週刊新潮のWebサイト、「デイリー新潮」にこのブログと同じ表題で記事が出ている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb275c40291890e451d0a5ea82646b928cbc01bd
週刊新潮はもともとコロナウイルス対策に関しては、政府の方針などに対して疑問を持っている記事を多く書いてきている。今回の記事もそれに沿った内容である。
その記事に沿って、私なりにコメントを入れてみたい。
まず、「全世界の新規陽性判明者数のグラフと日本のそれを見比べても一目瞭然です。第3波から第5波にかけてのピークの時期が、全世界のグラフと日本のグラフでほぼ一致しているのです。」ということである。
記事にはそのグラフが添付してあるが、私はOurWorldInDataから、世界と日本の陽性者数のグラフと、死亡者数のグラフを入手した。以下のものである。
上のグラフに見るように、確かに世界と日本で、死亡者数、陽性者数の波は同じ傾向を示している。ちょっと余計な話だが、陽性者数のグラフを見ると第3波では日本は世界全体よりも陽性者数は多い。ただ、死亡者数は多くない。
この2つのグラフから、コロナウイルスの陽性者数や死亡者数については、
GoToキャンペーンなどは全くこの波に関係なかった
ワクチンの効果も全くこの波に関係なかった
季節の要因にも関係なかった
マスクや手洗いの励行も関係なかった
東京オリンピックが感染を広げたというのも全く関係なかった
ということが言えるのだ。
日本では、世界と比べて、格段に陽性者数も死亡者数も少ない。この記事では「さざ波ではなかった」といっているが、数字を見ると明らかに「さざ波」だった。
コロナウイルスにワクチンが効いているという話もある。ワクチン後は陽性者数に対して死亡者数の割合が減ったということで、効いているという話が書かれている。しかし、私は相違単純ではないと考えている。高齢者でコロナウイルスなどにかかって死亡する確率の高い人が、それ以前のコロナウイルス感染の波で、すでに死亡してしまったからという事も考えられるのではないかと見ている。つまり、高齢者で生き残っている人たちは、コロナウイルスに耐えられる体力のある人が残っているということだ。
「日本は感染者数、死亡者数共に低く、感染抑止という観点では圧倒的に欧米諸国をリードしている」のに、それが政府やマスコミなどによって、宣伝されない。おかしな日本ということになっている。
以上、色々コメントしてみたが、実際には日本人の大半はもう「コロナウイルスは恐そるるに足らず」と考えているようだ。高速道路の車の混雑、観光地のお寺や神社などの混雑、ショッピングセンター等の混雑を見てみると、そう考えざるを得ない。私のこのコメント自体が、余計なことかもしれない。
つまり、もうこういう状況が定着してしまったと考えてよいのだろう。「これから第6波が起こる」とマスコミなどは騒いているが、もうそれを信用する人が激減してしまった。ここで、緊急事態宣言など出そうものなら、政府は散々叩かれると思われる。
早く、元厚労省技官の木村盛世先生も言われているように、コロナウイルスを2類から5類に変更して、インフルエンザ並みの病気にすることが必要である。日本は、世界に比較してコロナ対策は素晴らしいのに、その成果を早く経済対策などに活かすべきだ。
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