2022年10月15日土曜日

国際捕鯨委員会「破産の恐れ」

 本日の朝日新聞の記事で、国際捕鯨委員会(International Whaling Commission)が破産のおそれがあるという。


ネット上ではまだどこもこういう報道をしていないので、朝日からだけの情報なのだが、IWCの財政状況を示す資料からの確かな情報のようだ。


こういう状況になることは、3年前に日本がIWCを脱退してからすぐに分かることだった。なにしろ、日本が最大の資金供給を行っていたのだから。それがなくなったら、当然資金的に困ってくることが明白だった。


日本がIWCを脱退することに関しては、懐疑的な意見も出ていたが、結局脱退したことは良かったということになる。これでIWCの運営が頓挫してしまえば、日本の捕鯨を制限するものはなくなってしまう。


IWCだけでなく、世界には国際連合とか、世界貿易機関(WTO)、世界保健機関(WHO)などいろいろの機関があるが、日本のためになっている物は少ないと考えた方がいい。みんな、それらの機関を作った国家の都合のいいように運営されている。あるいは、中国のように自分たちの都合のいいように解釈をして、利用している国がほとんどだ。


例えば、中国などは相変わらず低開発国のようなふりをして、それを利用している。今では、世界有数の巨大な経済大国になっているのに。


国際連合を見てもよく分かる。最近のウクライナ戦争にしても、ロシアの勝手を妨げれらない。拒否権があるのだから。こういう具合に、彼らの都合のいいように組織を作り上げているのだ。どうして、国際連合に莫大なお金を提供している日本に拒否権がないのか。これを考えると、この国際連合という組織が日本にとっては良い組織でないことは明白だ。


WHOに関しても、中国の言いなりになっている部分もあるし、西欧諸国の薬剤メーカーの言いなりになっている部分がある。このことは、今回のコロナウイルス騒動ではっきりした。誰も人の命を最優先する対策を考えないで、薬剤メーカーの都合のいいようにしてしまっている。こんなWHOなら潰したほうがマシかもしれない。


すべての国際機関で、日本は資金だけはかなりの額提供しているのだが、どの機関でも日本のためにはなっていないような気がする。参加しているメリットが見えない。そんなことなら、そういう機関からは身を引いても良いのではないだろうか。資金提供するくらいなら、国内でその資金を使ったほうがマシではないのか。


日本は戦前に国際連盟から脱退した。西欧諸国の横暴には従えないという理由で。しかし、戦後、この国際連盟脱退は失敗だったと教育を受けている。それは本当だったのだろうか?脱退したから太平洋戦争が回避できたわけではない。西欧諸国の横暴に対抗しようとした日本政府こそ褒められて良いのではないだろうか?日本は西欧諸国、特に米国、英国に痛めつけられてやむを得ず戦争に引き込まれてしまったのだ。こういう歴史の理解を日本人はもっと深めないといけないと考える。


なにはともあれ、IWCが財政危機に陥っているのはいい傾向だ。そのうち、日本に資金提供をお願いしに来るかもしれないが、その時には体よく断れば良い。日本の都合の良いようにIWCが変わらない限りは資金提供しなければ良いのだ。




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