2023年8月14日月曜日

2023年8月13日(日)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 8月13日(日)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明する。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっている。



問題は上のようなものである。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみる。以下のようになる。




これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められない。少し工夫してみる必要がある。




ここで下の図を見てもらいたい。



赤の線に注目する。「2」と「4」がその直線上にあるので、赤い四角で示した2つの箱に、「2」もしくは「4」が入り、他の数は入らない。


これを利用すると、左端上段の9つの箱の一つに「3」が入ることがわかる。そして、その結果で、「8」が入る箱もわかる。


これ以降も、難しいところもあると思うが、じっくり考えれば解くことができるはずである。





2023年8月8日火曜日

日大のアメフト大麻事件で見えた組織改革の難しさ

 日大のアメフトの部員が大麻を使用していた問題が話題になっている。


その中で、林真理子理事長がやはりお飾りだったかという意見がチラホラ出てきている。


今回の事件を見ていると、確かに林理事長はこの問題に関して、蚊帳の外に置かれていた可能性がある。理事長を引き受けた頃の明快な答弁ではなく、なにか態度のはっきりしない答弁に終止したように見えるので。


ただ、これだけで、林理事長がお飾りかというとそうではないと思う。


日大には今回の問題に対応したやり方で示されたように、日大にはこういう隠蔽体質があったのだろう。今回、その前から持っていた体質がまだまだ残っていることが明らかになったのだ。理事長が誰であれ、こういう問題の処理をされた可能性は十分にある。


林理事長の問題点としては、問題を知らされたときにもっと積極的な対応をしておくべきだったということだ。今、考えると当たり前のようなことだが、周囲の人達の意見を取り入れてしまったということだろう。


組織の体質を変えるというのは大変時間のかかることで、一朝一夕にできるものではない。日大はいまは、体質改革の開始直後と考えてもいい時期である。こういう時期には、昔の体質が表面化して問題になることは多々あることだ。今回はその問題が表面化してしまったということだろう。


林理事長を招聘する原因になったのはアメフトの部門であった。それなのに、再び問題がアメフト部門から出てきたというのは、おかしいことだ。最初に手を付けて、徹底した改革を行わないといけないと考えられるアメフト部門の改革が、行われていたとしても、実際には表面的な改革に終わってしまっていると思われることだ。ここが改革されていないということは、すべてのところで、全く改革が表面ズラの改革で、日大では真の改革が行われていないと思われる。


体質改革にはメンバー全員を入れ替えてしまうと良いのだが、実際にはそういうことは不可能だ。入れ替えが効かないとすると、メンバーの考え方を変えないといけない。これは大変な作業なのだが、目に見えないので徹底できない。今回はその部分が一部目に見えてしまったということだろう。


これをきっかけに、日大ではさらなる改革に向けての行動を起こす必要があり、実行されると思うが、改革の道は険しくなってしまった。



「超リアル」の台湾危機シミュレーション

 本日の毎日新聞のWebサイトに『台湾危機シミュレーション 「超リアル」観戦記』という記事が出ている。

https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20230804/pol/00m/010/016000c


「政治」>「政治プレミアム」>「記者コラム」>「自衛隊のリアル」で探すことができる。


この記事はひょっとすると、有料記事で毎日新聞を購読しないと見ることは出来ないかも知れない。


台湾危機ということで、「10人を超える衆・参国会議員や日米の元政府高官、そして陸海空自衛隊の元将官が、のべ11時間にわたる危機の想定に身を置いた本格的な演習だった。」らしい。


シミュレーションは、『今回も「台湾当局者・国防軍のネットワークにサイバー攻撃」という状況から始まり、「海底ケーブルの切断」「先島諸島近辺での中国・海警船と海上保安庁巡視船の交戦」「中国による海上封鎖」「中国の台湾武力侵攻」「与那国島への着上陸作戦」などと、悪夢のような想定が次々と付与されていった。』という具合に、実に現実に即したシミュレーションを行っている。


この内容に関しては、このシミュレーションを主催した民間シンクタンク「日本戦略研究フォーラム」のサイトに詳しい。


私はまず、こういう記事が毎日新聞から出ていることに驚いた。少し、左系と言われている毎日新聞としては、全く違った面を示している記事といえる。


そして、こういうシミュレーションが実際に行われていることにも驚いた。自衛隊だけの内部でやっている可能性はあると思っていたのだが、政治家も含めて、日本全体の必要なメンバーを想定して、シミュレーションを行っているというのを初めて知った。


私は以前から、こういうシミュレーションは、やっておかないと、いくら戦争に対する意見を言っても、想像の世界での意見に過ぎないので意味はないと思っていた。この記事にもあるが、実際に大臣なども役割を設定して、危機が発生したときに、それぞれがどういうことをやらないといけないのか、その場合に発生するジレンマ、決定の遅れなども、実際にシミュレーションをやると、実際に近い状態で経験できる。


そうすると、本当に危機が発生したときには、シミュレーションの経験が生かされ、ジレンマとか決定の遅れなども、なくすことが可能になる。


更に、こういうシミュレーションをやると、架空の意見などはなくなり、実際に即した現実的な意見が養成されると思う。


興味のある方は、この日本戦略研究フォーラムのサイトを覗いて見られることをおすすめする。

https://www.jfss.gr.jp/taiwan_study_group/#36




2023年8月6日日曜日

「日本の国際競争力は地に落ちた」という風説

 今日、8月6日の毎日新聞の「時代の風」の欄に、「アベノミクス大合唱の中で 消費なくして成長なし=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員」という記事が出ている。


その記事の中で以下のようなことが説明されている。


マスコミなどが言っているように、日本の競争力が下がっているのなら、『「バブル期に比べ輸出は半減、経常収支は赤字転落』というような話になっていてもおかしくない。


ところが実際には、『輸出は1990年の41兆円が2022年には99兆円へと約2・5倍に、経常収支も黒字が6兆円から11兆円へほぼ倍増した。』という。


『「日本の国際競争力は地に落ちた」というのは上に示した数字を見れば、フェイクニュースだ。』


しかし、一方、『名目国内総生産(GDP)を内閣府の「国民経済計算」で確認すると、バブル経済で株価がピークだった89年は429兆円に過ぎなかったものが、就職氷河期の97年には544兆円に成長した。しかし、22年は556兆円と、97年から四半世紀を経たのに横ばいのままだ。』


『お金をためるばかりで消費しない富裕層や企業に満ちた日本は、生活習慣病にかかったような状態なのだ』


『生き残るために必死で若者の給料を上げる企業が増え、そうできない企業が退場していく中で、日本経済はいずれ必ず再生する』


以上のような内容で、毎日新聞の記事としては異例の内容だと思った。


私はこのところの30年くらいの間の日本というのは、世界に比較して経済的に実にいい状態で推移したのではないかと考えている。


給与はそれほど上がらなかったが、物価の方もそれほど上がらなかった。つまり、稼ぎと使うとの比率が、あまり変わらず推移したのが、この30年だったような気がする。


それを海外に見てみると、海外は確かに給与は上がったかもしれないが、物価の方もそれに比較してさらに上がっている。給与は上がったというが、高額所得者はどんどん収入が増えたのだが、低所得者はほとんど給与が増えなかった。


2022年に、日本で390円のマクドナルドのハンバーガーが、米国では710円という数字があるが、今年はさらにその差は拡大しているようだ。


こう考えてみると、日本の経済状況というのは、収入はそれほど増えなかったが、物価もそれなりに安定しており、変化の少ない経済状況で、この30年間をすごしたことになる。ここに来て、いろいろのものが値上がりするというニュースを目にすることが多くなったが。


国の経済成長という意味では、このままで良いかという問題はあるが、上のような角度で日本経済を考えてみると、大きな問題としてとらえる必要はなかったのではないかともいえると思う。


そして、現在の状況に加えて、国民の消費を大きく増やすことで、さらなる発展も考えることができるのではないだろうか?


2023年8月5日土曜日

マイナンバーカードの発行状況

 マイナンバーカードについては、NHKのサイトなどの報道では、「岸田総理大臣は4日夜、記者会見し、来年秋に今の健康保険証を廃止する方針を当面維持した上で、マイナンバーカードと一体化した保険証を持っていない人すべてに「資格確認書」を発行することなどで、国民の不安払拭に努める考えを示しました。」という。


そもそも私は、マイナンバーカードを保険証として、なぜ問題なのかよくわからない。単にマイナンバーカードを保険証と使うだけだ。役所の取扱い上の問題が出ているが、紙の保険証でも問題は発生しており、ひょっとすると、マイナンバーカードよりも多いかも知れない。


国民健康保険では、毎年新しい健康保険証が送られてくる。この保険証がマイナンバーカードになってしまえば、毎年新しい健康保険証を郵送する必要はない。ということは、国民健康保険では、郵送費やそれに伴う人件費、そのが諸々の費用が軽減されるということだ。こうした費用は、結局のところ、我々が支払っていることになるので、これが軽減されるということは、税金の無駄遣いを減らすことになる。


保険証を受け取った我々も、古い保険証を取り出して、処分し、新しい保険証を財布に入れるという作業を減らせるのだ。


こういうメリットのあるマイナンバーカードなのだが、どのくらいの人がマイナンバーカードを取得しているのか、興味が湧いた。


そこで、調べてみると、以下の表のように、70%ほどの人がすでにマイナンバーカードを取得している。マイナンバーカードを取得してもらうのに、マイナポイントを提供するというのが促進剤となったのか、意外といい数字だ。



これから考えると、残り30%の人たちが何らかの理由で、マイナンバーカードの取得を行っていない。


取得している人が、取得していない人の倍以上いるということで、この数字から考えると、政府が一部抵抗はあっても、どんどん進めていくのが良いと判断するのは、当たり前のことのように思う。70%の人たちにマイナンバーカードの関連施策を進めていけば、そのメリットもだんだんわかってくるので、取得したくないという抵抗も減ってくるはずだ。岸田首相、いや、政府はそう思って行動しているのではないか。


政治家としては、マイナンバーカードの問題で、自分の票を減らしたくないと思うだろうが、自分が矢面に立たない限り、取得率70%から考えて、特に問題と思わないと思うのだが。それに、結局マイナンバーカードの導入効果はどんどん出てくるのだから。





2023年8月4日金曜日

米国、電力安定へ原発維持

 8月3日付の日本経済新聞に、米国の電力事情の紹介の記事があった。

「米国、電力安定へ原発維持 既存炉延命などに3.8兆円」という表題の記事である。


https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN203FM0Q3A620C2000000/


既存の原発の延命や、次世代原発の開発に支援を行うという。


米国の原発のほとんどは、運転開始から30年以上が経過する。この7月に新しい原発が商用運転を開始したが、この1基だけのようだ。



米国の発電量は、石炭が減少し、ガスと、太陽光や風力が増加しており、原子力は変化がほとんどないという状況だ。



このデータを見てみると、日本とあまり変わらない状況のような気がする。


日本では原発推進派が、どんどん原発を再稼働して、原発の発電量を増やせと言っているのだが、進んでいない。米国でもなかなか増やせていないのは興味深い。




2023年8月3日木曜日

マスコミは「マイナ保険証問題」で騒ぎすぎている

 PRESIDENT Onlineに、『マスコミは「マイナ保険証問題」で騒ぎすぎている…私が「紙の保険証は廃止すべき」と考えるこれだけの理由』という表題の記事が出ている。8月3日付のものだ。


以下のところに出ている。

https://president.jp/articles/-/72260?page=1


あるいは以下のところで読める。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1ce5a5eb6a302de2a8d3f1c91709fcf805a451a8


この記事の言っているように、マスコミはマイナーカードの問題点を騒ぎ過ぎだと思う。それにメリットを全く紹介しない。


マイナ保険証だけでなく、マイナンバーカードには便利なこと、有益なことがありすぎるのに、それを全く理解できていないような書き方がマスコミでは行われている。これでは、マスコミの言う事など信用できないと思う人が出てきてもおかしくないのだが。しかし、一般的にはマスコミに対する信頼が高いので、そういう意見が消されてしまう。


保険証一つとっても、いろいろメリットがあるのは、この記事に書いてあるとおりだ。現行の保険証には写真がなくて、本人確認のためのものとしては使用できない。


ところが、現在でも本人確認の資料として使われているケースが有り、それが悪事に利用されていることがあるのだが、そういう事例をマスコミは紹介していない。悪事に利用されて、我々の税金がそういう悪人に取られてしまっている事があるのだ。


保険証がマイナンバーカードになったときのメリットをすこしあげておく。電子カルテがだんだん導入されているが、マイナンバーにより、どこの病院でも他の病院で書かれた電子カルテを見ることが可能になる。その時、マイナンバーカードがあれば、病人が番号を覚えておくことなく、利用が可能になる。


電子カルテがどこの病院でも見ることができるということになると、その人の病歴も簡単にわかるし、現在の病状なども即座に取り出せる。こうしておくと、急病になって、突然知らない病院に行ったとしても、病人がかかっている病気なども医者が即座にわかり、病気に対する対応を素早く、適切に行うことができる。これは、旅先などで大変な病気になったとしても、助かる可能性が高くなるということだ。


さらに、病院で指定された薬などに関しても、電子カルテや電子お薬手帳などで、即座にどんな薬を飲んでいるかを、病人に聞くことなく、簡単に医者や薬剤師に伝えることができる。全く新しい病院で、必要な薬をこの病人に使って良いかも、簡単にわかる。使っていけない薬が簡単に判定できる。病人に問題のある薬を出してしまって、大きな事故になったという事例は現在でもたくさん起きている。こういう事例を簡単に減らすことができるようになる。


さらに、病人がある特定の薬を大量に入手したいと考えて、いくつかの病院に行って、それぞれの病院から薬の処方箋を入手し、いくつかの薬局で薬を入手するといったこともなくなる。現行の保険証では、本人確認ができないので、仮名などで複数の保険証を所持することが可能になっているから、複数の保険証を利用して、大量の薬を上のようなやり方で入手できてしまう。こういう人たちは、薬局で安く入手した薬をネットなどで販売して、稼いでいるのだ。


マイナンバーカードには、たくさんのメリットがある。どんなメリットがあるか。マスコミに頼らず、自分で考えてみるといいと思う。例えば、免許証がマイナンバーカードに紐付けされたら、どういうメリットがあるか?





静かに始まる自公民体制の崩壊:次期総裁を待ち受ける茨の道

 石破首相が退陣し、新たな自民党総裁選が始まりました。例年通り複数の候補者が名乗りを上げ、メディアもその動向を追っています。一見、いつもの総裁選に見えますが、今回はこれまでとは違う「何か」が動いているように感じます。 次期総裁候補として、高市早苗氏や小泉進次郎氏などの名前が挙がっ...