2021年12月27日月曜日

日本のオミクロン株対策は過剰ではないか

 岸田政権になったからかもしれないが、オミクロン株に対する対策は従来にまして厳しくなっているように思える。


例えば海外からの渡航者に対する対策や、大学受験生に対する対策などは以前にまして厳しい。そのために、関係者などからクレームが入り、その対応に訂正が行われて一部緩められている。


今までのコロナウイルス感染対策の経験から、対策側としてはより厳しい対応ができるようになったのだろう。


ただ、オミクロン株に関して言えば、私には過剰反応の思える。「羮に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)」のたとえそのものだ。


実際に現在のコロナウイルスの状況はどうか。例によってOurWorldInDataのグラフを見てみたい。



上のグラフは米、英、独、仏、印、日、6カ国の百万人あたりの感染者(性格には陽性者)数のものである。米、英、独、仏の4カ国はこのところ感染者が増えており、従来よりも大きく変動しているのがよく分かる。ただ、ドイツだけはこのところ減少傾向のようだ。


これに対して、日、印は全く増えていないと行っても過言ではないほど、感染者数が少ない。




上のグラフはやはり同じ6カ国の百万人あたりの死亡者数のものである。アメリカとフランスは増加傾向だが、イギリスとドイツはすでに減少傾向に転じているように見える。日本とインドはこれら4カ国に比べると全く問題にならないほどの死亡者数だということが分かる。


さらに、いずれの国も過去の大きな波と比較して、小さな波である。もちろん、まだ増加傾向にある国が今後過去の波よりも大きな波になることも考えられるが。


日本の状況を見ると、「さざ波」もないほどに、感染者数も死亡者数も増えていない。対策が功を奏しているという可能性もあるが、それよりも、オミクロン株が従来のものに比較して、感染力は強いが、死亡者数は少ないという状況を上の2つのグラフから読み取れると考えられる。


上の2つのグラフから、私の予測は、1月や2月になっても、感染者数は少しは増えても、死亡者数は増えないというものだ。



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