自民党の総裁選の時だったと思うが、小泉進次郎氏が「旧姓では不動産登記ができない」などと語っていたのに対して、高市早苗氏が「4月から不動産登記は旧姓でできる」と指摘した。
この件に関して、マスコミではあまり丁寧な報道はされておらず、高市氏の発言が正しいというように思えないようなものもあった。
実際には、高市氏は、旧姓の通称使用に関する総務相時代の自身の取り組みもアピールし、「総務省関係でやることができる全ての手続き1142件について、婚姻前の姓で対応できるように変えた」などと説明しており、実際に今はこれに従って対応されている。
私もマスコミなどが、選択的夫婦別姓制度について報道するとき、この点について触れていないために、旧姓が既にいろいろのところで使えるというのを知らなかった。
この詳細の説明を高市氏自身が説明している動画が見つかったので紹介する。以下のところにある。
https://www.youtube.com/watch?v=-3ZIqOVGkfM
高市氏は「婚姻で姓が変わることによる不自由を解消したい。私が提出したような法案が通れば、ほとんどの不便は解消される」と説明している。また、総務省でやったような対応を各省庁で対応すれば、旧姓の使用をあらゆるところで可能にできるという。
そして、高市氏は、旧姓の通称使用に法的根拠を与える「婚姻前の氏の通称使用に関する法律案」を平成14年と令和2年、党法務部会に、提出している。この法律案は、「婚姻前の氏の通称使用に関する法律案」を成立させることで、国、地方公共団体、事業者などに、通称使用の届け出をした者に対して、婚姻前の氏を通称として使用する環境を作る責任を負わせるとしている。しかし、この法案について、なぜか党議決定には至っていない。
基本的に、選択的夫婦別姓よりも、「夫婦同姓制度を維持した上で、旧姓の通称使用についての法制度を設けた方がよい」という考え方だ。
その理由などについても、上の動画で説明されている。
実際に、ご自身も結婚されて、山本姓になったときに、必要なときには高市姓を使われている。パスポートなどにも、山本姓と、高市姓が記入されているという事だ。
また、日本の戸籍制度は、世界に比を見ない素晴らしい制度であるという認識もされている。確かに、日本の戸籍制度は、世界各国の戸籍制度から見て、素晴らしいものである。これをわざわざ壊してしまうのはもったいない。
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