昨日、Youtubeで松田政策研究所Ch.で、「緊急報告 やはりPCRの適正化が必要だった!? 1/22付 厚生労働省通達でCt値を変更」という表題のものを見た。
従来から、このYoutubeのチャンネルを運営している松田学氏が、感染症の専門家の意見を取り入れて、「PCR検査のCt値を適正な値にしないといけない」という主張をしていた。
上にあげたYoutubeでは、厚労省が1月22日の通達で、Ct値を変更しているということを見つけたと報告している。松田氏は知り合いからそれを教えてもらったようだ。
Ct値というのは、検査を行う際に検査する部分(検体)を何度か増幅して、それでその中に探しているウイルス、あるいはその一部があるかどうかを探し出す方法で、その増幅回数(サイクルタイム)のことを言う。(少し正確でないかもしれないが)
このサイクルタイムは、WHOなどの推奨値は「35」のようで、それ以上になると、増幅しすぎて、コロナウイルスではないものまで、コロナウイルスと見間違うことがあるようだ。そのため、本来は陽性ではない人が、陽性と判断されてしまう。(擬陽性)
以前から国立感染研などから出ていたPCR検査の方法では、40回という数字があり、サイクルタイム40回を超えて検査した結果、陽性と判定が出た場合には、やり直すようにという指示が書かれている。35回でやめるのではなく、40回くらいまでやって、もし見つかったらやり直せということのようだ。日本流の慎重な対応ということかもしれないが、やりすぎということだったようだ。
今回の厚労省通達では、PCR検査のやり方を変更せよとは書かれていない。コロナウイルス無症状者に対して、ある手法でPCR検査を行う際、サンプルとして使用するのは、30から35サイクルタイム増幅したものを使用するのが良いと書かれている。それ以上のサイクルタイムのサンプルでは良い結果が出ないということのようだ。
この通達が出て以降、日本のコロナウイルスの陽性者数はどんどん減っていっている。以下のグラフを見るとよくわかる。
どうも、厚労省内部でもPCR検査が国立感染研などの指針に従って行われておらず、サイクルタイムを以上に多くしているものが、日本国中で広がっていることに気づいていたようだ。通達と同時にPCR検査のやり方について、サイクルタイムを35回以上行うことは良くないという鹿毛の通達が出たのではないだろうか。
PCR検査のCt値を減らすことで、その増幅の手間が減り、検査を行う余裕も生まれて来たのではないだろうか。
そして、陰性なのに陽性と判断される人も減ってきている(グラフで明白)はずで、その結果、陰性なのに2週間も強制的に病院やホテルに閉じ込められるという被害にあう人も減ったということだろう。
なお、厚労省の上にあげた通達は、検索語「医療機関・高齢者施設等における無症状者に対する検査方法について」あるいは「厚労省 業務通達 令和3年1月22日」などで検索すると、探すことができる。素人にはなかなか理解するのに苦労する通達で、わかりにくい。
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