2025年9月11日木曜日

静かに始まる自公民体制の崩壊:次期総裁を待ち受ける茨の道

 石破首相が退陣し、新たな自民党総裁選が始まりました。例年通り複数の候補者が名乗りを上げ、メディアもその動向を追っています。一見、いつもの総裁選に見えますが、今回はこれまでとは違う「何か」が動いているように感じます。

次期総裁候補として、高市早苗氏や小泉進次郎氏などの名前が挙がっていますが、誰が総裁になったとしても、その政権運営は極めて困難を極めるでしょう。なぜなら、これまでの「自公連立政権」では、もはや思い通りの政治運営ができない状況が見えてきたからです。


自公連立政権が抱える限界

先の衆議院選挙、そして参議院選挙で自民・公明両党が大敗を喫したことは記憶に新しいでしょう。もはや自公体制のままでは、この逆風を覆すのは難しいのではないでしょうか。

振り返れば、自民党はかつての「一党独裁体制」から、公明党との協力が不可欠な「自公体制」へと移行しました。しかし、その体制に安住してしまった結果、再び一党での強固な政権基盤を築くことができませんでした。

それどころか、今後の政治運営には公明党以外の政党の協力も必要になってくる可能性すらあります。かつては「自公民体制」とも言われましたが、連立政権の拡大は、政権運営の難しさをさらに増すことになります。


野党第一党の失速と多党化の時代へ

また、与党だけでなく、立憲民主党の状況も注目に値します。これまでは「自公 vs 立憲民主」という対立軸が明確でしたが、先の選挙では自公両党だけでなく、立憲民主党も思うように議席を伸ばせませんでした。

次期総裁が決まれば、近いうちに衆議院の解散・総選挙が行われるでしょう。多くの人が、新しい総裁が自民党を立て直し、再び自公体制、あるいは自公民体制に戻ると予想しています。しかし、そのシナリオ通りに進むでしょうか。

私はむしろ、「多党乱立の時代」が本格的に到来する可能性が高いと考えます。

ヨーロッパの多くの国では、すでに多党乱立の状況が常態化しており、特に右派政党が勢いを増しています。このような現象は、日本でも起こるのではないでしょうか。

新しい総裁が直面するのは、かつての安定した政権ではなく、協力者を求め、多くの異なる声に対応しなければならない、不確実な未来です。これは、日本の政治が根本的な転換点を迎えている静かな兆候なのかもしれません。



2025年9月8日月曜日

イギリスで何が起きている?日経新聞の小さな記事から読み解く「改革党」の躍進

 本日の日経新聞朝刊に、「英右派「改革党」党大会が大盛況」という、小さくても気になる記事を見つけました。他の新聞ではほとんど報じられていない、ちょっと珍しい記事です。


この記事が伝えているのは、イギリスの右派ポピュリスト政党「リフォームUK(改革党)」が今、ものすごい勢いで支持を広げているという事実です。 記事によると、イギリスの世論調査会社ユーガブの最新のデータでは、なんと改革党の支持率が29%!労働党(20%)や保守党(17%)を大きく引き離し、トップに立っています。


さらに驚くべきことに、今年5月のイングランド地方選では、全政党の中で最多となる4割もの議席を獲得。この勢いのままいけば、次の総選挙で政権を奪う可能性も現実味を帯びてきました。


では、なぜ改革党はこれほど支持を集めているのでしょうか?


彼らが掲げる主な政策を見てみましょう。


  • 再生可能エネルギー補助金の廃止:毎年300億ポンド(約6兆円)の財政を節約。
  • 大幅な減税:所得税の非課税枠を大きく引き上げ、700万人が所得税の支払いから免除されるほか、事業税も廃止。
  • 公共サービスへの増資:国民保健サービス(NHS)、防衛、警察などへの支出を大幅に増額。

  • 不法移民の国外追放:60万人の不法移民を国外追放し、治安の改善と財政負担の軽減を図る。
  • 政府の無駄削減:年間500億ポンド(約10兆円)の政府支出を削減し、減税と追加支出の財源を確保。


このような政策を見ると、日本でも勢いを増している保守党や参政党などの主張と、驚くほど似通っていることに気づかされます。


これは、イギリスや日本だけでなく、世界中で同じような思想が台頭してきていることの表れかもしれません。経済的な停滞、社会的な不満、そして「自国の利益を第一に」という考え方が、国境を越えて共感を呼んでいるのかもしれませんね。


全米ベスト4の大坂なおみ選手、覚醒の秘密は新コーチだけ?

 先日行われた全米オープンで、堂々たるプレーでベスト4まで進出した大坂なおみ選手。彼女の活躍は、世界ランキングを14位に押し上げました。


その快進撃の要因として、メディアはこぞって「新コーチの存在」を挙げています。確かに、トマシュ・ビクトロフスキ氏がコーチに就任したのは全米のわずか1ヶ月前。彼の指導が、大坂選手を覚醒させたという見方は一理あるでしょう。


しかし、本当にそれだけなのでしょうか?私はこの見方に少しだけ疑問を抱いています。


覚醒は「突然」ではなく「徐々」に


もちろん、新コーチの存在が好影響を与えたのは間違いないと思います。しかし、今年の大坂選手のプレーをじっくり見ていると、彼女のプレースタイルは、新コーチ就任以前から少しずつ変化しているように感じます。


以前は、彼女の最大の武器である強打に頼るプレーが中心でした。しかし最近では、強打だけでなく緩急をつけた巧みなショットを随所に織り交ぜるようになりました。ここぞという場面では強打で決めますが、緩いボールを打ち返して相手を揺さぶることも増えました。これは、以前の大坂選手にはあまり見られなかった変化です。


また、ネット際でのプレーも格段に向上しました。以前はネットに詰められるとミスをすることが多かったのですが、今では機敏なフットワークでボールを返し、ポイントに繋げることが増えています。


プレースタイルを変えた「意外な存在」


こうした変化のヒントは、全米オープン開催前のインタビューにもありました。大坂選手は、スライスショットを駆使する独特なプレースタイルの伊藤あおい選手について、こう語っています。


「すごく面白いです。彼女のスライスの打ち方など、テレビで彼女が映るたびに釘付けになってしまいます。」

「私には絶対にできないプレーをする選手を見るのが大好きなんです。」

「だから今"日本のテニス"と言われれば、彼女のことを考えます。彼女の試合は私にとって一番興味深いからです。」


「私には絶対にできないプレー」と語っている点から、自分のテニスとは全く違うスタイルを持つ伊藤選手から、何かしらの影響を受けているのではないかと私は感じました。


新コーチの指導はもちろん大きな要因ですが、それだけでなく、彼女自身の探求心や、他の日本人選手のプレーから学んだことが、今回の全米での快進撃に繋がったのではないでしょうか。


これからも、大坂なおみ選手、そして伊藤あおい選手など、日本人選手の活躍から目が離せません。

2025年9月6日土曜日

2025年9月7日(日)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 9月7日(日)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明します。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっています。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められない。少し工夫してみる必要があります。


下の図を見てください。左側下段の9つの箱に注目します。この図で2つの赤い直線で示した部分には「2」と「3」がその直線上にあります。従って、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「2」もしくは「3」が入り、他の数は入りません。



これを利用すると、左側中段の9つの箱の一つに「1」が入ることがわかります。


ここからまた分かるところを埋めていきます。以下の図までは、数字を埋めることができます。



ここから又少し工夫する必要があります。


下の図を見てください。左側中段の9つの箱に注目します。この図で2つの赤い直線で示した部分には「7」と「8」がその直線上にあります。従って、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「7」もしくは「8」が入り、他の数は入りません。



これを利用すると、左側中段の9つの箱の一つに「9」が入ることがわかります。


それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。頑張ってみて下さい。




2025年9月3日水曜日

はとバスで行く!幻想的な川崎工場夜景クルーズ

 写真クラブの仲間と、「川崎工場夜景運河探検クルーズ」に行ってきました。8月の猛暑に昼間の撮影は厳しいだろうということで、夜の撮影スポットを探したのがきっかけです。


川崎の工場夜景ツアーは、探してみると種類が豊富で驚きました。バスでめぐるツアーや、横浜の埠頭から船で向かうツアーなど、さまざまな選択肢があります。


お手頃な価格だった横浜発の船旅を予約しようとしましたが、なんと2ヶ月前にもかかわらず満席。深夜番組「ソロ活女子のススメ」で女優の江口のりこさんが工場夜景バスツアーに参加する回があり、その影響で人気が爆発したのではないかと感じました。


仕方なく、少し値段は張りますが、東京駅からバスで移動するはとバスのツアーを予約することに。こちらも混んでいましたが、運良く予約が取れて一安心でした。


このツアーは、東京駅から銀座キャピタルホテルに向かい、そこで夕食を取って、その後天空橋桟橋まで行き、そこから船に乗り、川崎工場地帯を回って元に戻って来るというものです。


夕食は洋食でした。内容は思った以上に良くて、食事の後にデザートは出て来るし、コーヒーも無料で飲めるようになっていました。アルコール類などの飲み物は、追加料金がかかります。さすがに船に乗る前なので、アルコール類も欲しかったのですが、我慢しました。


ホテルを出発し、天空橋桟橋へ向かう道中では、バスガイドさんの楽しい案内を聞きながら、レインボーブリッジやお台場の夜景を車窓から満喫しました。


乗り込んだ船は、想像していたよりもこぢんまりとしたサイズでしたが、大型バス1台分の乗客を乗せるには十分な広さでした。クルーズが始まると、いくつもの橋の下をくぐり抜けていくため、小型船でないと通れないということに納得。


私は乗船が最後の方だったため、一番後ろの席に座りました。結果的に、後ろに気兼ねなく撮影できるベストポジションでした。席は横に6人、縦に10列ほどあり、どの位置からでも写真が撮りやすい造りになっています。


当日は日中の暑さが残っていましたが、直射日光がないぶん、比較的快適に過ごすことができました。



工場地帯を見るのは初めてのことで、しかも海からの眺めという事で、珍しい光景を見ることができました。「日本の産業は衰退している」という声も聞きますが、海から眺める工場はどれも活気に満ちていて、日本のものづくりの底力を肌で感じることができました。


船に乗った時間は90分程でしたが、川崎工場地帯のいろいろの建物を見ていると、あっという間に過ぎてしまいました。船のガイドさんの案内も、それぞれの工場の紹介やその他の景色など、丁寧で分かりやすいものでした。


帰りのバスは、歌舞伎座の前などを通る少し違うルートで東京駅へ。到着前には、バスガイドさんが「東京のバスガール」という懐かしい歌を披露してくれて、一緒に口ずさむ人もいました。


ということで、今回のはとバス「川崎工場夜景運河探検クルーズ」は、想像以上の満足度でした。


ちなみに、10月からは船に乗ってから食事をとるスケジュールに変更されるそうです。それなら、クルーズ後の食事で心置きなくビールを楽しめますね!



2025年8月31日日曜日

Geminiに小学生の算数の難問題を解いてもらいました

 友人が「この小学生の算数の問題は難しい、その場では解けなかった」と紹介したのが、以下の問題です。



実際に問題を解きながら、『こんな問題を小学生が解けるのか!』と感心していました。皆さんはどうですか?


中学生レベルであれば、◯をx、□をyとして方程式を立てて考えるのが一般的でしょう。しかし、xとyを決定するには、通常、一つの式だけでは解けません。この問題には、◯と□が正の整数であるという制約があり、その制約を利用することで値を推定できます。


では、小学生の知識だけでこの問題を解くにはどうすれば良いのか?そして、小学生に解き方を説明するにはどうしたら良いのか?


そのヒントを得るため、Geminiに尋ねてみました。


「質問」:画像で示された問題を解いてください。小学生でもわかるように解き方を解説してください。


「Geminiの回答」




このGeminiの説明を読んで、小学生にも理解できるような解説が作れそうだという手応えを感じました。



2025年8月25日月曜日

焼津さかなセンターで絶品海鮮丼を堪能

 先日、東京から神戸へ向かう途中、静岡県の焼津さかなセンターに立ち寄りました。いつもは休憩せずに一気に走り抜けることが多いのですが、今回はちょっと特別な理由があったんです。


実は、焼津さかなセンターの食事券が当たるキャンペーンに応募したところ、見事当選! 焼津さかなセンター内にある「生き生き魚大食堂 渚」で使える1,000円分の食事券3枚をゲットしました。この機会を逃す手はない、と立ち寄ることに決めたのです。


焼津さかなセンターは、新東名高速道路からも東名高速道路からもアクセスしやすく、東京方面からでもスムーズにたどり着けました。事前に調べてはいましたが、想像していた以上に広くて、たくさんのお店が軒を連ねていました。


食事券を使うため「生き生き魚大食堂 渚」に入ると、まず目に入ったのは食券機。食事券をどう使えばいいのかわからず戸惑っていると、お店の方が「食事券はそのまま千円札として使えますよ」と快く対応してくれました。とても親切で助かりました。


今回は、2人分のサーモンいくら丼を注文。他にも魅力的なメニューがたくさんありましたが、ランチだったので軽めの量にしました。さすがは海のそばにある「さかなセンター」だけあって、どのメニューも新鮮な魚介を使ったものばかりで、目移りしてしまいます。



運ばれてきたサーモンいくら丼は、キラキラと輝いていました。ひと口食べると、新鮮なサーモンとプチプチのいくらが口いっぱいに広がり、期待を裏切らないおいしさ! 普段食べるものとは一味違う、海の幸の力強さを感じました。


今回、初めて立ち寄りましたが、予想以上のおいしさと楽しさでした。また近くを通る機会があれば、ぜひ立ち寄って他の海鮮グルメも試してみたいと思います。




静かに始まる自公民体制の崩壊:次期総裁を待ち受ける茨の道

 石破首相が退陣し、新たな自民党総裁選が始まりました。例年通り複数の候補者が名乗りを上げ、メディアもその動向を追っています。一見、いつもの総裁選に見えますが、今回はこれまでとは違う「何か」が動いているように感じます。 次期総裁候補として、高市早苗氏や小泉進次郎氏などの名前が挙がっ...