2025年12月6日土曜日

他国との比較で「日本絶賛」を語ることへの違和感

 YouTubeで「日本は素晴らしい」と紹介する動画を数多く見かけます。

清潔な水洗トイレ、定時運行の新幹線、驚異的な紛失物の返却率など、日本の優れた側面を称賛する内容は多岐にわたります。

しかし、私がそれらの動画の中で特に違和感を覚えるのは、一部の動画が中国や韓国との比較を通じて、日本の優位性を強調しようとしている点です。

もし仮に、他国の動画が日本人を主な対象として取り上げ、「自国よりも劣っている」といった論調で表現していたとしたら、私たち日本人が決して良い気持ちはしないでしょう。例えば、中国や韓国で、過去の戦争における日本軍の行為が、事実かどうかを問わず、一方的に批判的に取り上げられているのを目にして、良い気持ちになる日本人は少ないはずです。これはその裏返しではないでしょうか。

さらに懸念すべきは、このような比較の対象として挙げられるのが、決まって隣国の人々であり、欧米諸国などその他の国の人ではないという点です。アメリカやヨーロッパの国々を露骨に蔑視するような動画は、ほとんど見かけません。この選択的な比較対象の選定こそが、意図的で偏った視点を生み出しているように感じられます。

隣国の人々を蔑視するような動画を流す行為は、結果として、隣国との間で争いの小さな火種を生み出すことにつながりかねません。戦後およそ80年、日本が戦争もなく平和を享受してこられたのは、近隣諸国との直接的な戦争がなかったからです。

平和をこれからも維持し続けるためには、どんなに小さなことでも、戦争の火種になるような言動は避ける方が賢明ではないでしょうか。他者を不必要に貶めることなく、ただ純粋に日本の良さを伝える動画が増えることを願っています。


2025年12月5日金曜日

2025年12月5日(金)付毎日新聞夕刊の上級数独の解き方

 12月5日(金)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明します。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっています。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。




これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められない。少し工夫してみる必要があります。


下の図を見てください。左側上段の9つの箱に注目します。この図で赤い直線で示した箱には「2」と「8」がその直線上にあります。従って、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「2」もしくは「8」が入り、他の数は入りません。



これを利用すると、左側上段の9つの箱の一つに「1」が入ることがわかります。


この結果を使って、しばらく数字を埋めていくと以下のようなものになります。



ここでも単純な考え方だけでは数字が埋められません。少し工夫が必要です。


下の図を見てください。左から4行目の9つの箱に注目します。この図で赤い直線で示した箱には「5」がその直線上にあります。



これを利用すると、赤い四角で示した箱には「5」が入ることがわかります。


それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。頑張ってみて下さい。





2025年12月4日木曜日

人口減少に関する報道への一考察:GDPと労働力への影響を中心に

 日本の人口減少は、もはや避けられない現実となっています。少子化対策が講じられても増加傾向に転じないのは、「人間も動物の自然の本性として、個体数が増えすぎると繁殖努力を抑制する方向に働く」という説も、一つの考察として可能でしょう。

この根源的な問いは一旦脇に置くとして、テレビや新聞といった主要なメディアでは、「人口減少は国家の存続を揺るがす大変な問題である」という論調が目立ちます。しかし、この主張は本当にその通りなのでしょうか。

よく聞かれるのは、以下の点です。

  1. 人口減少が日本のGDPを押し下げ、世界における経済的地位を低下させている。

  2. 人口減少により働き手(労働人口)が減少し、社会全体が大問題に直面している。

このうち、労働人口の減少について考察します。

確かに、人口が減れば労働力人口は減少します。しかし、これは「全体の人口が減っている」という事実の裏返しです。つまり、サービスや生産物の主な受け手である総人口(=消費者の数)も同時に減っているため、社会全体で必要とされるサービス量や生産量もまた減少しているはずです。

人は自分のためだけでなく、他人のために働くことで生計を立てています。その「他人」が減っていくのですから、サービスを提供する「働き手」が減っても、社会全体が受ける影響は、言われるほど大きくはないのではないでしょうか。

問題とされる「働き手の減少率」と、「サービスを受ける側の総人口の減少率」の間には、著しい乖離はないと考えられます。しかし、人口減少を問題視する議論の中には、この**「需要の減少」**という側面を十分に取り上げずに、ひたすら「供給力(働き手)の減少」だけを強調する傾向が見受けられます。

また、先進諸国の状況にも目を向ける必要があります。アメリカやヨーロッパ諸国、さらには中国など、世界的に見て多くの国々で出生率の低下や人口の高齢化、あるいは将来的な人口減少が問題視されています。日本だけでなく、多くの先進国が同様の課題に直面しているにもかかわらず、なぜ日本ではこれほどまでに「大問題」として喧伝されるのでしょうか。単純に「人口が減っている」という事実だけが原因ではないのかもしれません。


2025年12月1日月曜日

「きへん」に「とり」の漢字の読みをGeminiに聞いてみました

 新聞を読んでいた私の妻が、「『木偏に鳥』という文字はどう読むのか?」と聞いてきました。

普段なら、手書きで文字を書いてMicrosoft IMEで調べるか、画像処理で文字を認識させて読みを調べるかするのですが、今回は少し興味があったので、Geminiに直接聞いてみました。

すると、以下のような答えが返ってきました。


1. 最初の回答:「樢(キョク)」

「きへん」に「とり」ですね。それは**「樢」という漢字で、読み方は「キョク」**です。意味は、木の名前で、ニワトコの古名です。


この回答だけでは少し不満で、さらに詳しい説明を求めました。


2. 詳細な回答:2つの候補

「きへん」に「鳥」という字は、主に2つの漢字が考えられますね。

  1. 「樢」

  • 読み方: つた(訓読み)、チョウボクモク(音読み)

  • 意味: ブドウ科のつる性植物であるツタのこと。また、ニワトコの古名という説もあります。

  1. 「梟」

  • 読み方: ふくろう(訓読み)、キョウ(音読み)

  • 意味: フクロウという鳥の名前。首がとてもよく回る夜行性の鳥です。

お客様が最初におっしゃっていた「きへん(機会・機)」と「鳥」の組み合わせで、最も一般的に使われる漢字は**「梟(フクロウ)」**かもしれません。


3. 本題の質問:「舟樢」の読み方

まずまずの答えですが、私の妻はさらに追加で、私に聞いてきました。

「『舟樢』という苗字なんだけど、どう読むのかしら?」

Geminiの今までの回答では、この読みはわかりません。

そこで、妻の質問をそのままGeminiに聞いてみました。

舟樢は何と読みますか」

回答は以下の通りです。


4. 「舟樢」への最初の回答:特定できず

申し訳ございません。

ご提示いただいた**「舟樢」**という熟語は、一般的な日本語の辞書や漢字辞典では見つけることができませんでした。

「舟」(ふね、シュウ)という字はありますが、それに続く**「樢」**(あまり使われない漢字かもしれません)との組み合わせでは、読み方や意味が特定できません。

  • もし、別の漢字との組み合わせである可能性がありましたら、ご確認いただけますでしょうか?

  • あるいは、何か特定の文脈(古典、地名、人名など)で使われている言葉でしょうか?

よろしければ、**「舟樢」**についてさらに詳しく調べてみますが、情報源が限られる可能性があります。


さらに調べてみるというので、「舟樢」は人名だという情報を加えてみました。

それに対する回答が以下です。


5. 人名としての推測:読み方を羅列

ご指摘ありがとうございます。人名かもしれませんね。

検索してみたところ、「舟樢」という形の一般的な人名の登録例はすぐには見つかりませんでした。

ただし、

  1. 「樢」という漢字は、人名としてはあまり使われない稀少な漢字であること。(読み方:モク、ボク、チョウ、つたなど)

  2. 「舟」は「ふね」「しゅう」と読み、人名によく使われる漢字です。

もしこれが実在する人名であれば、特別な読み方をしている可能性が高いです。

例えば、

  • 「ふねつた」 (舟=ふね、樢=つた)

  • 「しゅうつた」 (舟=しゅう、樢=つた)

  • 「ふなもく」 (舟=ふな、樢=モク)

などは考えられますが、確証はありません。

このお名前をどこでお見かけになりましたか?

文脈がわかれば、読み方を特定できるかもしれません。


さらに、「本日の毎日 歌壇の中にそういう苗字がありました」という情報を入れてみました。

その回答が以下の通りです。


6. 最終的な推測:歌壇の文脈

ご提供いただいた情報に基づき、本日の**毎日新聞の「歌壇」**に掲載されていた歌人のお名前である可能性が高いですね。

検索を試みましたが、残念ながら「舟樢」というお名前の**正確な読み方を特定できる情報はすぐには見つかりませんでした。**これは、歌壇に掲載される歌人のお名前が、非常に珍しい読み方や当て字を使っていることが多いためです。

しかし、毎日の歌壇に掲載されているのであれば、一般的には以下のような読み方が推測されます。

  • ふなつた(舟=ふな、樢=つた)

  • ふねもく(舟=ふね、樢=モク)

お手数ですが、もし紙面をお手元にお持ちでしたら、

  • そのお名前がどのように**ルビ(振り仮名)**で書かれていたか。

  • あるいは、その歌の内容や作者の居住地など、他の情報がないか

をご確認いただくと、読み方を確定できる可能性が高まります。

正確な読み方が判明しましたら、ぜひお知らせください。


7. Google検索でのあっけない結末

これ以上は聞いても無駄だと思い、それ以上の問いかけはやめてしまいました。

その後、**Googleの検索で、「舟樢いま  読み」**と入れて、検索してみました。

すると、どうでしょう。検索のAIモードで、以下のような回答が返ってきたのです。

**舟樢(しゅうとく)**は日本の苗字の一つです。

「舟樢」という名前の人物や、この名字を持つ有名な人物、または現在の分布について知りたい場合は、日本の名字検索サイトなどで詳しい情報を検索してみることをおすすめします。

この回答がどうも正解のようです。

Geminiに何度も対話形式で質問し、回答を得ようとしたのは何だったのか? 今までのGoogle検索の方が、AIモードを使ったにしても、簡単に正解にたどり着いてしまったのには、正直びっくりしてしまいました。

この経験は、AIとの対話も便利ですが、情報の「正確性」や「効率性」という点では、従来の検索エンジンが依然として有効であることを示唆しているように感じます。


2025年11月29日土曜日

2025年11月30日(日)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 11月30日(日)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明します。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっています。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められない。少し工夫してみる必要があります。


下の図を見てください。左側上段の9つの箱に注目します。この図で赤い直線で示した箱には「3」と「8」がその直線上にあります。従って、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「3」もしくは「8」が入り、他の数は入りません。



これを利用すると、左側上段の9つの箱の一つに「4」が入ることがわかります。


この結果を使って、しばらく数字を埋めていくと以下のようなものになります。



ここでも単純な考え方だけでは数字が埋められません。少し工夫が必要です。


下の図を見てください。上から6行目の9つの箱に注目します。この図で赤い直線で示した箱には「6」がその直線上にあります。



これを利用すると、赤い四角で示した箱には「6」が入ることがわかります。


それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。頑張ってみて下さい。


2025年11月28日金曜日

2025年11月28日(金)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 11月28日(金)付の毎日新聞夕刊に掲載されている第5248回・上級の数独の解き方を説明します。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められない。少し工夫してみる必要があります。


下の図を見てください。左側下段の9つの箱に注目します。この図で2つの赤い直線で示した部分には「3」と「5」がその直線上にあります。従って、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「3」もしくは「5」が入り、他の数は入りません。



これを利用すると、右側下段の9つの箱の一つに「1」が入ることがわかります。


それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。


頑張ってみて下さい。


2025年11月26日水曜日

GoogleのNotebookLMでサイトのインフォグラフィックを作ってみました

 最近、NotebookLMの機能が充実してきています。


今回は、その機能の中でインフォグラフィックを作成してみました。NotebookLMを開いて、新規のプロジェクトを選択すると、以下のような機能がリストアップがされます。

その中のひとつ、インフォグラフィックをクリックして使ってみました。


使用したデータは(株)ガードアイのWebサイトの画面で、メインの画面のその下にある画面を資料として示しました。

(株)ガードアイのWebサイトは https://www.guard-i.co.jp です。


そうすると、以下のような画像を作成してくれました。(周りの緑の線は後で追加しています)


意外ときれいにまとめていると思います。


特に日本語については、漢字などの誤記が見当たりません。元の資料からそのまま取ってきたものが大半なので、当然かもしれません。


このインフォグラフィックの作成には、ほとんど時間が掛かりませんでした。むしろ、提供する資料を用意するのに時間が掛かったくらいです。


なお、動画でのNotebookLMの使い方は、以下のものを参考にしました。


https://www.youtube.com/watch?v=bOBD2wLcvuI (1:27あたりから4:28くらいまで)



他国との比較で「日本絶賛」を語ることへの違和感

  YouTubeで「日本は素晴らしい」と紹介する動画を数多く見かけます。 清潔な 水洗トイレ 、定時運行の 新幹線 、驚異的な 紛失物 の返却率など、日本の優れた側面を称賛する内容は多岐にわたります。 しかし、私がそれらの動画の中で特に 違和感 を覚えるのは、一部の動画が 中国...