2022年10月12日水曜日

健康保険証はマイナンバーカードの一体化へ

 政府は2024年秋を目処に保険証を廃止することにし、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に変更するようだ。良い決断だと思う。


医療機関でマイナ保険証対応が全くできていないかと思ったが、すでに導入済みのところもあり、カード読み取り機の申込済みも80%程度はできているようだ。


マイナンバーカードの保険証に移行するには、カード読み取り機だけではなく、システムを導入する必要があるが、それも出来上がっていると見て良さそうだ。ただ、この手の情報システムはいつも問題を起こすので、心配だが。


政府内には個別事情による例外を認めず、マイナ保険証に完全切り替えを求める意見もあるときく。ぜひそうするべきだ。


ネットでの情報だと、お隣の韓国ではマイナンバーカードの制度は格段に進んでいる。マイナンバーカードには以下のような情報が入っている。


すべての指の指紋、パスポート、出入国記録、クレジットカード、医療保険、診察券、お薬手帳、健康診断、国民年金、住民票、戸籍、徴兵の記録、運転免許証、自動車登録、不動産登記、所得、福祉制度の利用、銀行口座、(位置情報を含む)携帯電話、インターネットの契約と接続、有料放送加入、高校・大学の出欠確認・成績証明・卒業証明。


これに不足するとしたら、定期券かな。電車やバスの定期券。あるいは、老人用のパス。選挙のときの投票券。まだ、他にも色々考えられる。


こういう情報が入っているので、相続の手続きなども被相続人の死亡届を出すだけで、相続できる遺産や相続税が通知される。相続必要な戸籍謄本、住民票等の入手も必要がない。福祉制度で適用していないものがあれば、連絡が来る。免許証の視力検査なども健康診断を受けていれば不要だ。お酒を飲んだり購入したりするにも年齢確認ができる。ネットサイトの登録や金融機関を利用する際の登録などにも利用できる。


韓国では今回の新型コロナウイルス対策でも利用された。「入国後14日間自己隔離期間中の健康管理と位置情報」「マスク購入制限(重複購入防止)」などである。


マイナンバーカードはそのうちにスマホの中に取り込まれるのではないか。スマホに取り込んでおけば、そのディスプレイで必要な情報を表示することもできる。例えば定期券などはいつまでの分を購入しているのかすぐに分かる。


すべての人がスマホを持っているわけではないし、すべての人がスマホを持つわけでもないので、100%スマホに移行するということはないと思うが、単なるカードよりも便利になることは間違いない。


マイナンバーカードについては、個人情報をすべて国に管理されているのは怖いという話がある。しかし、現在でも殆どの情報は国に管理されている。と言うか、国がその気になれば個人情報のかなりの部分は入手可能だ。上にあげた韓国のマイナンバーカードに入っている情報は、日本でも国あるいは政府はほとんどのものを入手できる状況にある。例外は指の指紋や高校・大学の成績などだろう。


所得や銀行口座などがわかると嫌だという話があるが、所詮調べようと思えば調べられる。自分の財産を国に把握されていると、余計な税金の督促を受けてしまうという考えがあるかもしれないが、それは税金を誤魔化そうとしているからで、犯罪だ。


むしろ、マイナンバーカードで情報が一元化したので、それをもっといい方向に利用できないかと、考えないといけない。


私は確定申告用にマイナンバーカードを取得している。妻にも最近取得するように勧めて、取得の手続きをすませた。手続きはスマホで行ったが、実に簡単だった。マイナポイントも、新たにカードを取得した人に5000円分、カードを健康保険証として使うための手続きをした人に7500円分、預貯金口座とのひも付けをした人に7500円分をそれぞれ支給すされる。





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