9月21日(水)夜11時NHK総合「笑わない数学」を見た。
お笑いの尾形貴弘が大真面目で数学の難問をとりあげる30分の知的エンタメ番組だ。
そこで、確率論が話題として取り上げられた。そこに面白い設問が出された。
1 視聴者の前に3つの箱(A,B,C)が出された。その中の一つに宝(金のインゴット)が入っている。
2 まず視聴者に宝の入っていると思われる箱を選択してもらう。選択した箱はAとする。箱は開けない。
3 尾形は宝の箱の入っている箱を知っていて、宝の入っていない箱を開ける。(宝がAに入っている場合は、BまたはCを、宝がBに入っている場合はCを、宝がCに入っている場合はBを開ける。)
4 尾形は、「選んだままでもいいけど、残っている(未開示の)箱に変えてもいいですよ」という。
さて、あなたは変えますか、そのまま変えないですか。
というものだが、どうするのが良いか?
直感的にはどちらにしても3分の1の確率なので同じだから、変えないでおくという人が多いのではないか?
実際は、変えた方が宝のある箱を当てる確率は良いという。
番組では実際に100回実験を繰り返して試してみたようだ。そして、その結果、変えた方が変えないよりも倍の3分の2の確立に近い数字になった。
私はこれを実際にやるのではなく、Excelの表でやってみた。以下のようなものだ。リストが大きくなるので、20回やった時のもので説明する。
宝(金)のある箱は1としておく。視聴者が選択する箱はランダムに1,2,3のいずれかの数字を発生させた。開けるか箱(削除する箱)は視聴者が1あるいは2を選んだ場合は3を、3を選んだ場合は2とした。
その結果、変更せずに勝ったケースは、この表では6回だ。従って、負けた回数は14回になる。
この表を見ていると、なんとなく、変えた方が確率が高いというのに気づくはずだ。
番組では以下のような図を使って説明していた。
視聴者が選択する箱はAとしておく。
上の段は宝(金)がAに入っていた場合で、これは変えない方が良いケースだ。
中の段は宝(金)がBに入っていた場合で、これは変えた方が良いケースだ。
下の段は宝(金)がCに入っていた場合で、これは変えた方が良いケースだ。
視聴者が選択した箱がAでなく、BやCであっても同じ話になる。
つまり、変えた方が当たる確率は3分の2で、変えない方の確率は3分の1になる。
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