今日の産経新聞の記事だが、15年前の平成21(2009)年3月から2年3カ月間、「高速道路の料金、休日上限千円」という政策が行われたそうだ。15年前で、全く覚えていないので、「そうだ」と言ったまで。
日本は高速道路は料金を払って乗るものと思っているが、海外でははとんど無料というのが多い。米国は特別なトンネルとか橋などで料金を取るところがあるが、あとは全く無料である。
どうして、日本は高速道路が無料にならないのか?不思議に思う。ただ、有料だった道路が、無料になるケースは時々ある。ある期間、料金を取っておいて、その後は無料にするという道路もあるのだ。
上にあげた産経新聞の記事で面白いのは、一律千円にしてしまえば、出る場所はもっとたくさん作ることが可能だ。それにより、利便性は向上する。これは面白いアイデアだ。
この定額制に対して、政府では3つのデメリットを上げている。
1つが、混雑が増すということ。「高速休日定額」を実際に実施したときに、混雑したようだが、休日だけでなく、平日もやってしまえが、そんなに混雑することはない。たまたま、休日に集中してしまったということ。
2つ目が、他の交通機関に悪影響が出るというものだ。他の交通機関に多少の影響が出ても、全体として効率化が図れれば、メリットのほうが大きいはず。
3つ目が、高速道路の料金を道路の建設費の支払いに当てているが、入金がすくなるので、支払えなくなるというもの。これも、定額化で高速道路の利用が増えれば、それなりに料金収入も増えるので、それほど影響が出るわけがない。
政府の言い分として、「鉄道も航空機もバスもフェリーも距離制の中で、高速道路だけ定額制にすることは、公正な競争環境をゆがめることになる」というのがある。これも、利用者側の利便性を考えたら、問題ないのではないか。海外では、高速道路はただというのを考えたら、この理屈は通らない。
色々のところに、気を使わないといけないのはわかるが、経済の活性化を考えると、対応の仕方も変わると思うのだが。
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