最近、コロナウイルスの感染者が増えてきたというニュースが流れている。相変わらずの煽り記事だ。
政府もこれに乗って、コロナウイルス対策と言って、行動制限をかけるような動きが続いている。
最近の新聞記事を見て相変わらずだなと思うのは、コロナウイルスの陽性者、重症者や、死亡者数に関して、2020年以来の数字を報道していることだ。他の病気ならこんなことはありえない。2020年はどうだった、2020年はどうだったと、経緯や各年度の違いなどを報道するものだ。
この報道の原因は、コロナウイルス対策の専門家会議や厚労省の発表データの影響も大きい。厚労省のコロナウイルスサイトの「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」のデータは、2020年以来の数字だけを示している。報道各社はこのデータにならって、コロナウイルスの感染状況を報道しているのだ。
上の表を見ると、相変わらずクルーズ船の感染者数や死亡者数などが表示されている。2年も前のクルーズ船のデータが出ているのはおかしな気がする。
参院選の影響もあるのか、岸田政権はコロナウイルスの2類から5類への変更を未だに実行できないでいる。さらに、最近の感染者数の増加に影響を受けたのか、GoToキャンペーンなどのさらなる拡大にも躊躇しているようだ。コロナウイルスは2類に該当するような病気でないことははっきりしてきているし、だからこそ5類に指定を変更して、早い対応をしないといけないのだが。
この政府の対応は、実際の国民のコロナウイルスに対する気持ちの変化を読めていないのではないか。
もはや、普通の風邪並みになったコロナウイルスに対して、大半の人がコロナウイルスは大したことがないという認識に変わってしまっている。街の病院の対応ももはや2類指定の病気という対応ではなくなってきている。ただ、それをあまりに表には出さないだけだ。この意識の変化を政治家が読めていないというのも問題なような気がする。
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