先日、高市総理による突然の衆議院解散が行われ、総選挙が実施されることとなりました。この急な展開に、各地の選挙管理委員会では「投票所入場券(ハガキ)」の印刷や郵送が間に合わないという事態が発生しています。有権者の手元にハガキが届くのが遅れ、投票行動に混乱が生じる。こうしたアナログなプロセスの限界を、今回の選挙は浮き彫りにしました。
そこで提案したいのが、マイナンバーカードを「投票用紙(入場券)」の代わりとして利用することです。
1. なぜ今、「完全オンライン投票」ではないのか
将来的な「オンライン投票」の実現は、投票率向上のための大きな目標です。しかし、現状のマイナンバーカードの普及率や、システムに対する国民の信頼醸成のプロセスを考えると、いきなり全てをオンライン化するのは時期尚早と言わざるを得ません 。まずは、既存の投票所というインフラを活かしつつ、本人確認の手段をデジタル化する「段階的な移行」が現実的です。
2. 入場券の郵送不要によるコスト削減と迅速化
現在、選挙のたびに膨大な数のハガキが印刷され、各家庭に郵送されています。
コストの軽減: 今回のような急な選挙でも、マイナンバーカードを「入場券」と見なせば、ハガキの印刷代や郵送費用という多額の公費を削減できます 。
郵送遅延の解消: 有権者はカードを持って投票所へ行くだけ。自治体の郵送作業を待つ必要がなくなり、公示後すぐにスムーズな期日前投票が可能になります。
3. 投票所での手続きの簡素化
投票所での手続きも、マイナンバーカードを読み取り機にかざすだけで完了します。
本人確認の迅速化: 有権者名簿との照合が瞬時に行われるため、窓口での待ち時間が大幅に短縮されます 。
二重投票の厳格な防止: システムで一元管理することで、人為的なミスを排除し、一人の有権者による複数の投票を確実に防止できます 。
4. 開票作業の効率化と信頼性の確保
マイナンバーカードで受付を行い、そのまま電子的に投票内容を記録する形式(投票所内での電子投票)を導入すれば、集計ミスはゼロに近づきます 。
迅速な開票: 電子データは瞬時に集計できるため、開票作業にかかる膨大な人件費と時間を削減できます 。
透明性の向上: 高度な暗号化技術を用いることで、選挙結果の改ざんを防ぎ、信頼性の高い選挙運営が可能となります 。
まとめ
マイナンバーカードを「投票用紙」の代替として活用することは、単なるデジタル化ではありません。「いつでも、誰でも」が確実に一票を投じられる、より強固な民主主義の基盤を作るためのステップです。
まずは今回の選挙で露呈した「ハガキが届かない」という課題を解消するために、カードを活用した受付システムの導入を検討すべきです。オンライン投票はその先にある未来として、まずは今の仕組みをより賢く、より低コストに変えていくことから始めましょう。
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