本日の毎日新聞のWebサイトに『台湾危機シミュレーション 「超リアル」観戦記』という記事が出ている。
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20230804/pol/00m/010/016000c
「政治」>「政治プレミアム」>「記者コラム」>「自衛隊のリアル」で探すことができる。
この記事はひょっとすると、有料記事で毎日新聞を購読しないと見ることは出来ないかも知れない。
台湾危機ということで、「10人を超える衆・参国会議員や日米の元政府高官、そして陸海空自衛隊の元将官が、のべ11時間にわたる危機の想定に身を置いた本格的な演習だった。」らしい。
シミュレーションは、『今回も「台湾当局者・国防軍のネットワークにサイバー攻撃」という状況から始まり、「海底ケーブルの切断」「先島諸島近辺での中国・海警船と海上保安庁巡視船の交戦」「中国による海上封鎖」「中国の台湾武力侵攻」「与那国島への着上陸作戦」などと、悪夢のような想定が次々と付与されていった。』という具合に、実に現実に即したシミュレーションを行っている。
この内容に関しては、このシミュレーションを主催した民間シンクタンク「日本戦略研究フォーラム」のサイトに詳しい。
私はまず、こういう記事が毎日新聞から出ていることに驚いた。少し、左系と言われている毎日新聞としては、全く違った面を示している記事といえる。
そして、こういうシミュレーションが実際に行われていることにも驚いた。自衛隊だけの内部でやっている可能性はあると思っていたのだが、政治家も含めて、日本全体の必要なメンバーを想定して、シミュレーションを行っているというのを初めて知った。
私は以前から、こういうシミュレーションは、やっておかないと、いくら戦争に対する意見を言っても、想像の世界での意見に過ぎないので意味はないと思っていた。この記事にもあるが、実際に大臣なども役割を設定して、危機が発生したときに、それぞれがどういうことをやらないといけないのか、その場合に発生するジレンマ、決定の遅れなども、実際にシミュレーションをやると、実際に近い状態で経験できる。
そうすると、本当に危機が発生したときには、シミュレーションの経験が生かされ、ジレンマとか決定の遅れなども、なくすことが可能になる。
更に、こういうシミュレーションをやると、架空の意見などはなくなり、実際に即した現実的な意見が養成されると思う。
興味のある方は、この日本戦略研究フォーラムのサイトを覗いて見られることをおすすめする。
https://www.jfss.gr.jp/taiwan_study_group/#36
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