ネットのニュースなどによると、『政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は5日の参院予算委員会で、コロナ感染の年内の「終息」は見込めないとの見方を示した。年内に人口の6、7割がワクチン接種を受けると仮定しても「おそらく今年の冬までは感染が広がり、重症者も時々は出る」と述べた。』という。
このコメントと、非常事態宣言を2週間延長したこととは、矛盾するように思うのだが。
今回の延長措置というのは、採りようによっては、2週間延長すればコロナウイルスは収束に向かうという結論なのではないのか?それが、来冬まで収束しないとうのでは、どうも納得がいかない。
それならずっと緊急事態宣言を継続しておくべきだと言ったら良いのでは?
私は尾見会長は、過去のインフルエンザの感染状況を知っていて、それと同じような経緯をたどると見ているのではないかと思う。ただし、その感染状況がインフルエンザほどひどいものではないということは全く述べないで、言ったまでだ。
インフルエンザの経験からすれば、たしかに年間を通じて完全に感染が収束してしまうかというと、そうでもないときもあるが、大体の年では夏場は感染は収まっている。
結局、コロナウイルスも昨年は日本でも発生したばかりだったので、インフルエンザの感染者数のカーブとは異なり、時期が少しずれていた。しかし、今年は殆どインフルエンザの感染者数のグラフの形状は同等の形状を示している。
結局、コロナウイルスはほぼインフルエンザと同じような流行形態を取るようになってきた。
だから、4月頃には感染者数は減ってしまうだろうという意見のほうが正しいように思う。これは4月頃になるとはっきりするはずである。
尾見会長は「4月頃にはコロナウイルスは収束する」とは言えない立場にある。もし、4月になってもコロナウイルスが収束していないなら、非難を受けるのは明らかだ。しかし、収束しないと言っておけば、4月に収束してもソレはそれで良かったですねで済ませられる。結局まともな意見、つまりインフルエンザ並みという意見を言えない状況にあるのではないか?
私はインフルエンザと同じで、来冬もコロナウイルスは流行するだろうが、今年よりも感染者数などは減ってしまうと考えている。たとえ、変異株がでてきたとしても。インフルエンザも変異株が何種類か出てきたが、その感染者数には大きな影響はなかった。コロナウイルスもこのインフルエンザと同じ動きをすると考えている。
残念ながら、インフルエンザとコロナウイルスでは超過死亡における死亡者数の数え方が異なることと、インフルエンザの死亡者数の統計は、日本の大都市の保健所での定点観測によるもので、割といい加減なとり方をしていることで、簡単には比較できない。しかし、その感染者の数はインフルエンザのほうが大きい。そして、グラフの形状はインフルエンザの1月ごろがピークで、4月頃には収束するという形状にコロナウイルスもなってきている。
以下に、インフルエンザの過去10年間の発生状況のグラフと、コロナウイルスの養成者数のグラフを添付しておく。形状が似ていることがわかるはずだ。
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