2025年10月27日月曜日

2025年10月24日(金)付毎日新聞の毎日数独〔第5229回・上級〕の解き方

 10月24日(金)付の毎日新聞に掲載されている毎日数独の解き方を説明します。上級という表示がされているもので普段の級に比べると難しい問題です。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められない。少し工夫してみる必要があります。


下の図を見てください。左側上段の9つの箱に注目します。この図で赤い直線で示した箱には「1」と「7」がその直線上にあります。従って、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「1」もしくは「7」が入り、他の数は入りません。



これを利用すると、左側上段の9つの箱の一つに「5」が入ることがわかります。



それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。頑張ってみて下さい。



2025年10月24日金曜日

議論の前提を問い直す:夫婦別姓問題と、昔からあった「男性が妻の姓を名乗る」選択

 夫婦別姓を巡る議論は以前から活発であり、最近では高市早苗首相の言動も含めて、再び注目を集めています。

私の記憶では、高市氏は以前から夫婦別姓に関する法案や制度改正について言及されており、その結果、いくつかの制度は実現しています。例えば、パスポートに旧姓を併記できるようになったのはその一例です。以前、当時の小泉進次郎大臣が旧姓併記の難しさに言及した際、高市氏がその時点で既にパスポートへの旧姓併記は可能になっていると指摘されていました。

議論の前提にある「夫の姓を名乗るべき」という誤解

夫婦別姓の議論の根底には、日本における家制度の考え方があります。歴史的に見て、「家」の永続性と財産継承が重要視されてきたため、そこから夫婦同姓、そして特に夫の姓を継ぐという慣習が強く根付いてきました。

しかし、この「結婚したら男性の苗字を当然名乗る」という前提は、日本の歴史的な現実を正確に捉えていません。

江戸時代以前の女性の姓や名前については、公的な記録にあまり残されていないケースもありますが、だからといって、常に夫の姓を継ぐことが当然だったわけではありません。むしろ、「婿入り」という言葉があるように、娘しかいない家や、家業の継承を重視する家では、婿を迎え、婿が妻の姓を名乗って家を継ぐことは、ごく当たり前に行われていました。

特に、大阪の船場(せんば)のような商業地では、息子がいても娘に優秀な婿を迎え入れ、家業を継承してもらうという慣習があったのは有名な話です。これは、家を継続し、商売を発展させるためには、血縁よりも能力を優先し、他家から優秀な人材を迎え入れる方が良いという、極めて合理的な判断に基づいています。

高市早苗氏の事例とメディアの矛盾

このように、姓の選択が必ずしも性別や伝統的な「男系」のルールに基づいていたわけではないにもかかわらず、今の夫婦別姓の議論は、大半が「夫の姓を当然名乗る」という前提で進められているように見えます。

高市早苗氏自身のエピソードも、この前提を問い直します。高市氏は、離婚した山本拓氏との再婚のときに、じゃんけんをして高市姓を名乗ることを決めたそうです。当時、元夫である山本拓氏は高市姓を名乗ることになったはずです。

それにもかかわらず、なぜか一部の新聞報道などでは、現在でも元夫が「山本拓氏」として表記されているのを見かけます。多くのオールドメディアは夫婦別姓を支持する論調でありながら、実際に男性側が女性側の姓を選択した事例に対して、このような曖昧な表現を使うのは、論理的な矛盾であり、問題提起すべき点だと考えます。

姓の選択は、歴史的に見ても、また現代の多様な生き方を考えても、性別に固定されるものではありません。今の議論を進めるにあたり、まず「男性が姓を継ぐのが当然」という誤った前提を捨て去り、姓の選択が個人の意思や家族の事情に基づいて行えるよう、制度を整備していくことが重要です。


2025年10月21日火曜日

GoogleのGemini(nano banana)の空間把握力を調べてみた

 Googleから最近発表された画像生成AIの進化が話題になっています。そこで、本記事では、Googleの生成AIモデル「Gemini」の画像処理能力の一つである「空間把握力」に焦点を当てて検証してみました。


1.ビル街の写真を上空写真へ変換



「この写真使って、上空から撮った写真を作成してください。」とお願いしてみました。作成された写真は次のものです。



作成された上空からの写真は、元の写真の構造を保ちつつ、俯瞰的な視点で見事に再現されていました。


次に、別のビル街の写真を使って同じ依頼をしてみました。元の写真と上から見た写真です。




どちらの結果も、非常に完成度が高いと感じます。しかし、これらの写真は、AIが写真の撮影場所を特定し、Googleマップなどの衛星写真を参考に生成している可能性も否定できません。AIが純粋に元の2D画像から3D的な空間を把握したのか、学習データや検索情報を利用したのか、この時点では判断が難しいところです。


そこで、別の種類の写真を使ってみました。「馬の像」の写真です。



「この写真を反対側から撮った写真を作成してください。」とお願いしてみました。



残念ながら、反対側から撮った写真ではなく。馬の像が反転している写真になってしまいました。依頼の仕方が悪かったのかも知れません。


次に、同じ写真で「斜め上から撮った写真を作成してください。」とお願いしてみました。



作成された写真は、像の立体感が保たれ、影などもリアルに表現されており、非常に質の高いものでした。


しかし、この馬の像の写真もネット上で検索すれば見つかる写真であり、AIがネット上の類似写真や、同じ像の別アングルのデータを参照して生成した可能性が残ります。


今回はnano bananaの空間把握能力を調べてみました。ネット内に参考になる画像があると良いものを作成してくれるようですが、そういうデータがない場合にはまだまだ能力不足と思われます。


とは言え、nano banana の空間把握能力は確実に進化しており、今後さらに進化していくことが期待されます。




2025年10月20日月曜日

昔の写真をもとにクリスマスカードをGeminiで作ってみた

 Geminiの機能の中に、新しく発表されたnano bananaという画像処理の機能があります。これを使って、昔の写真からクリスマスカードを作成してみました。

ステップ1:元の写真とカラー化

まず、もとになる写真はこちらです。 

白黒写真だったので、手始めにカラー化を依頼しました。 

ステップ2:サンタクロースの衣装を追加

次に、「この画像でサンタクロースの服を着ているようにしてください。」と依頼しました。 

ステップ3:背景の変更とカード化

さらに、「背景をクリスマスらしい風景にしてください。」と指示しました。一気に雰囲気が変わりましたね。 

この画像をもとに、「クリスマスカードを作成してください。文字として、英語で『Merry Christmas』というのを入れてください。」と頼んでみた結果がこちらです。 

ステップ4:横長カードへの挑戦と課題

縦長よりも横長のカードの方が良いかなと考え、「背景などを追加して横長のクリスマスカードにしてください。」と再依頼してみました。

横長の画像は生成されたのですが、元の縦長の画像がそのまま後ろに合成されてしまうという結果になりました。これ以降、何度か訂正を頼んでみたのですが、意図した通りの横長カードを作成することはできませんでした。

まとめ

結果的に完璧な横長カードはできませんでしたが、数ステップで古い写真をカラー化し、衣装を着せ、背景を変え、メッセージを入れるところまでは非常に簡単に実現できました。

AIの画像編集機能を使えば、アイデア次第でユニークなグリーティングカードが手軽に作れることがよくわかりました。皆さんの制作の参考になれば幸いです。


議員定数の数字の設定はどうすればいいか? 効率的な議会運営のための考察

 政治改革の議論が活発化する中で、国会議員の定数削減を巡る議論が再び注目を集めています。日本維新の会などが提案する定数削減は、実際に大阪府や大阪市の議会で実現されており、その流れを国会にも適用すべきだという主張です。

この定数削減の動きに対して、チーム未来代表の安野貴博氏がX(旧Twitter)で反論しています。

安野氏は【議員定数削減のデメリット】という見出しのもと、定数削減は政治の新陳代謝を悪化させ、むしろ議会への信頼度を落とす可能性があると指摘し、以下の3点を主な理由として挙げています。

  1. 国会議員の新陳代謝がより悪化する

  2. 諸外国と比較して日本は国会議員の数がそもそも少ない

  3. 定数削減によって得られるコストメリットは限定的

(詳細は安野氏のXをご覧ください。)デジタルに精通した安野氏らしい、データに基づいた合理的な意見です。

必要なのは「仕事量」に基づく突っ込んだ分析

安野氏の指摘は重要ですが、私としては、この議論を一歩進めた「適正値」を求める分析が必要ではないかと感じました。

例えば、「新陳代謝の悪化」という点について考えてみましょう。議員数が減少すると新規参入の可能性が減ると推測されますが、具体的に「どのくらいの人数」まで減らすと、「どの程度」新陳代謝が悪化するのか、その具体的な数値的根拠がまだ見えてきません。

また、「諸外国との比較」についても同様です。他国がその議員数を「どのような理由」で決定しているのか、つまり、単に人口比なのか、それとも議会や行政をチェックするために必要な「職務量」を根拠にしているのかが不明確です。

もし「コスト削減」のみが目的であれば、確かに人数を減らせば良いのですが、本来の目的は「最も効率的で機能する議会」を作ることにあるはずです。

議員数の「適正値」を決めるために検討すべき要素

議員定数の適正値を検討するためには、感情論や単純なコスト論ではなく、まず議員の**「仕事」を数値化**し、科学的に議論を進めるべきではないでしょうか。

具体的に、以下の要素を検討し、定量化する必要があります。

  1. 議会運営に必要な職務量: 各議員が委員会活動や法案審議、行政監視のために行っている仕事の内容と、それに必要な専門人材(秘書・スタッフ含む)の人数。

  2. 地域代表の効率性: 選挙区の有権者の意見を効率的に吸い上げ、それを国会に反映させるために、議員一人あたりが担当できる限界人数はどのくらいか。

  3. 地方議会との役割分担: 県議会などの地方議会との役割の違いを明確にし、国会としての機能(外交・安全保障など)を十全に果たすために必要な人数。

  4. 新陳代謝の維持ライン: 若手や新規の政治家が参入し、政治に新しい風を送り込むために、最低限維持すべき定数。

これらの要素をデータに基づき多角的に分析することで、「最も効率的に議会運営ができる人数」という適正な数字を導き出すことができるのではないでしょうか。


GeminiでGoogleマップが使えるように!連携機能を使ってみた

 ニュースで話題になっていた、GeminiとGoogleマップの連携機能。

実際に使ってみるとどうなるのか気になったので、早速試しに質問をしてみました。

試したリクエストその1:ルート検索

まずは基本のルート検索です。

私からのリクエスト: 「小作駅から森林公園駅のルートを教えてください。」

すると、以下のような回答が返ってきました。

小作駅(青梅線)から森林公園駅(東武東上線)までのルートを検索しました。公共交通機関(電車・バス)での直行ルートは見つかりませんでしたが、車(運転)でのルートをご案内します。

運転ルート(最速ルート)

  • 所要時間(交通状況により変動あり): 40分

  • 距離: 38.2 km

  • ルート概要: 首都圏中央連絡自動車道/国道468号 と 新潟線/関越自動車道

詳細なルートはこちらからご確認いただけます: Google マップでルートを見る

もし電車でのルートをご希望でしたら、乗り換え検索の結果、時間がかかることが予想されます。その場合は再度お気軽にお声がけください。

回答には、すぐにGoogleマップの画面と具体的な経路が示されており、一目でルートが把握できました。公共交通機関の直行ルートがないことも教えてくれるのが親切ですね。

試したリクエストその2:周辺スポット検索

次に、最初の質問を踏まえた、**「周辺のスポット検索」**に挑戦です。

私からのリクエスト: 「森林公園の近くで夕食をとりたいのですが、お勧めの和食の店をいくつか紹介してください。」

すると、以下のような回答が得られました。

森林公園駅周辺でおすすめの和食店をいくつかご紹介します。特に駅周辺は「やきとり」の有名店が多いエリアです。

地図上に場所を表示していますので、あわせてご確認ください。

  1. やきとり 新盛 (やきとり しんせい) 森林公園駅周辺で評価の高い、人気の焼き鳥店です。

    • ジャンル: 焼き鳥、居酒屋

    • 営業時間: 月~土 16:30~21:00 (日曜定休)

    • 特徴: 焼き鳥(やきとん)がメインですが、地元で愛される老舗で、夕食にぴったりの居酒屋として利用できます。

    • 住所: 〒355-0814 埼玉県比企郡滑川町みなみ野4丁目3?1

    • 評価: 4.3 (Google マップ)

  2. 焼鳥 や平 (やきとりや へい) 森林公園駅前にあるアクセスしやすい焼き鳥店です。 (以下、お店の説明は省略)

  3. うなぎ 神楽 (かぐら) 焼き鳥とは異なり、少し落ち着いた雰囲気で食事を楽しみたい場合におすすめの「うなぎ・季節料理」のお店です。 (以下お店の説明は省略)

このスポット検索でも、ちゃんとGoogleマップの地図上に、紹介された3店舗の場所がピンで示されました。評価や営業時間など、知りたい情報が簡潔にまとまっていて非常に便利です。

まとめ

今回は簡単な事例を紹介しましたが、目的地までのルート検索から、その周辺のおすすめスポット検索まで、一連の流れをGeminiだけで完結できるのは画期的だと感じました。

地図が連携して表示されるのは、やはり非常に便利ですね。もっと複雑な条件や、移動と立ち寄り先を組み合わせた質問を試してみると、さらに面白い活用法が見つかりそうです。




2025年10月18日土曜日

国民民主党・玉木代表が「自民党連立」を拒否した深層:連合とSNSの狭間で

 国会の情勢は流動的であり、次期政権の枠組みが具体化しつつあります。報道によれば、現時点では自民党と日本維新の会が連立に向けた協議を本格化させる見通しです。


こうした一連の動きの中で、国民民主党の玉木雄一郎代表の判断が、特にインターネット上で大きな議論を呼んでいます。連立交渉において、自民党が最初に声をかけたのは国民民主党であったとされています。


なぜ玉木代表は、この連立への誘いを断ったのでしょうか。


連立に参加すれば、国民民主党が掲げる政策の実現が加速し、大臣ポストも確保できるという「大きな果実」があります。それにもかかわらず、「野党」としての立場を貫いた決断の背後には、どのような政治的、構造的な事情があったのかを考察します。


-----1. 玉木代表が示す「表向きの理由」と本質的な制約


玉木代表が自民党との連立を拒否した理由の一つは、約1年前に交わした政策合意(約束)が自民党によって履行されなかった点にあります。この「信頼関係の欠如」が決定的な要素であった、というのが玉木代表の公式な主張です。


しかし、党の命運と政策実現がかかる政権参加という機会を前に、単なる「約束の不履行」だけで連立を断念するのは、政治判断として十分な説明とは言いがたいでしょう。私は、その決断の根底には、国民民主党の最大の支援団体である「連合」(日本労働組合総連合会)の強い政治的意向が作用したと分析しています。


-----2. 「連合」の意向という見過ごせない重し


国民民主党の政治行動を読み解く上で、「連合」の存在は不可欠です。連合は、歴史的に自民党とは距離を置き、労働者の権利や生活に直結する政策の実現を最優先しています。


国民民主党が自民党との連立を避け、立憲民主党を中心とする野党連携の枠組みに加わる構想を受け入れた背景には、「自民党との連立は容認できない」という連合からの明確かつ強力な指示があったと推測されます。


国民民主党にとって、連合からの支持は、選挙戦における組織票の確保や活動資金の面で極めて大きな影響力を持ちます。この主要な支持基盤の意向に反する行動は、党の存立基盤を揺るがす重大なリスクとなるためです。


例えば、榛葉賀津也幹事長が参議院選挙前に、地元の静岡で支持母体の連合に配慮した発言をしていた事実からも、党の主要メンバーが「連合という政治的な重し」を深く意識していることが伺えます。


-----3. 拒否の決断は「野党内での主導権確保」の戦略か


玉木代表は、立憲民主党からの連立の誘いに対しても、政策的な隔たりを理由に一旦は距離を置く姿勢を示しました。これは、単に連立を拒否したというよりも、「立憲民主党が考え方を改め、国民民主党の政策に歩み寄るべきだ」という、野党間における主導権を確保したいという強い意図があったと見えます。


一連の玉木代表の動きは、自民党との連立による政策実現よりも、主要支持層である連合の意向を汲み取り、野党の枠組みの中で自身の党の立ち位置を確立することを優先した、**「政治的制約の中での最善手」**であったと結論づけられます。


-----4.国民民主党が直面する「新たな政治情勢」への適応


こうした玉木代表の判断は、従来の「組織と票」を基盤とする政治の動きそのものであり、旧来の政治モデルから脱却していません。


しかし、今日の日本の政治情勢は、インターネット、特にSNSの出現によって大きく変化しています。


そもそも国民民主党が支持を集めたのは、連合の支援というより、SNSを巧みに活用し、国民の関心が高い政策を提言したことが大きな要因でした。


それにもかかわらず、主要な支持基盤である連合の意見に固執し、その影響に縛られ続けることは、新しい支持層が求める政治とは乖離しています。国民民主党がネット社会に適合した柔軟な動きを強化しなければ、今後の党勢拡大は難しい局面を迎えるでしょう。



2025年10月19日(日)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 10月19日(日)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明します。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっています。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められない。少し工夫してみる必要があります。


下の図を見てください。右側上段の9つの箱に注目します。この図で赤い直線で示した箱には「2」と「5」がその直線上にあります。従って、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「2」もしくは「5」が入り、他の数は入りません。



これを利用すると、左側上段の9つの箱の一つに「6」が入ることがわかります。



それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。頑張ってみて下さい。



2025年10月13日月曜日

絶景の空中ドライブ!嵐山・高雄パークウェイ体験記(10月上旬)

 10月3日、京都の花園妙心寺を訪れた帰り道、嵐山・高雄パークウェイをドライブしてきました。

「行楽シーズンで京都市内はきっと混雑しているだろう」と考え、市内を歩くよりも山の中のドライブを選ぶことに。このドライブウェイの存在は初めて知ったのですが、ネットで調べると景色が良さそうだったので、急遽立ち寄ることにしました。

妙心寺からは約30分ほどのドライブで、高雄側の入口に到着。入口の料金所には係の人がおらず少し戸惑いましたが、自動精算機でスムーズにカード決済ができました。高雄口を探すのに少々手間取ったものの、無事パークウェイに入ることができました。

事前にネットで調べた通り、パークウェイ内には4つの展望台や、1000台を収容できる高雄駐車場など、設備は充実しているようでした。しかし、実際に訪れてみると、高雄駐車場をはじめ、どの駐車場も停まっている車は数台のみで、拍子抜けするほど閑散としていました。

ドライブ中、所々で色づき始めている紅葉も見られましたが、見頃を迎えるにはまだ2週間ほどかかりそうです。本格的な紅葉の季節には、このドライブウェイも車でいっぱいになるのだろうと想像しました。

中でも保津峡展望台からの景色はまさに絶景でした。この展望台には、下を通る保津川下りの舟に向けて振る「手振り旗」が置かれていましたが、残念ながら川下りの舟は見えませんでした。

しかし、代わりにトロッコ列車が真下を通るのを、上から見下ろすことができたのです!距離があったため、最初は何かわからなかったのですが、汽笛の音でトロッコ列車だと気づきました。トロッコ列車の運行時間は決まっているので、たまたまその時間に遭遇できたのは本当にラッキーでした。

続いて訪れた小倉山展望台からは、ついに保津川下りの舟を見ることができました。真下を悠然と通っていく舟は、一艘だけでなく、少し時間をおいてもう一艘。川まではかなりの距離があり、船に乗っている人の表情までは見えませんでしたが、多くの観光客が乗っている様子ははっきり確認できました。これなら、さきほどの展望台から手旗を振れば、きっと船上の人たちにも見えるだろうと思いました。

嵐山・高雄パークウェイは初めての体験でしたが、絶景を楽しみながら、トロッコ列車や保津川下りの舟に遭遇するという「おまけ」もついてきて、大変満足度の高いドライブとなりました。車窓からの眺めも素晴らしく、喧騒を離れて京都の自然を満喫したい方には、ぜひおすすめしたいドライブコースです。

動画をYoutubeに入れていますのでご覧ください。


https://www.youtube.com/watch?v=Nbm95zJenhA



2025年10月12日日曜日

AI教育が囲碁の「男女格差」を解消? 中国の自然実験から見えたジェンダーバイアスの「見えない壁」

 Youtubeでチーム未来の安野貴博代表が紹介された「教育分野の最新AI活用事例」の中に、非常に興味深いものがありました。それは、AIによる教育がジェンダーバイアスを解消する可能性を示唆する、中国の囲碁教室での「自然実験」の結果です。


1. 実験の背景:コロナ禍が作った「AI指導グループ」

この実験は、2020年9月から2021年7月にかけて、中国の大規模な囲碁トレーニング機関で偶然行われました。


きっかけは、新型コロナウイルスの影響です。 36人在籍していた教師のうち16人が隔離されてしまい、その教師たちが担当していた136人の生徒は急遽、AIの教師から指導を受けることになりました。


一方、残りの151人の生徒は引き続き人間の教師から指導を受けました。これにより、研究者の意図とは関係なく、「AI指導グループ」と「人間指導グループ」を比較する「自然実験」が図らずも実施されることになったのです。


2. 実験結果:全体的な成績向上と男女格差の解消

5ヶ月間の指導期間を終えた後、驚くべき結果が確認されました。


全体の勝率向上: AIから指導を受けた生徒たちは、人間の教師から指導を受けた生徒たちよりも、対局での勝率が5.6%高くなりました。


男女間の棋力差の解消: 最も注目すべきは、実験前に存在していた男子生徒の方が女子生徒よりも強いという棋力差が、AIによる指導後にほぼ解消されたことです。特に、女子生徒の成績が著しく向上し、男子生徒の上達スピードを上回ったのです。


3. ジェンダーバイアス解消のメカニズム:「見えない壁」の正体

なぜAI指導によって男女間の実力差が縮まったのでしょうか?


研究者たちは、人間の教師による指導の様子を録画した映像を分析し、この結果の背景にある理由を明らかにしました。


🔑 人間の教師には無意識の偏りがあった


分析の結果、人間の教師は無意識のうちに、男子生徒と女子生徒に対して接し方を変えていたことが明らかになりました。


具体的には、


男子生徒に対しては、より肯定的な言葉をかけ、否定的な言葉をかけることが少なかった。


この無意識のジェンダーバイアスが、女子生徒の学習意欲やパフォーマンスに影響を与えていた可能性が示唆されました。


🔑 AI教師が提供した「完全な公平性」


一方でAI教師は、生徒の性別によって態度を変えることはありません。データに基づき、全ての生徒に対して一貫性のある公平な指導を提供します。


AIは人間の教師が持つ「見えない壁」(無意識のバイアス)を取り払い、性別に関係なく、生徒が平等に学べる環境を提供しました。この指導の公平性こそが、女子生徒の潜在能力を引き出し、結果的に男女間の実力差を縮めた主要因だと考えられています。


まとめ:AIが示す教育の未来

この事例は、AIが単に知識を教えるだけでなく、人間の非意図的なバイアスを排除することで、より公平で効果的な学習環境を実現できる可能性を示しています。教育におけるAIの役割は、「バイアスフリー」な指導者として、全ての子どもたちの可能性を最大限に引き出すことにあるのかもしれません。



首相指名における「政策協定なき一本化」戦略の可能性

 公明党が自民党との連立を解消したことで、今後の首相指名選挙の行方が流動的になっています。


そうした状況下で、立憲民主党は、国民民主党の玉木雄一郎代表を野党統一候補として首相に推すべく、国民民主党をはじめとする他党にも協力を呼びかけています。


これに対し、玉木代表は、「首相になる覚悟はある」としながらも、「基本的な政策が一致していないのでは、指名してもらいたくない」という旨の慎重な姿勢を示しています。玉木代表の懸念の背景には、首相指名を受けることによって、入閣の要求や重要政策への譲歩など、事実上の連立政権運営の義務が生じるという認識があると考えられます。


一方、立憲民主党側が玉木代表を擁立しようと声をかけているのは、本来、共同で政権を運営する意思があるからこそと解釈できます。しかし、表面上は、具体的な条件や政策協定を提示することなく、「玉木代表の名前を書いてほしい」と呼びかけている状態です。


ここに、一つの「戦略的空白」が生まれます。


玉木代表がこの「政策協定なき一本化」の呼びかけをあえて受け入れ、何の約束も交わさないまま各党の票を集め、首相に指名された場合、文字通り、自らの名前を書いてくれた他党の意見に拘束されることなく、首相の座に就くことができます。


私は、この**「白紙の信任」による首相就任という手は、十分に「あり」得る政治的選択だと考えます。具体的には、「私の名前を首班指名の時に書いていただいて構いません」とだけ表明し、組閣やその後の政策運営に関する事前協定を一切結ばない**のです。


そして、首班指名が実現した場合、組閣人事を国民民主党主導で進め、閣僚ポストを独占することも可能となります。


確かに、このような形で誕生した政権は、国会内で安定した多数を確保できず、立法活動などで混乱を招く可能性が高いでしょう。しかし、そもそも、現状でどの党の代表が首相になっても、絶対過半数を確保できる見込みは低く、誰が政権を担当しても、政策の実現には同様の困難が伴います。


この「政策協定なき就任」という型破りなアプローチは、国民民主党の独自色を最大限に打ち出し、政治に緊張感と面白さをもたらすのではないでしょうか。


2025年10月11日土曜日

連立離脱の真因は「政治と金」ではない―公明党を蝕むネット社会からの孤立

 公明党が自民党との連立を解消した件について、多くのメディアは「政治と金」の問題を主な原因として報じています。


しかし、私は、連立離脱の根本原因は、公明党がネット社会から完全に置き去りにされ、その結果として党勢が深刻に揺らいでいる点にあると見ています。


最近の選挙運動、特にSNSを活用した活動を分析しても、公明党の存在感は極めて希薄です。


現代政治において、インターネット上のツールを如何に活用し、有権者と直接繋がるかが、勝敗を左右する鍵となっています。それにもかかわらず、公明党のそうした先進的な活動は、ネット上はおろか、旧来の主要メディアでもほとんど話題になりません。


このような状況では、党勢が低迷するのは必然です。


元々、基盤である創価学会の会員減少という構造的な逆風がある中で、新しい支持層を取り込むための、目に見える具体的な対策がほとんど打たれていないのが現状です。


このままデジタル時代への対応を怠り続ければ、公明党は連立を離脱しようがしまいが、政治の場における影響力を急速に失い、弱小政党化していくことは避けられないでしょう。



2025年10月4日土曜日

2025年10月5日(日)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 10月5日(日)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明します。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっています。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められない。少し工夫してみる必要があります。


下の図を見てください。中央上段の9つの箱に注目します。この図で2つの赤い直線で示した部分には「5」と「6」がその直線上にあります。従って、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「5」もしくは「6」が入り、他の数は入りません。



これを利用すると、右側上段の9つの箱の一つに「8」が入ることがわかります。


それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。

頑張ってみて下さい。



2025年10月1日水曜日

Geminiの助けを借りて、写真にタイトルを入れるWebアプリを作成しました

 最近、Gemini 2.5 Pro を活用して、簡単なPythonプログラムの作成に挑戦しています。今回は、写真の下部にタイトルを挿入するWebアプリを開発してみました。

準備段階:Flaskの基本を習得 💡

開発に取り掛かる前に、まずは「Flaskを使ったWebアプリ作成の基本」という動画を視聴し、基礎知識を習得しました。基本的な知識が不足していると、後々のプログラミングで無駄な時間を費やしてしまうと考えたからです。

Flaskを使ったWebアプリ作成の基本

動画をただ見るだけでなく、実際にコードを説明通りに作成し、動作確認を行いました。コードの入力には、Googleレンズを使って動画画面からコード部分をコピーする方法を取りました。この方法だと、非常に効率的に作業を進めることができました。

この動画を通して、PythonとFlaskを使ったWebアプリ作成の基本的な流れを理解することができました。


Gemini 2.5 Proとの協業でWebアプリ開発を開始 🤝

その後、いよいよGemini 2.5 Pro を使ってWebアプリ作成に取り組みました。

Geminiには、汎用的な「2.5 Flash」と、プログラミングなどの特定のタスクに適した「2.5 Pro」の2種類のモデルがあります。今回は、プログラミングに特化した「2.5 Pro」を選択しました。

まず、Geminiの入力欄に以下の指示を入力しました。

Pythonを使用して、画像にタイトルと名前を入力するWebアプリを作成してください。

その場合、Flaskを使用してください。

画像にタイトルと名前を入力する手順は以下のとおりです。

1.Webが開かれると、その画面に「瞬彩クラブ」というホームページのタイトルと、「写真にタイトルと名前の入力」というラベルが表示されている。

2.「写真にタイトルと名前の入力」をクリックすると、画像をパソコンから選択する画面が表示される。パソコン内の画像を選択してクリックする。

3.画像がパソコンの画面に表示される。画像の縦の長さを5%広げ、広げた部分は白色とする。

4.広げた白色の部分に、画像のタイトルと名前を書き込む準備を開始する。まず、画像のタイトルを入力する欄を作成し、表示する。入力時にまず、使用する文字フォントを指定する。フォントは主要な日本語のフォントをいくつか(例えばメイリオ、明朝体、ゴチック体、など)を選択できるようにする。文字のフォントのサイズは白色の部分の高さの0.8の高さとする。

5.タイトルは追加した白色の部分の縦横中央に配置する。

6.次に名前の入力を入力する欄を作成し表示する。名前は白色の部分の一文字分右端を空けた位置に、縦方向の中央に配置する。文字のフォントは、タイトルと同じものを使用する。

7.作成した画像を書き込むフォルダーを指定して、パソコンに書き込む。画像のfile名は取り込んだ画像のfile名の後ろに、「title」を追加した名前にする。


Geminiからは、以下の内容が回答として提示されました。

  1. 準備段階:必要なフォルダーの作成やライブラリのインストール方法の説明。

  2. プログラム:Pythonファイル2つとHTMLファイル1つ、計3つのコード。

  3. フォルダー構成:作成したファイルを配置するフォルダー構造の説明。

  4. 実行方法:実際のプログラムの実行手順の説明。


エラーからの学びと解決 🐞✅

指示通りにプログラムを実行してみたところ、エラーメッセージが表示されました。そのエラーメッセージをGeminiに提示したところ、すぐに解決策が返ってきました。原因は、ファイルのコードが「UTF-8」形式ではなかったことのようでした。

修正後、再度実行したところ、無事に自分のPC上でWebアプリを動作させることができました!


アプリの公開とPythonAnywhereの活用 🌐

自分のPCで動くだけでは本当のWebアプリとは言えません。そこで、「このアプリを登録するのにおすすめの無料Webサイト、あるいは方法を教えてください」とGeminiに尋ねてみました。

Geminiは、PythonAnywhere を使う方法を紹介してくれました。

PythonAnywhereをおすすめする理由

  • とにかく簡単: 専門的な知識(GitやDockerなど)が不要で、ブラウザ上の操作だけで完結します。

  • 無料プランで十分: 今回作成したアプリくらいの規模であれば、無料プランで十分に動作します。

  • ファイル管理が楽: ご自身のPCからファイルを直接アップロードできるので、直感的に作業できます。

さらに、Geminiは「PythonAnywhereを使った公開手順」を具体的に提示してくれました。

フォントファイルの設定など、いくつか改善点がありましたが、それらをクリアすると、PythonAnywhereのサイトでWebアプリを登録し、公開することができました。


まとめ:Geminiが実現した迅速な開発 ⏱️

ここまでの作業に要した時間は、2日間で合計5〜6時間ほどでした。もしGeminiの助けがなければ、これほど短い時間でWebアプリを作成することは不可能だったでしょう。Geminiのサポートによって、効率的かつスムーズに開発を進めることができ、大変満足しています。


2025年10月24日(金)付毎日新聞の毎日数独〔第5229回・上級〕の解き方

 10月24日(金)付の毎日新聞に掲載されている毎日数独の解き方を説明します。上級という表示がされているもので普段の級に比べると難しい問題です。 問題は上のようなものです。 とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。 これ以上は単純な考え方だけでは数...