「悲観的に準備し、楽観的に対処せよ」。危機管理に詳しい佐々淳行氏の教えだが、首相は楽観が過ぎないか。
これは、本日の毎日新聞夕刊のコラム「近事片々」の冒頭の一文です。
記事ではそれに続いて、最近のナフサ不足を挙げ、「高市首相の対応は楽観的すぎないか」と苦言を呈しています。実際、最近の新聞、テレビ、週刊誌では、石油危機について「大変だ、大変だ」と煽るような報道が目立ちます。中には、実際に石油が輸入できなくなる事態を懸念して、早々と対策に動く企業も出てきているようです。
一方で、高市首相は「石油は備蓄もあり、十分足りているので問題ない」という立場を示しています。政府も現在の備蓄量を公開し、それほど減っていないことを客観的な数値で証明しています。
もし、首相が「大変だ」と騒いだらどうなるか?
ここで少し考えてみてください。もし高市首相が自ら「大変だ、大変だ!石油が足りなくなる!」と騒ぎ出したら、一体どうなるでしょうか?
おそらく、昨年の「コメ騒動」のようなパニックが再発するはずです。
実際にはそこまで深刻な問題が起きていなくても、一人ひとりが「物不足になるかもしれない」と不安に駆られて買いだめに走れば、実態以上の物不足(人工的なパニック)が引き起こされてしまいます。
報道されない、政府の「悲観的な準備」
新聞などはあまり大きく報じていませんが、日本政府は裏でさまざまな手段を尽くして石油の確保に奔走しています。
メキシコからの石油輸入の目処を立てる
イラン政府とのトップ間での電話会談を行う
このように、成果は着実に上がっています。つまり、政府は裏で「悲観的に準備」を進めているのです。
石油問題は、あまり騒ぎすぎると国民のパニックを招きます。しかし逆に、全く注意を喚起しなければ、今度はエネルギーの無駄遣いが発生してしまいます。
あなたなら、どう舵取りをしますか?
この非常にデリケートな状況において、表向きは毅然と「大丈夫だ」と国民を安心させつつ、裏で着実に手を打っている高市首相の対応は、今のところ「うまい危機管理」と言えるのではないでしょうか。
皆さんがもし首相の立場だったら、この微妙なバランスの中でどう舵取りをしますか?

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