2026年5月23日土曜日

Geminiに「AirPods Pro 3」を使った補聴器機能について質問してみた

 昨日、友人から「AppleのAirPods Pro 3の補聴器機能をお使いになって、具合はいかがですか?」という質問が飛び込んできました。


私は少し耳が遠くなってきたなと感じることはあるものの、まだ日常生活で補聴器を頼るほどでもないため、実際に使ったことはありませんでした。


そこで、話題の生成AI・Gemini(ジェミニ)に「AirPods Pro 3が補聴器代わりになるという話題がありました。現時点での評価について教えてください」と質問してみました。


返ってきた回答は、全体の評価などについて詳しく説明されていたのですが、その中でどうしても気になる記述がありました。以下はその回答文の一部です。


『日本での状況:Appleは国ごとに承認を取得した上でアップデートを配信する仕組みをとっているため、日本国内のApple IDやデバイス環境では、現時点でもまだこの「正式な補聴器モード(ヒアリング補助)」の機能ロックが解除されていない、あるいは限定的な状態が続いています。』


この「機能ロックが解除されていない」という点が引っかかりました。私がAppleの補聴器機能について知って以来、そのような制限の話は聞いたことがなかったからです。


そこで、最近あまり使っていなかったCopilot(コパイロット)に対し、Geminiと同じ質問を投げかけてみました。すると、Copilotの回答にはロックに関する記述はなく、文章全体としてもGeminiより分かりやすく解説されていました。


さらに踏み込んで、Copilotに「日本で使用する場合は厚労省の認可が下りていないため、海外と違って最適なアプリが提供されていないという話は事実でしょうか?」と聞いてみました。


すると、「2024年9月30日に日本でも正式に医療機器として承認され、海外と同じアプリが提供されています」との明快な回答が返ってきたのです。


どうやらGeminiが間違っている(ハルシネーションを起こしている)可能性が高そうです。そこでGeminiに「2024年9月に厚労省の承認が下りているのは事実のようです。確認してみてください」と指摘してみました。


するとGeminiからは、「ご指摘の通りです。私の確認不足で、誤った前提をもとにした回答をしてしまい大変失礼いたしました」という謝罪とともに、詳しい修正説明が返ってきました。


私が今回使用したのは最新の「Gemini 3.5 Flash」です。直近に開催されたGoogle I/Oで華々しい進化が発表されていた割には、こうした日本国内の法的な最新事実のアップデートにおいて、少々お粗末な回答だなと感じてしまいました。


最近では、競合であるAnthropic(アンソロピック)が2026年4月に発表した最新モデル「Mythos(ミュトス)」の存在もあり、「Googleは他社に出遅れているのではないか」という噂も耳にします。


AIの開発領域は多方面にわたります。すべて網羅するには膨大な労力と莫大な資金(資力)が必要であり、いくら巨人のGoogleといえども、リソースを注力する領域を選択しなければすべてに対応することは不可能です。


今回のGoogle I/Oの発表内容の全貌はまだ把握できていませんが、これまでの経緯を見る限り、GoogleはChrome、Android、YouTubeといった自社が持つ圧倒的なソフトウェア資産をAIでシームレスに連携させ、トータルのエコシステム(システム全体)を強化することに注力しているように見えます。その反面、個別のローカルな情報や、特定のテーマ(セキュリティなど)への細やかな注力が一歩、後手に回っている印象を受けます。


もちろんGoogleのことですから、セキュリティや個別機能の精度面でも他社に劣らない開発を進めているでしょうし、遅れがあればすぐに巻き返してくるはずです。


しかし、一ユーザーとして「AI開発においてどこにリソースを集中すべきか」という問題は、考えれば考えるほど悩ましいものだと実感させられます。猛追されるGoogleが今後どういう舵取りをしていくのか、これからも注目していきたいと思います。








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