毎日新聞の日曜版に掲載された松尾貴文氏のコラム「ちょっと違和感」を拝読しました。「日本ファースト」について書かれていましたが、その解釈に強い違和感を覚えました。
松尾氏はコラムの中で、「『日本ファースト』は『日本人を優先する』という意味になるが、同時に『日本人以外は後回しにする』にも聞こえる」と説明されています。しかし、現在日本で一般的に使われている「日本ファースト」は、このような意味合いで使われているわけではありません。
むしろ、「日本ファースト」という言葉は、現状で日本人よりも外国人が優遇されていると感じられる状況を是正すべきだ、という主張を意味すると考えます。
例えば、以下のような事例が挙げられます。
* 日本人の学生よりも外国人留学生に対して、より多くの奨学金が提供されているケース
* 外国人が医療保険制度を巧みに利用し、少ない保険料で日本人と同等の医療サービスを受けているケース
* 免税制度などを利用し、外国人が消費税を支払わずに商品を購入できるケース
これら以外にも、外国人が優遇されていると感じられる事例は複数報告されています。
したがって、「日本ファースト」とは単に「日本人を優先する」というよりも、「過度な外国人優遇をなくすべきだ」という主張が本質にあります。もちろん、福祉などにおいて日本人を優先する施策を講じるべきだという主張も含まれるでしょう。
松尾氏が「日本で外国人が優遇されていることなどあるのだろうか?」と述べられている点については、認識不足であると言わざるを得ません。事実関係をしっかりと調査された上で、コラムを執筆していただきたいと思います。
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