iPS細胞は、京都大学の山中伸弥教授らがマウスを使って2006年に報告した「万能細胞」の一つである。07年にヒトのiPS細胞の作製に成功した。山中教授は、その功績から2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞している。
しかし、その後のiPS細胞の研究はどうなっているのか?あまり進んでいないように思うのだが。
山中教授が2006年に発表してから、20年近い年月が経過している。ノーベル賞を受賞してからでも、12年が経過している。
最近、山中教授がiPS細胞の研究費が足りないようで、その寄付を募っている広告をよく目にする。どうして、山中教授が寄付を募るような仕事をしないといけないのか?
この日本で発明されたiPS細胞の研究を日本として、国は強力に推し進めようとしないのか、不思議である。
そもそも、実業家でもない、山中教授がiPS細胞の事業を担っているようでは、心もとない。なんとか、日本全体で研究を支援する体制を作るべきではないか?
これがうまく進められていないのには、おかしな理由があるのではないかと私は危惧している。それは、iPS細胞の研究が進むと、医者や薬屋などが不要になってくる可能性が高いからではないだろうか?
例えば、これがiPS細胞で解決可能かどうかは不明だが、歯の元になる細胞などを作ってしまうと、歯医者の必要性はかなり低くなってくるはずだ。これと同じことは、医者にも言えて、腎臓の透析などをやっている患者も、腎臓がiPS細胞から簡単にできてしまうと、透析で儲けている病院も困ってしまうはずである。
こういう形で、iPS細胞の研究がおろそかにされているとしたら問題である。
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