元大蔵省勤務で経済学者の高橋洋一先生のYouTubeチャンネルは、私もよく拝見しており、その多くは大変参考になるものだと感じています。
しかし、先日公開されたYouTube動画「参院選のおかしな街頭演説『石破総理と参政党神谷代表の安全保障』」における、参政党・神谷代表の防衛政策に対する「安全保障のレベルたるや幼稚園レベルだ」というご意見には、神谷代表の発言の一部のみを捉えたものであり、正確性に欠けるのではないかと感じました。
実際、コメント欄には私と同様に疑問を感じた方が多くいらっしゃったようです。穿った見方をすれば、参議院選挙における参政党の予想外の躍進を牽制する意図があったのではないかとさえ思ってしまいました。
神谷代表の防衛論について
私自身は、参政党が結党された当初から注目していますが、現在の参政党を「良い政党」とは考えていません。特に、神谷代表の超ワンマン体制であると感じています。
しかしながら、日本の防衛については、神谷代表が指摘するように、長期的な視点で米国の軍事力に依存せず、自国で適切に対応すべきだと考えています。米国では、トランプ大統領が日本に自国防衛の強化を促す発言をしており、大統領が交代したとしても、米国が徐々にその影響力を弱めている現状を鑑みれば、他国を防衛する力を失いつつあることは明白です。この先、日本は自力で防衛体制を構築する必要に迫られるでしょう。
ドローン活用に関する提案
神谷代表が提案された「ドローン戦闘機を大量に製造し、それをゲーマーに操縦してもらう部隊を創設してはどうか」という話も、決して「幼稚園レベル」とは言えないでしょう。現に、イスラエル・イラン紛争やロシア・ウクライナ戦争では、大量のドローンが実戦で投入され、多大な被害を相手に与えています。
日本が真に自力で兵器を開発・製造することを考えるならば、ドローンに限らず、あらゆる側面から日本が導入すべき兵器について、多角的に検討していく必要があるはずです。
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