この時期に私の友人数名からWindows 7のパソコンを持っているのだが、どうすればいいかという質問を受けた。
どうも、最近Wndows 7のユーザー向けにマイクロソフトがメッセージを送信して、Windows 10へのアップグレードを勧めたようだ。まあ、サポートをしなくなったので、Windows 10へアップグレードしたほうが良いよというのは、親切なアドバイスと言える。
Windows 10へ移行するのは簡単で、マイクロソフトのWindows 10のサイトからWindows 10のダウンロードが可能で、インストールもできる。ライセンスコードがわかっていると、無料で済ませることも可能のようだ。すべてのWindows 7パソコンで可能というわけではないようだが。
しかし、私の知り合いで質問してきた人は、あまりパソコンに精通していると言える人ではない。さらに言うなら、パソコンの使い方としては、メールとネットのブラウジングくらいという人が多い。使えたとしてもExcelやWordを少しだけ使えるというくらいのものだ。さらにパソコンをしょっちゅう使用しているわけでもなく、一日のうちの短時間の使用に限られている。
マイクロソフトのWindows 10のダウンロードサイトから、インストール用のファイルをダウンロードして、それをインストールするというような事のできる技能をそういう人たちは持っているわけではない。さらにWindows 10をインストールしても、Windows 7で使用していたファイルなどをうまく引き継ぐというような事は難しい。
マイクロソフトはWindows 7のサポートはやめたのだが、その時点でWindows 7が使えなくなったわけではない。当分は、というよりも、パソコンのハードが壊れるまでは、使える。
だから、私にWindows 7をWindows 10に変えないといけないかと質問してきた人で、そのパソコンの技量がそれほどでもない人には「Windows 7のパソコンをそのまま使いなさい」とお勧めしている。余計なことをしては、データはなくなるし、今まで使用していた古いアプリケーションも使えなくなる。そして、新しいパソコンやWindows 10を使いこなすのに四苦八苦することになる。
Windows 7の歴史は、10年以上の長きに渡る。リリースされたのは2009年7月である。そして、マイクロソフトは2015年にWindows 7そのもののリリースを停止している。ただし、その後もセキュリティのためのパッチはリリースしてきた。今回はそのセキュリティ対策も行わないということなのだ。
このセキュリティ対策というのは、ウィルス対策だけでなくその他の色々のセキュリティの問題の対策である。
考えようによってはこのセキュリティ対策がないということは、パソコンの使用にとって大変な問題を発生させる可能性はありうる。
しかし、メールとネットブラウジングだけを行っているユーザへの影響は、今後セキュリティ対策が行われなくなったからといって、それほど危険であるとは考えられない。さらにウィルス対策ソフトがそういうパソコンにはインストールされており、大半のものは今後もしばらくの間はサポートを行っていくようで、その点からも安全は一応保たれていると考えていいと思われる。
というわけで、私はWindows 7を使用している人は、あわててWindows 10へのアップグレードとか、新しくWindows 10がインストールされているパソコンを購入する必要はないと思っている。とはいえ、使用しているプリンターなどが壊れて使えなくなったとかUSBメモリのインターフェースが新しいものになってしまったなど、パソコン以外の周辺機器などでWindows 7対応が終了してしまうことも考えられ、ここ数年のうちには新しいパソコンへの移行を考えることになる可能性は高い。
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