2023年8月8日火曜日

日大のアメフト大麻事件で見えた組織改革の難しさ

 日大のアメフトの部員が大麻を使用していた問題が話題になっている。


その中で、林真理子理事長がやはりお飾りだったかという意見がチラホラ出てきている。


今回の事件を見ていると、確かに林理事長はこの問題に関して、蚊帳の外に置かれていた可能性がある。理事長を引き受けた頃の明快な答弁ではなく、なにか態度のはっきりしない答弁に終止したように見えるので。


ただ、これだけで、林理事長がお飾りかというとそうではないと思う。


日大には今回の問題に対応したやり方で示されたように、日大にはこういう隠蔽体質があったのだろう。今回、その前から持っていた体質がまだまだ残っていることが明らかになったのだ。理事長が誰であれ、こういう問題の処理をされた可能性は十分にある。


林理事長の問題点としては、問題を知らされたときにもっと積極的な対応をしておくべきだったということだ。今、考えると当たり前のようなことだが、周囲の人達の意見を取り入れてしまったということだろう。


組織の体質を変えるというのは大変時間のかかることで、一朝一夕にできるものではない。日大はいまは、体質改革の開始直後と考えてもいい時期である。こういう時期には、昔の体質が表面化して問題になることは多々あることだ。今回はその問題が表面化してしまったということだろう。


林理事長を招聘する原因になったのはアメフトの部門であった。それなのに、再び問題がアメフト部門から出てきたというのは、おかしいことだ。最初に手を付けて、徹底した改革を行わないといけないと考えられるアメフト部門の改革が、行われていたとしても、実際には表面的な改革に終わってしまっていると思われることだ。ここが改革されていないということは、すべてのところで、全く改革が表面ズラの改革で、日大では真の改革が行われていないと思われる。


体質改革にはメンバー全員を入れ替えてしまうと良いのだが、実際にはそういうことは不可能だ。入れ替えが効かないとすると、メンバーの考え方を変えないといけない。これは大変な作業なのだが、目に見えないので徹底できない。今回はその部分が一部目に見えてしまったということだろう。


これをきっかけに、日大ではさらなる改革に向けての行動を起こす必要があり、実行されると思うが、改革の道は険しくなってしまった。



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