2019年2月23日土曜日

小中学校スマホ持ち込み禁止 の見直しについて

最近文科省が小中学校スマホ持ち込み禁止の見直しを行うという報道があった。これは大阪府などで同様の見直しが先に行われたことに影響を受けたものと思われる。

この話を聞いた時には、小中学生に スマホを持たせることは何も問題なのではないかと考えた。元々IT教育に関しては積極的にやった方がいいと考えているので、スマホについても IT 教育に有効なのではないかと考えたのだ。

ダイヤモンドオンラインの記事にも、小中学校スマホ持ち込み禁止の見直しについて、強い違和感があるという記事がでている。

その記事ではスマホの禁止をやるのではなく、もっと小学校の教育にスマホを活かしたらいいのではないかという提案があり、色々なアイデアが出ていた。

確かスマホを使用した教育は、小中学生に大きなメリットを与える可能性があるのではないかと思われる。

しかし、私もこの記事も見落としているのは、小中学生全員がスマホを持てるかという問題である。この問題は古くて新しい問題で、何か新しい機器が世の中に提供されると、それを小中学生が学校に持ち込む、その持ち込みが問題になるということはよくあったことだ。

持ち込んだ機器が何か悪いことに使われるのなら、それを持ち込み禁止にするのはいい。だが、明らかに悪いと考えられる機器はあまりない。

ここでの一番の問題は、スマホを全員の小中学生が持てないという問題が大きい。家の家計事情とか、スマホに夢中になってしまって他の事が出来なくなってしまうということを考えて、小中学生にスマホを持たせないという家庭もあるだろう。

つまりスマの落ち込みというのは小中学生席全員にスマホが行き渡るという環境を実現するには問題があるのだ。従って、全員が持ち込めないということを考えると、ダイヤモンドオンラインの記事に書かかれている、小中学生にスマホで色々のことを教育するといったようなアイデアは使えない。

むしろ弊害として、小中学生全員が持てないので、持っている子と持っていない子に差が出てしまう。こういう事例はいつでも新しい機器が子供たちに提供されると、発生する問題で ある。このことが解決されない限り、スマホを持たせる効果が大きく失われてしまう。結局、メリットとして大きな災害が発生した場合に、子供達と連絡が取れるといったようなセキュリティの観点からの利用しか考えられない。確かに、このメリットを使いたいと考える家庭は、小中学生にスマホを持たせても良いと思う。

しかし、平均的な若い人の状況から考えると、自分の大切な時間をそのスマホのために取られている人が多いと思う。むしろ、小中学生にはスマホの勉強をやるより、もっと他にやることがあるのではないか。これは古い考え方と言われるかもしれないが、こういう問題があることも頭に入れて、小中学生にスマホを持たせるかどうか考えている必要がある。
私としては、スマホの持ち込みの良し悪しは、小中学生のセキュリティ強化としては、意味があるので、良いと考える。

しかし、スマホを教育現場で使うのはまだまだ環境が整っていないと思う。むしろ、IT教育などには学校でタブレットやパソコンをすべての生徒が使える環境を作り、その環境のもとで教育するのが良いと思う。

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