田中希実選手は世界陸上で3種目に挑戦した。800m,1500m,5000mの3種目だ。
世界陸上に参加する資格を得るのも大変だ。それに加えて、3種目も走るのはその披露を考えると大変なことである。
そのため、殆どの選手は自分の得意な1種目に限って参加するようにしている。他種目に参加する選手は珍しい。
実際のレースの結果は以下の通りである。
7月15日(金)1500m予選 4分05秒30(組7位、全体14位で準決勝へ)
7月16日(土)1500m準決勝 4分05秒79(組6位、全体15位で決勝進出ならず)
7月20日(水)5000m予選 15分00秒21(組9位、全体14位で決勝へ)
7月21日(木)800m予選 2分03秒56(組7位、準決勝出場ならず)
7月23日(土)5000m決勝 15分19秒35(12位)
得意種目の1500mでは、準決勝で途中トラブルが有り、決勝に出られなかったが、もし、それがなかったら、決勝に進出していたかもしれない。
田中選手のレース前には、3種目の挑戦に批判的な意見がいくつかあったのだが、この世界陸上オレゴン大会の後には、あまり聞いたことはない。彼女のレース結果を見ては批判しにくいのではないだろうか。
こういう選手は珍しいのかなと思っていたら、オランダのシファン・ハッサンがいるのがわかった。
ハッサン選手は東京五輪で1500m、5000m、1万mに挑戦し,1500mで銅メダル、5000mと1万mでそれぞれ金メダルを獲得した。6レースの走行距離は2万4500m。
ハッサン選手は田中選手が3種目走るというのを知らなかったようだが、そのことを発散に伝えた人がいる。そうするとハッサン選手は大変感激したようた。自分と同じような挑戦をする人がいるということで。
ハッサンは世界陸上オレゴン大会にも参加しており、5000mのレースで走っている。このレースのあと、田中選手はハッサン選手に歩み寄り、挨拶をしている。
その後、ハッサン選手が今大会のナンバーカードとTシャツを田中選手にプレゼントしたようだ。
それぞれの種目に挑戦するだけでなく、複数の種目に挑戦するという気持ちに強いものを感じる。
この話は、以下のところに詳しい。
https://number.bunshun.jp/articles/-/854033
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