このブログで、コロナウイルスは4月末ごろには終息するという予想をしたのだが、残念ながらこの予測は外れた。どうも、変異株が流行りだしたためのようだ。大阪はこの変異株の影響が出たが、現在のデータでは陽性者数は横ばいで、重症者数も増えていないので、これからは減っていくと思われる。日本全体でも5月末ごろには終息が見えてくるのではないだろうか。
いずれにしてもコロナウイルスはインフルエンザと比較して、それほどひどくないという考えに変わりはない。
最近、コロナウイルスの死亡者数が1万人を超えたというのがニュースになっていた。この数は昨年初めごろからコロナウイルスが流行りだした頃からの積算の数字だ。これに対して、インフルエンザは2019年の1年間のデータで1万3千人ほどである。
死亡者数には、実際の死亡者数と超過死亡の考え方の死亡者数がある。上の数字は超過死亡で算出した死亡者数だ。コロナウイルスや、インフルエンザで亡くなった死亡者だけでなく、その時に罹っていた病気で死んだ人も含まれている。
コロナウイルスの場合には、コロナウイルスの症状が出ていなくても、PCR検査で陽性と出た場合には、死亡者数に入れている。インフルエンザの場合には、医者が診断してインフルエンザに罹っていると診断した場合だけ、死亡者数として勘定する。この点で、コロナウイルスのほうが死亡者数を余計に勘定している。
そういう勘定の仕方をしても、コロナウイルスの死亡者数はインフルエンザよりも少ないのだ。
厚生労働省が2月22日に発表した人口動態統計(速報)によると、20年に死亡したのは138万4544人である。そのうち、コロナウイルスで死亡したという人の数は3500人くらいだ。(この数字は上の超過死亡による死亡者数と大きく異なる。)超過死亡による死亡者数は、1万人として、138分の1ということで、1%にもならない死亡の数で、他の病気では騒がないのに、コロナでは大騒ぎをしていることになる。
1年で1万人の死亡者が出るということは、毎日30人から35人ほどの死亡者が出ているということだ。死亡者の数字には波があるので、多い時にはこの倍くらいの数字になる。だから、1日に100人くらいの死亡者が出てもそれほど騒ぐ数字ではない。もちろん、どんな病気であっても、亡くなった方には気の毒なことなのだが。
こんな状況の中では、どうしても外出がおっくうになり、家に引きこもりがちになる。これが健康にはよくない。
東京都は都立の公園を閉鎖しており、都内の公園も駐車場などが閉鎖されている。ともかく、公園にも出歩くなということだ。図書館なども閉鎖されてしまった。公園には出歩くな、図書館で本は借りるなでは、この時期、何をしたらいいのか。
この対策はこのあと問題になると思う。こういう状況で出歩かなくなるのは若者ではなく、老人だ。老人が体を動かさなくなると、すぐにその健康に影響を与える。体を弱めてしまう。それはこの後の老人の死亡率の増加につながるのではないだろうか。ただでさえ、コロナウイルスのために死亡する老人が増えているのに、コロナの後も死亡は増加して減らないという結果になりそうな気がする。
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