「もう打つ手がない」という感染症専門家の意見が、非公式の会合で出たらしい。
むしろ、「緊急事態宣言はこのまま延長しても、効果がない」というのが、専門家の意見でもあり、政治家の意見でもあるのではないか。いい方向に進んでいる。
いずれにせよ、コロナウイルスの専門家は、「感染者ゼロ」を目指してきた。それが、挫折したということだ。
しかし、こんなことは以前からわかっていたことではないのか?どんな病気でも、感染する病気は、完全にゼロにすることは容易なことではない。今まで、感染がゼロになった病気のほうが、リストアップするのに苦労するはずである。
ゼロにするために、何度も緊急事態宣言を発動して、経済を疲弊させ、たくさんの優良な居酒屋や料亭などを廃業に追い込んでしまった。自殺者なども昨年までは、減少傾向にあったのが、増加に転じてしまった。若い人たちの運動会、入学式、卒業式、そして大学のキャンバスにも行けない状態、など、若い人は全く問題がないのに、楽しみを奪ってしまった。これは、ある特定なものに注目するあまり、周囲に目が届かなくなってしまった状況である。
それでも、世論調査をすると、多くの人が緊急事態宣言をさらに延長するように求めているという。マスコミがコロナウイルスの危険性をあおった罪は大きいと思う。
いまだに、マスコミのほとんどは、PCR検査の陽性者を感染者と呼び、感染者数がこの1,2週間、わずかだが増加傾向にあることを報道している。PCR検査のいい加減さがわかっていないのか、わかっていてもわざとあおる報道をするのに使っているのか、よくわからないが。
コロナウイルスの状況を判断するうえで、一番確かなのは死亡者数だ。この死亡者数に関しても、超過死亡という考え方を採用して、癌や肺炎など、他の病気を患って死亡した場合にも、PCR検査でコロナウイルス陽性者と判定されたら、コロナウイルスでの死亡者として数えているので、正確な死亡者と言えないのだが。PCR検査の陽性者数よりもごまかしが効かない。
この死亡者数はグラフを見てみると、徐々に、確実に、下がってきている。以下のグラフは、東洋経済オンラインのコロナウイルスのサイトから入手したものだ。全国の死亡者数の推移である。
このグラフを見ると、2月5日頃をピークにして、徐々に減ってきているのは明らかだ。
さらに、死亡者数そのものもコロナウイルスでの死亡者は少ない。日本では年間130万人くらいが死亡するので、おおよそ1日当たり3500人くらいが死亡していることになる。コロナウイルスでの死亡者は、1日50名ほどなので、死亡者全体の1%とか2%という割合である。超過死亡の考え方での死亡者なので、本来の割合はもっと低いと考えてよい。大騒ぎするほどの死亡者ではない。
こういう状況なのに、感染症専門家や医師会の偉い人たちは、「花見に行くな。飲み会をやるな。旅行をするな。外で飯を食うな」とか、「緊急事態宣言を無制限に延長すべきだ」などと言っている。
マスコミはマスコミで、「感染者はここ1週間は前の週よりも増えた」といい加減なデータである感染者数で、コロナをあおっている。
緊急事態宣言をしたにもかかわらず、人の出は確実に増えている。大半の人が、建前では「コロナは恐ろしい」というのだが、実際のところは平気で出かけるようになってしまった。大半の人がこういう態度をとっているのではないだろうか?考え方としても、コロナ悪阻るるに足らずという考え方になってきているように思われる。
日本を含む、アジア圏の国々は、欧米諸国と違って、百万人当たりの死亡者の数は、二桁ほど少ない。早くこのことを認識して、大仰なコロナウイルス対応はやめるべきだ。そして、マスコミの煽りから抜け出よう。何もわからずに恐れているのでは、判断も鈍ってしまう。
0 件のコメント:
コメントを投稿