれているようです。

記事では、キャッシュレス決済が普及すると、お金がどこから来ているのか伝わりにくく、現金のように「モノ」として見えないため、お金の実感が薄れやすいと指摘しています。そして、その解決策として「親子でお金についてオープンに話し、困ったときに相談できる関係を築くこと」が重要だと結論づけています。

しかし、本当に現金を使うことで、お金の感覚が身につくのでしょうか?目の前にお金が見える方が良いという考え方には疑問を感じます。


キャッシュレス時代における金銭教育

これからの時代、現金が姿を消し、キャッシュレス決済が主流になるのは間違いありません。子どもたちが大人になる頃には、今以上に「現金が見えない」世界が広がっているでしょう。

だからこそ、私たちは「見えないお金」を子どもたちに「見えるように」教える必要があるのではないでしょうか。現金は当然のように世の中から消えていく運命にあります。それなら、できるだけ早くキャッシュレスの世界を体験させ、使い方を学ばせる方が、将来に役立つはずです。

現金に慣れてからキャッシュレスに移行するよりも、最初からキャッシュレスの仕組みを理解させ、何にどれだけ使ったかをアプリや家計簿で可視化するなど、新しい方法で金銭感覚を養うことが重要だと思います。


最終的な結論

親が一方的に現金を持たせて使い方を管理するのではなく、親子でキャッシュレス決済のメリット・デメリットを話し合い、失敗してもいいから一緒に試してみる。そうしたオープンな関係の中で、子どもたち自身が試行錯誤しながらお金との付き合い方を学ぶことこそ、これからの時代に求められる金銭教育ではないでしょうか。

そうすることで、子どもたちは将来キャッシュレス社会で自立した消費者として生きていくための力を身につけることができるでしょう。


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