2021年6月26日土曜日

PCR検査は悪魔の検査だ

 PCR検査というのは、英語では「polymerase chain reaction」で、日本語に訳すと「ポリメラーゼ連鎖反応」と呼ばれている。


Wikipediaによれば、「PCR法は、DNA鎖長による変性とアニーリングの進行速度の違いを利用して、反応溶液の温度の上下を繰り返すだけでDNA合成を繰り返し、任意のDNAの部分領域を増幅する技術である。」と書かれている。


コロナウイルスのケースでは、このPCR検査で、人間の唾液や鼻の粘膜にあるコロナウイルスのDNAサンプルの特定領域を数百万〜数十億倍に増幅させて、コロナウイルスが含まれているかどうかを確認しているものだ。だから、コロナウイルスがほんの僅か含まれていても、見つけ出してしまう。


1993年にPCR検査でノーベル化学賞の受賞したキャリー・マリス博士は、生前講演で、繰り返しPCR検査を感染症の診断に使ってはならないと警告し、使い方によっては誰でも犯人にすることができると述べている。つまり、ごく僅かなコロナウイルスが見つかっても、コロナウイルスに罹っているように見えてしまうわけだ。


しかし、こういう指摘があるのにもかかわらず、WHO(世界保健機構)はコロナウイルスの感染を調べるのに、PCR検査を推奨して、実際に世界中でコロナウイルスの検査に使用されている。したがって、コロナウイルスの陽性者を見つけ出し、それを感染者と呼んで恐怖感を押し付けたわけだ。たしかに、欧州や米国などのようにコロナウイルスでの死亡者がたくさん出たところでは、このやり方も有効だったと言わざるを得ない。しかし、日本のように欧州や米国に比較して、数十分の一の死亡者しか出ていない国にこれを適用するのは間違っている。


キャリー・マリス博士の言うように、PCR検査で陽性と判明したとしても、それは感染したわけではない。だから、コロナウイルスが唾液やホナの粘膜から見つかった人は感染者とは呼ばずに、陽性者と呼んでいる。厚労省のサイトや各都道府県のサイトでもきちんと陽性者と書かれている。


しかし、何を血迷ったのかほとんどのマスコミは、陽性者を感染者と呼んで報道している。これは、コロナウイルスの感染者数を実際よりも多くなるようにして、嘘の報道を繰りかえしていることだ。


さらに問題なのはPCR検査のやり方だろう。その最たるものは、昨年に新宿歌舞伎町で徹底して行われたPCR検査だ。発症もしていない人も全て闇雲に検査をして、陽性者がいると感染者として隔離した。普通なら考えられないことである。全く症状が出ていない人も無理やり病室に閉じ込めたのだ。他の病気でこういう事があったことはない。


この歌舞伎町の出来事ほどひどくはないが、どこかで陽性者が出ると、全く発症もしていないのに、その人の立ち回った先などをくまなく調べるということをやってきた。そして、感染(発病)もしていない陽性者を隔離するという対応をしてきた。


最近の状況を見ると、数字的に陽性者数が減ってくると、むりやりPCR検査を増やして、陽性者を見つけ出し、それを感染者だと決めつけて騒いでいるように見えることだ。つまり、本当は何もそれほど感染が広がっていないのに、わざと然るべき地域でPCR検査を増やして、陽性者数を積みましているように思える。


ただ、こうした操作をしても、ワクチンの普及などで、PCR検査数は思うように増やせなくなってきた。



上のグラフは、いつものとおり、東洋経済オンラインのサイトから入手したものだが、PCR検査検査数の推移を示している。これが、5月初め頃から徐々に減ってきている。ワクチンの普及が進むことで、人々の関心はPCR検査検査でコロナウイルスに罹っているかを調べるよりは、ワクチンを接種して自分を守ったほうが安心だということになってしまったからだろう。


ワクチンの普及で、簡単にコロナウイルスの陽性者数を人為的に増やすことは難しくなってきたようだ。


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