昨日の武田邦彦先生の動画を見た。「コレステロールは少ないほうが良い?」というキャッチが出ている。
どの動画は以下のところで見ることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=yavg_8nFWY0
動画の中で出てくるグラフは以下の様なものだ。
これを見ると、明らかにコレステロールが少ないほうが死亡率が高い。
これは本当だろうかと、ネットで類似のデータが無いか調べてみた。残念ながら、武田先生が示しておられるようなグラフはネットでは見つからなかった。
一つだけ見つかったのは、板倉広重先生が平成9年度に「食肉と健康に関するフォーラム」で報告されたものに含まれているグラフがある。以下の様なものだ。
これは、武田先生のグラフとは違っているが、コレステロールは高くなってはいけないが、低くても良くないということを示している。
いろいろ調べてみると、どうもコレステロールと死亡率の関係というのは、あまりはっきり示すデータが無くて、専門の学会の間でも意見が異なっているようだ。
意外と、武田先生の提示されているグラフが本来の姿を示しているのかもしれない。
こういう状況なのに、未だにコレステロールが高いのは良くないという話がまかり通っているのはおかしなことだ。明確にはわかっていないのだろう。武田先生も専門分野ではないので、どこかにあったデータを引っ張り出してこられたのかもしれない。
しかし、コレステロール値が高いのが良くないというのは、どうも間違っているようで、武田先生の指摘はその点では間違っていないようだ。
どうも、この分野でのデータを取ることが難しいのが原因のようだ。コレステロール値だけに絞って、死亡率を調べようとしても、他にも死亡には色々の要因があるので、それを取り除くのが難しい。そのために、きちんとした結果が示せていないようだ。
これはコレステロールだけでなく、その他の医学、薬学の分野ではそういう例が沢山見受けられるようである。コロナウイルスのワクチンが効果があったかどうかなども、色々論文は出ているようだが、これは正しいとはっきりとは言い切れないものが多いようだ。
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