先日、YouTubeで大谷翔平選手のある動画を見ました。サインを待つ子供に対する、素晴らしい神対応のエピソードです。
その少年は、試合中に大谷選手にサインをねだりますが、試合中ということもあり大谷選手は一度断ります。しかしその代わり、「試合が終わったら書くよ」と少年と約束を交わしたのです。
試合後、なかなか現れない大谷選手にしびれを切らした両親は「もう来ないから帰ろう」と促します。少年が「あと5分だけ待って、来なければ帰る」と決めたそのとき、大谷選手が現れ、約束通りサインをしてあげたというストーリーでした。
この動画を見て、私も「なんて良い話なんだろう」と胸が熱くなりました。
しかし、少し冷静になって考えてみると、こうした素晴らしいファン対応は、果たして大谷選手だけがしていることなのでしょうか?
もちろん、約束を果たす大谷選手の誠実さは本物です。ただ、MLBの選手であれば、球団側からファンサービスを徹底するよう促されていますし、選手自身もその重要性を深く理解しています。これと全く同じシチュエーションではなくとも、似たような「神対応」は、日々多くの選手によって行われているはずです。
そう考えると、この動画の投稿者は「大谷選手」という圧倒的な知名度を利用することで、自身の動画をより多くの人に見てもらう(再生数を伸ばす)仕掛けをしたのだ、という側面も見えてきます。
YouTubeに限らず、ネット上には有名人のエピソードをフックにして、自身の利益や注目を集めようとするコンテンツが溢れています。今回の動画のように「良い話」であれば実害はありませんが、時には悪意のある切り抜きや、誇大広告に繋がるケースもあります。
素敵なエピソードに感動しつつも、その情報の背景にある「発信者の意図」まで一歩引いて見極めること。そんな冷静な視点を持ってネットと付き合っていくことが、これからの時代には大切なのだと改めて気づかされました。

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