2021年5月25日火曜日

来年のコロナウイルス対策を考える

 いまだに緊急事態宣言を延長するかどうかなどの議論をしている状況なのに、来年の話はまだ早いという意見もあると思う。


しかし、対策は早ければ早いほど良いし、その効果も大きい。


今年のコロナウイルスに関して言えば、昨年の夏頃にもっと対策を行っておけば、これほど騒がなくてすんだのではないかという反省が私にはある。


もともと、このブログで私はコロナウイルスはインフルエンザよりも感染者も少ないし、死亡者数も少ない。さらに、海外の国々と比較すると感染者数も死亡者数も少ない。だから、日本ではあまり気にする必要はないと言ってきた。


しかし、インフルエンザにしても、コロナウイルスにしても、同じウイルス性の風邪で、毎年その程度は変わっても流行している。そして、関連する死亡者は1万人を超える数である。肺炎などの死亡者数に比べると少ないのだが、それでも死亡者が少なくなるに越したことはない。


だから、きちんと対策を立てて、来年の冬にまた流行することは間違いのないウイルス性の風邪には対応していくことが大切だと思うとともに、昨年の夏頃にそれをもっと声高に言っておけばよかったと反省している。


対策としては、現在2類に指定されているコロナウイルスを5類にすることだが、これは海外で非常に大きな規模でいまだに流行っていることを考えると、政府としてはなかなかやれないのではないかと思う。この方法がベッド数や医療機器の逼迫を防ぐ方法として良いのはわかっているのだが。


そうだとすると、やはり重症患者向けのベッド数を増やすことや、医療機器をもっと増やすことに尽きると思う。私立の病院ではこういうことは無理だとすると、県や市が県立や市立の病院を増やすとか、ベッド数を増やすということを考えないといけない。医者の数を増やすことは急にはできないので、こういう方法しか取れないのは残念だが、それでも対策としては重要だと思う。県や市の長や関係者に働きかけて行くのが良いのではないだろうか。「さざなみ」で有名になった高橋洋一先生によると、そのための予算はきちんと確保されているが、誰もそういうことに使っていないようだ。お台場にプレハブでもいいから病院を建てて、重傷者用に使用するなどという案などもあっておかしくないはず。


我々個人として行うこととしては、ウイルスに負けない健康な体を維持することだろう。夏になるとコロナウイルスも収まると思うし、オリンピックも開催されると思うので、適度な運動を継続して行うことを心がけたい。現在、緊急事態宣言で公園なども閉鎖されており、運動もままならない状況だが、それでも家の周りを散歩したり、ラジオ体操を継続的に行ったり、といろいろやれることは考えられる。


もう一つは、来年もワクチンの接種をきちんと行うことだろう。特に問題のある疾患を持っている人は、今年接種したからと言って安心しないことだ。ワクチンが効果を示すのは4ヶ月間くらいという話もある。さらに、ウイルス性の風邪の特徴として、次々と変異株が発生するので、中には今までのワクチンでは効かないという物も出てくる可能性がある。インフルエンザでワクチンを打っていても、ウイルス性の風邪を引いたという例もあり、インフルエンザは毎冬流行っているのを見ても、用心するに越したことはない。


今年の夏頃にはワクチンは必要な人にはひと通り行き渡ると思う。それに安心していてはいけない。


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