2025年9月26日金曜日

Googleの「ナノバナナ」、正体はバナナじゃなかった!未来を描き出すAI画家

 Googleに「ナノバナナ (nano banana)」という名前の秘密兵器があるのをご存知ですか?


ついにGoogleがスマート農業に参入?」「食べると頭が良くなるバナナ?」と想像してしまいますよね。


この「ナノバナナ」は、とんでもない能力を秘めたスーパーAI画家の、開発中のニックネームだったんです!実は正式名称、Gemini 2.5 Flash Imageといいます。ちょっと長くて覚えにくい!やっぱり「ナノバナナ」の方が親しみが湧きますね。


今回は、そんな不思議で魅力的な「ナノバナナ」の正体と、なぜバナナなのか?という秘密に迫ってみたいと思います!


#### そもそも「ナノバナナ」って何者?


このナノバナナくん、一体何ができるのかというと、私たちの「こんな絵があったらいいな」を魔法のように実現してくれる、まさに次世代の画像生成・編集AIなんです。その得意ワザをいくつかご紹介しましょう。

  • 神業レベルのコラージュ職人! 「この猫の写真と、あの宇宙の写真をいい感じに合成して!」なんてお願いすれば、まるで最初からそういう作品だったかのように、超自然な一枚の画像を作り上げてくれます。もうPhotoshopで苦労する時代は終わりかも?

  • 絶対に文字を間違えない、しっかり者! AIが画像を生成すると、看板の文字がヘンテコな言語になっちゃう…なんて「AIあるある」、見たことありませんか?ナノバナナくんは違います。画像の中に「SALE」という文字があれば、関連する画像でもしっかり「SALE」を維持。ただし、日本語はまだ苦手です。

  • 「もっとイイ感じに」を叶える魔法の杖! 「このワンコの写真、もっと幸せそうな顔にして」と文章でお願いするだけで、本当にワンコがニッコリ笑っているかのような画像に編集してくれます。言葉で伝えるだけで、あなたのイメージを完璧に汲み取ってくれる専属アーティストです。

  • Google先生の知識が詰まった頭脳! 「19世紀のロンドンに、サイバーパンクなロボットが歩いている絵を描いて」みたいな、時空を超えたムチャ振りにも応えてくれます。それは、彼がGoogleの膨大な知識(Geminiの世界知識)を持っているから。歴史も科学も芸術も、なんでもござれの博識画家なんです。

結局なんで「バナナ」なの?

こんなに凄いAIなのに、なぜ開発中のあだ名が「ナノバナナ」だったんでしょう?

残念ながら、その正確な由来はGoogleから公式発表されていません。もしかしたら、…

  • 開発チームの誰かが、バナナが大好きだった説

  • プログラムの構造が、バナナみたいにカーブしていた説

  • 「皮をむいたら(=ベールを脱いだら)すごいぞ!」という隠れたメッセージ説

という具合に、想像が膨らんで楽しいですよね!真実は開発者のみぞ知る、ですが、こんな遊び心のあるニックネームが付くあたり、開発現場のワクワク感が伝わってくるようです。

まとめ:未来のクリエイティブは、バナナから始まる?

正式名称は「Gemini 2.5 Flash Image」。でも、その出自は遊び心あふれる「ナノバナナ」。

最先端の頭脳と、どこか人間味のあるニックネーム。このギャップこそが、「ナノバナナ」の最大の魅力かもしれません。

次にあなたがSNSや広告で「何だこの凄い画像は!?」と目を見張るものを見つけたら、その裏では「ナノバナナ」が活躍しているのかも…?そう思うと、AIがもっと身近で楽しい存在に感じられてきますね。

それよりも、ナノバナナを使ってすごい画像を作ることを試してみれはいががですか?簡単に絵が描けそうです。


自民党に「解党的出直し」は可能なのか

 自民党総裁選のたびに、候補者たちが口を揃えて唱える「解党的出直し」。この言葉は、「政治と金」の問題が浮上するたびに繰り返されてきましたが、根本的な解決が図られることなく、今日に至っています。

今回の総裁選で真に問われるべきは、もちろん「政治と金」の問題も避けて通れませんが、それ以上に根深い「党の体質」そのものを変革できるか否かだと私は考えます。

なぜなら、昨今の国政選挙や地方選挙の結果は、旧来型の選挙運動が通用しなくなりつつある現実を明確に示しているからです。現代の選挙において、YoutubeやX(旧Twitter)といったSNSは、有権者の投票行動に計り知れない影響を与えるようになりました。

しかし、自民党はこの新しい潮流への対応が著しく遅れているように見えます。その体質は旧態依然としており、新しい時代への適応を拒んでいるかのようです。

この課題は自民党に限りません。例えば、立憲民主党なども、大手労働組合を支持基盤とする旧来の組織構造から抜け出せず、ネット社会への本格的な移行に踏み出せていないのが現状です。

そうした中、先日、自民党総裁選の候補者である小泉進次郎氏が、自身の動画を拡散させるために意図的な投稿を外部に依頼していたとされる問題が報じられました。これは、いわゆるステルスマーケティング(ステマ)にあたる可能性があり、大きな問題です。

SNSが持つ影響力の大きさを認識し、その活用を模索するのは当然の流れでしょう。しかし、その手法が公正さを欠き、有権者を欺くようなものであってはなりません。SNSの公正性に疑問を呈してきた政治家自身が、そのルールを軽んじるような行動を取っていては、党の体質改善など、到底望むべくもありません。

真の「解党的出直し」とは、単にスキャンダルを処理することではなく、時代遅れの体質から脱却し、国民の信頼に足る公正な政治活動を行う組織へと生まれ変わることに他ならないのです。


イスラエルの行動にナチスの影を見る

 今日の毎日新聞に掲載された「イスラエル・ナチズム」という言葉が目に留まりました。イスラエルによるパレスチナへの苛烈な攻撃を、ナチス・ドイツのユダヤ人迫害になぞらえる、非常に重い指摘です。

記事は、「イスラエルは自ら『ナチ化』してしまった」「イスラエルのパレスチナ人への扱いは、ナチスがユダヤ人に行った軌跡を不気味になぞっている」と論じています。

ナチスによるホロコーストという、人類史上最悪の悲劇を経験した民族が、なぜ今、パレスチナの人々に対してこれほど非人道的な行いができるのか。 この記事を読み、私はその根源にある問題について深く考えさせられました。このような行動が、国際社会からの賛同を得ることは難しいでしょう。

日本国内の報道に目を向けると、ロシアによるウクライナ侵攻は連日大きく取り上げられ、その非道さを厳しく批判する論調が目立ちます。しかし、イスラエルによるパレスチナ問題については、同レベルの厳しい批判は少ないように感じていました。だからこそ、毎日新聞のこの記事は、私の疑問に一つの視点を与えてくれたように思います。イスラエルの行動を、彼ら自身が経験したナチスの迫害という歴史を引いて批判した点は、非常に重要だと感じます。

私は欧州における反ユダヤ主義の発生したのは、ユダヤ人が欧州人に対して、問題のある行動をとっていたからではなかと思っていました。

その行動には、ユダヤ教の影響もあるのではないかと思います。宗教を問題にするのはあまりいいことではないと思うのですが、ユダヤ教徒はユダヤ教を信じるということで、他の民族よりも優秀であるという思想が影響しているように思います。そして、それが他の民族から嫌われる理由の1つではないかと思います。

さらに言えば、シェイクスピアの戯曲『ヴェニスの商人』には、強欲で冷酷なユダヤ人の金貸し「シャイロック」が登場します。彼は、借金を返せなかった相手の心臓を要求します。このような人物像がなぜ「ユダヤ人」として描かれ、長年にわたり上演されてきたのでしょうか。

もちろん、この作品は文学として多様な解釈ができます。しかし、こうした描写が当時のヨーロッパ社会に根付いていたユダヤ人への偏見を反映している、という見方もあります。このような文化的背景を知ると、歴史的にユダヤ人が置かれてきた複雑で困難な立場の一端が見えてくる気がします。

歴史の悲劇から学ぶべき最も大切な教訓は、「受けた苦しみを、決して他者に繰り返さない」ことではないでしょうか。イスラエルは、自らがナチスから受けた迫害の記憶を、パレスチナの人々への向き合い方にこそ生かすべきだと、私は強く思います。



高市さんの会見に驚く

 今日の毎日新聞の夕刊に掲載されていた、ある記事に目が留まりました。「高市さんの会見に驚く」というタイトルのコラムです。私がこの記事に驚いた理由は、大きく二つあります。


一つは、毎日新聞が高市さんを高く評価していたことです。

記事は、高市さんが自身の更年期障害を公表し、女性の健康政策の必要性を訴えたことについて、こう評していました。


「政治家が自身の病気を公表するのには勇気がいる。」

「私は高市さんの主張とは意見を異にすることが多いが、この点については頭が下がる思いがした。」


私が知る限り、毎日新聞のこのコラムで、高市さんをこれほどストレートに評価する記事は珍しく、普段はその主張に批判的な論調が多いと感じていました。そのギャップに、まず驚かされました。


そしてもう一つの理由は、この記事を書いていたのが女性の編集委員だったことです。


自民党総裁選で唯一の女性候補である高市さんですが、女性からの支持が必ずしも厚いとは言えず、むしろ女性からこそ厳しい目が向けられがちだと感じることがあります。


そのような状況で、この記事の筆者は、意見の違いを認めつつも、同じ女性として「更年期障害」というパーソナルな問題に共感を示し、その勇気を称賛していました。その視点に、私ははっとさせられたのです。


コラムは「この日の高市氏の会見は、総裁選の歴史に新たな一ページを刻むものになったと思う」と結ばれていました。


今回の記事は、私にとっても、政治家の評価軸を多角的に考える良いきっかけとなりました。



2025年9月22日月曜日

ある日突然、日経電子版が見られなくなった話

 いつからか定かではないのですが、ある日突然、日本経済新聞のウェブサイトが表示されなくなりました。

日経電子版はちゃんと契約しているはずなのに見られない...。最初は「日経側のシステムトラブルだろう」と思い、そのうち直るだろうと放っておきました。

しかし、一向に表示は戻りません。

もし本当に日経のサイトに問題があるなら、もっと大きなニュースになっていてもおかしくありません。どうやら、この現象が起きているのは自分だけのようだと気づきました。

いろいろと設定を見直しましたが、原因がまったく分かりません。

ふと、「ブラウザに問題があるのかも?」と思い、普段使っているChromeではなく、別のブラウザであるFirefoxで試してみることにしました。

するとどうでしょう。Firefoxでは、日経のサイトが問題なく表示されるではありませんか!

原因を自力で探すのは大変だったので、AIアシスタントのGeminiに相談してみました。

すると、Geminiが様々な可能性を挙げてくれた中で、ピンときたのが「広告ブロックの拡張機能が原因ではないか」というものでした。

早速、Chromeの広告ブロックの設定を無効にしてみたところ、無事に日経のウェブサイトが表示されるようになりました。

もし同じような現象でお困りの方がいれば、広告ブロックの設定を見直してみてください。意外なところに原因があるかもしれません。


豊明市「スマホ条例」から考える、デジタル時代の親子のあり方

 愛知県豊明市が提案した、子どもたちのスマートフォンなどの使用時間を「1日2時間以内」とする条例が、22日の市議会本会議で可決、成立しました。

毎日新聞の報道によると、条例化の背景には、「過度のスマホ使用が生活や健康に悪影響を及ぼし、家庭内の対話を減らしている」という現実や、「子どものネット依存に対する強い危機感」があるといいます。

この動きを見て、私は戦後間もない頃にテレビが普及し始めた時代を思い出しました。

当時、評論家の大宅壮一氏は、テレビが人々の思考力や想像力を奪い、社会全体を「一億総白痴化」させてしまうと厳しく批判しました。しかし、結局のところ、多くの国民はテレビを見ることをやめませんでした。それは、単なる娯楽としてだけでなく、ニュースや情報収集の手段として、それまでのメディアに比べて格段に便利だったからです。

これは、現代のスマートフォンにも同じことが言えるのではないでしょうか。スマホは、テレビ以上に多機能で、あらゆる情報を瞬時に手に入れられる、極めて便利なツールです。また、友人や家族とのコミュニケーション、学習、そしてもちろん娯楽としても、私たちの生活に深く根ざしています。

豊明市の「スマホ条例」は、その意図は理解できるものの、まるで「テレビは害悪だから見るな」と言っていた時代と同じような、時代の流れに抗おうとする試みに見えます。テレビの使用を止められなかったように、スマホもまた、その利便性ゆえに、使用を禁止することは不可能でしょう。

むしろ、子どもたちからスマホを取り上げるのではなく、スマホとどう賢く付き合っていくか、その使い方を家庭内で一緒に考えていくことの方がよほど大切ではないでしょうか。

「スマホは悪いもの」と一方的に決めつけるのではなく、そのメリットとデメリットを理解し、有効に活用するためのリテラシー教育こそ、これからのデジタル社会で子どもたちが身につけるべき力だと私は考えます。豊明市の条例をきっかけに、各家庭で「スマホとの向き合い方」について、改めて話し合う機会が生まれることを願っています。




2025年9月20日土曜日

2025年9月21日(日)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 9月21日(日)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明します。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっています。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められない。少し工夫してみる必要があります。


下の図を見てください。下段の9つの箱に注目します。この図で下段左端の赤い直線で示した箱には「8」と「9」がその直線上にあります。また、緑の箱で示した下段中央の3つの箱には、それらが含まれる下段中央の9つの箱に「8」と「9」があります。従って、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「8」もしくは「9」が入り、他の数は入りません。これを探し出すのは少し大変ですね。



これを利用すると、右側下段の9つの箱の一つに「6」が入ることがわかります。



それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。頑張ってみて下さい。




なぜ太平洋戦争は避けられなかったのか?

 9月20日付の毎日新聞朝刊に掲載された『なぜ先の大戦に至ったか』という記事は、石破首相が戦後80年に向けて発表する「先の大戦に至った経緯」の検証を国民一人ひとりが考えるきっかけにすることを意図しているようです。


この記事では、学習院大学の井上寿一学長が、開戦の起点と原因、戦争の長期化、そして教訓について論じています。


この記事を含め、これまで主流とされてきた開戦理由の説明には、ある共通点があります。それは、『日本はドイツの早期勝利を期待し、アメリカはすぐに和平に応じるといった、希望的観測に基づいて真珠湾攻撃に踏み切った』というものです。そして、これらの観測が外れた結果、敗戦に至ったとされます。しかし、この説明は本当に正しいのでしょうか?


こういう説明は、その結果を知ったあとでは、納得するものかもしれませんが、その結果が見えていないときには、希望的観測と言えないのではないでしょうか?


開戦当時の視点に立てば、真珠湾攻撃は『米国が奇襲攻撃の情報を知らない』という前提で計画されました。もし本当にその前提が正しければ、その後の戦況は大きく変わっていたはずです。しかし、実際には想定外の事象が多発し、日本側の計画は狂いました。これは、戦争の不確実性を示す一例に過ぎません。


さらに、ほとんど議論されないのが『もし日本が戦争を開始しなかったら、どうなっていたか?』 という問いです。当時、米国はABCD包囲網(アメリカ、イギリス、中国、オランダによる対日経済制裁)などを通じて、日本を追い詰めていました。日本がいくら戦争を回避しようとしても、米国が仕掛けてくる圧力にどこまで耐えられたのか、という視点も重要です。歴史は、単一の行動の是非だけで判断できるほど単純ではありません。戦争を避けた結果、日本が欧米列強の植民地にされていた可能性も否定できません。白人優位の植民地政策の歴史を鑑みれば、それが必ずしも良い結果だったとは言えないでしょう。」


過去の『結果』だけを根拠に、開戦の是非を単純に論じるのは、歴史の複雑さを見誤る危険性があります。私たちは、当時の人々の置かれた状況、政治的・経済的な圧力、そして『もし違う選択をしていたら』 という可能性を多角的に検証することで、初めて真の教訓を得られるのではないでしょうか。この歴史から、私たちが未来のために何を学ぶべきか、これからも共に考えていければ幸いです。




2025年9月18日木曜日

高校生のキャッシュレス決済と金銭教育

 本日の毎日新聞夕刊に掲載された『高校生に広がるキャッシュレス決済 6割利用 親「使いすぎ」懸念』という記事を読みました。記事は、専門家が「お金の感覚を身につけさせるには、まず現金でのお小遣いから始めるのが望ましい」とアドバイスしている点や、高校生のキャッシュレス決済に問題があるというトーンで書かれているようです。

記事では、キャッシュレス決済が普及すると、お金がどこから来ているのか伝わりにくく、現金のように「モノ」として見えないため、お金の実感が薄れやすいと指摘しています。そして、その解決策として「親子でお金についてオープンに話し、困ったときに相談できる関係を築くこと」が重要だと結論づけています。

しかし、本当に現金を使うことで、お金の感覚が身につくのでしょうか?目の前にお金が見える方が良いという考え方には疑問を感じます。


キャッシュレス時代における金銭教育

これからの時代、現金が姿を消し、キャッシュレス決済が主流になるのは間違いありません。子どもたちが大人になる頃には、今以上に「現金が見えない」世界が広がっているでしょう。

だからこそ、私たちは「見えないお金」を子どもたちに「見えるように」教える必要があるのではないでしょうか。現金は当然のように世の中から消えていく運命にあります。それなら、できるだけ早くキャッシュレスの世界を体験させ、使い方を学ばせる方が、将来に役立つはずです。

現金に慣れてからキャッシュレスに移行するよりも、最初からキャッシュレスの仕組みを理解させ、何にどれだけ使ったかをアプリや家計簿で可視化するなど、新しい方法で金銭感覚を養うことが重要だと思います。


最終的な結論

親が一方的に現金を持たせて使い方を管理するのではなく、親子でキャッシュレス決済のメリット・デメリットを話し合い、失敗してもいいから一緒に試してみる。そうしたオープンな関係の中で、子どもたち自身が試行錯誤しながらお金との付き合い方を学ぶことこそ、これからの時代に求められる金銭教育ではないでしょうか。

そうすることで、子どもたちは将来キャッシュレス社会で自立した消費者として生きていくための力を身につけることができるでしょう。


2025年9月11日木曜日

静かに始まる自公民体制の崩壊:次期総裁を待ち受ける茨の道

 石破首相が退陣し、新たな自民党総裁選が始まりました。例年通り複数の候補者が名乗りを上げ、メディアもその動向を追っています。一見、いつもの総裁選に見えますが、今回はこれまでとは違う「何か」が動いているように感じます。

次期総裁候補として、高市早苗氏や小泉進次郎氏などの名前が挙がっていますが、誰が総裁になったとしても、その政権運営は極めて困難を極めるでしょう。なぜなら、これまでの「自公連立政権」では、もはや思い通りの政治運営ができない状況が見えてきたからです。


自公連立政権が抱える限界

先の衆議院選挙、そして参議院選挙で自民・公明両党が大敗を喫したことは記憶に新しいでしょう。もはや自公体制のままでは、この逆風を覆すのは難しいのではないでしょうか。

振り返れば、自民党はかつての「一党独裁体制」から、公明党との協力が不可欠な「自公体制」へと移行しました。しかし、その体制に安住してしまった結果、再び一党での強固な政権基盤を築くことができませんでした。

それどころか、今後の政治運営には公明党以外の政党の協力も必要になってくる可能性すらあります。かつては「自公民体制」とも言われましたが、連立政権の拡大は、政権運営の難しさをさらに増すことになります。


野党第一党の失速と多党化の時代へ

また、与党だけでなく、立憲民主党の状況も注目に値します。これまでは「自公 vs 立憲民主」という対立軸が明確でしたが、先の選挙では自公両党だけでなく、立憲民主党も思うように議席を伸ばせませんでした。

次期総裁が決まれば、近いうちに衆議院の解散・総選挙が行われるでしょう。多くの人が、新しい総裁が自民党を立て直し、再び自公体制、あるいは自公民体制に戻ると予想しています。しかし、そのシナリオ通りに進むでしょうか。

私はむしろ、「多党乱立の時代」が本格的に到来する可能性が高いと考えます。

ヨーロッパの多くの国では、すでに多党乱立の状況が常態化しており、特に右派政党が勢いを増しています。このような現象は、日本でも起こるのではないでしょうか。

新しい総裁が直面するのは、かつての安定した政権ではなく、協力者を求め、多くの異なる声に対応しなければならない、不確実な未来です。これは、日本の政治が根本的な転換点を迎えている静かな兆候なのかもしれません。



2025年9月8日月曜日

イギリスで何が起きている?日経新聞の小さな記事から読み解く「改革党」の躍進

 本日の日経新聞朝刊に、「英右派「改革党」党大会が大盛況」という、小さくても気になる記事を見つけました。他の新聞ではほとんど報じられていない、ちょっと珍しい記事です。


この記事が伝えているのは、イギリスの右派ポピュリスト政党「リフォームUK(改革党)」が今、ものすごい勢いで支持を広げているという事実です。 記事によると、イギリスの世論調査会社ユーガブの最新のデータでは、なんと改革党の支持率が29%!労働党(20%)や保守党(17%)を大きく引き離し、トップに立っています。


さらに驚くべきことに、今年5月のイングランド地方選では、全政党の中で最多となる4割もの議席を獲得。この勢いのままいけば、次の総選挙で政権を奪う可能性も現実味を帯びてきました。


では、なぜ改革党はこれほど支持を集めているのでしょうか?


彼らが掲げる主な政策を見てみましょう。


  • 再生可能エネルギー補助金の廃止:毎年300億ポンド(約6兆円)の財政を節約。
  • 大幅な減税:所得税の非課税枠を大きく引き上げ、700万人が所得税の支払いから免除されるほか、事業税も廃止。
  • 公共サービスへの増資:国民保健サービス(NHS)、防衛、警察などへの支出を大幅に増額。

  • 不法移民の国外追放:60万人の不法移民を国外追放し、治安の改善と財政負担の軽減を図る。
  • 政府の無駄削減:年間500億ポンド(約10兆円)の政府支出を削減し、減税と追加支出の財源を確保。


このような政策を見ると、日本でも勢いを増している保守党や参政党などの主張と、驚くほど似通っていることに気づかされます。


これは、イギリスや日本だけでなく、世界中で同じような思想が台頭してきていることの表れかもしれません。経済的な停滞、社会的な不満、そして「自国の利益を第一に」という考え方が、国境を越えて共感を呼んでいるのかもしれませんね。


全米ベスト4の大坂なおみ選手、覚醒の秘密は新コーチだけ?

 先日行われた全米オープンで、堂々たるプレーでベスト4まで進出した大坂なおみ選手。彼女の活躍は、世界ランキングを14位に押し上げました。


その快進撃の要因として、メディアはこぞって「新コーチの存在」を挙げています。確かに、トマシュ・ビクトロフスキ氏がコーチに就任したのは全米のわずか1ヶ月前。彼の指導が、大坂選手を覚醒させたという見方は一理あるでしょう。


しかし、本当にそれだけなのでしょうか?私はこの見方に少しだけ疑問を抱いています。


覚醒は「突然」ではなく「徐々」に


もちろん、新コーチの存在が好影響を与えたのは間違いないと思います。しかし、今年の大坂選手のプレーをじっくり見ていると、彼女のプレースタイルは、新コーチ就任以前から少しずつ変化しているように感じます。


以前は、彼女の最大の武器である強打に頼るプレーが中心でした。しかし最近では、強打だけでなく緩急をつけた巧みなショットを随所に織り交ぜるようになりました。ここぞという場面では強打で決めますが、緩いボールを打ち返して相手を揺さぶることも増えました。これは、以前の大坂選手にはあまり見られなかった変化です。


また、ネット際でのプレーも格段に向上しました。以前はネットに詰められるとミスをすることが多かったのですが、今では機敏なフットワークでボールを返し、ポイントに繋げることが増えています。


プレースタイルを変えた「意外な存在」


こうした変化のヒントは、全米オープン開催前のインタビューにもありました。大坂選手は、スライスショットを駆使する独特なプレースタイルの伊藤あおい選手について、こう語っています。


「すごく面白いです。彼女のスライスの打ち方など、テレビで彼女が映るたびに釘付けになってしまいます。」

「私には絶対にできないプレーをする選手を見るのが大好きなんです。」

「だから今"日本のテニス"と言われれば、彼女のことを考えます。彼女の試合は私にとって一番興味深いからです。」


「私には絶対にできないプレー」と語っている点から、自分のテニスとは全く違うスタイルを持つ伊藤選手から、何かしらの影響を受けているのではないかと私は感じました。


新コーチの指導はもちろん大きな要因ですが、それだけでなく、彼女自身の探求心や、他の日本人選手のプレーから学んだことが、今回の全米での快進撃に繋がったのではないでしょうか。


これからも、大坂なおみ選手、そして伊藤あおい選手など、日本人選手の活躍から目が離せません。

2025年9月6日土曜日

2025年9月7日(日)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 9月7日(日)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明します。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっています。



問題は上のようなものです。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。



これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められない。少し工夫してみる必要があります。


下の図を見てください。左側下段の9つの箱に注目します。この図で2つの赤い直線で示した部分には「2」と「3」がその直線上にあります。従って、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「2」もしくは「3」が入り、他の数は入りません。



これを利用すると、左側中段の9つの箱の一つに「1」が入ることがわかります。


ここからまた分かるところを埋めていきます。以下の図までは、数字を埋めることができます。



ここから又少し工夫する必要があります。


下の図を見てください。左側中段の9つの箱に注目します。この図で2つの赤い直線で示した部分には「7」と「8」がその直線上にあります。従って、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「7」もしくは「8」が入り、他の数は入りません。



これを利用すると、左側中段の9つの箱の一つに「9」が入ることがわかります。


それ以降も、難しいところもあると思いますが、じっくり考えれば解くことができると思います。頑張ってみて下さい。




2025年9月3日水曜日

はとバスで行く!幻想的な川崎工場夜景クルーズ

 写真クラブの仲間と、「川崎工場夜景運河探検クルーズ」に行ってきました。8月の猛暑に昼間の撮影は厳しいだろうということで、夜の撮影スポットを探したのがきっかけです。


川崎の工場夜景ツアーは、探してみると種類が豊富で驚きました。バスでめぐるツアーや、横浜の埠頭から船で向かうツアーなど、さまざまな選択肢があります。


お手頃な価格だった横浜発の船旅を予約しようとしましたが、なんと2ヶ月前にもかかわらず満席。深夜番組「ソロ活女子のススメ」で女優の江口のりこさんが工場夜景バスツアーに参加する回があり、その影響で人気が爆発したのではないかと感じました。


仕方なく、少し値段は張りますが、東京駅からバスで移動するはとバスのツアーを予約することに。こちらも混んでいましたが、運良く予約が取れて一安心でした。


このツアーは、東京駅から銀座キャピタルホテルに向かい、そこで夕食を取って、その後天空橋桟橋まで行き、そこから船に乗り、川崎工場地帯を回って元に戻って来るというものです。


夕食は洋食でした。内容は思った以上に良くて、食事の後にデザートは出て来るし、コーヒーも無料で飲めるようになっていました。アルコール類などの飲み物は、追加料金がかかります。さすがに船に乗る前なので、アルコール類も欲しかったのですが、我慢しました。


ホテルを出発し、天空橋桟橋へ向かう道中では、バスガイドさんの楽しい案内を聞きながら、レインボーブリッジやお台場の夜景を車窓から満喫しました。


乗り込んだ船は、想像していたよりもこぢんまりとしたサイズでしたが、大型バス1台分の乗客を乗せるには十分な広さでした。クルーズが始まると、いくつもの橋の下をくぐり抜けていくため、小型船でないと通れないということに納得。


私は乗船が最後の方だったため、一番後ろの席に座りました。結果的に、後ろに気兼ねなく撮影できるベストポジションでした。席は横に6人、縦に10列ほどあり、どの位置からでも写真が撮りやすい造りになっています。


当日は日中の暑さが残っていましたが、直射日光がないぶん、比較的快適に過ごすことができました。



工場地帯を見るのは初めてのことで、しかも海からの眺めという事で、珍しい光景を見ることができました。「日本の産業は衰退している」という声も聞きますが、海から眺める工場はどれも活気に満ちていて、日本のものづくりの底力を肌で感じることができました。


船に乗った時間は90分程でしたが、川崎工場地帯のいろいろの建物を見ていると、あっという間に過ぎてしまいました。船のガイドさんの案内も、それぞれの工場の紹介やその他の景色など、丁寧で分かりやすいものでした。


帰りのバスは、歌舞伎座の前などを通る少し違うルートで東京駅へ。到着前には、バスガイドさんが「東京のバスガール」という懐かしい歌を披露してくれて、一緒に口ずさむ人もいました。


ということで、今回のはとバス「川崎工場夜景運河探検クルーズ」は、想像以上の満足度でした。


ちなみに、10月からは船に乗ってから食事をとるスケジュールに変更されるそうです。それなら、クルーズ後の食事で心置きなくビールを楽しめますね!



2025年10月24日(金)付毎日新聞の毎日数独〔第5229回・上級〕の解き方

 10月24日(金)付の毎日新聞に掲載されている毎日数独の解き方を説明します。上級という表示がされているもので普段の級に比べると難しい問題です。 問題は上のようなものです。 とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみます。以下のようになります。 これ以上は単純な考え方だけでは数...