2024年2月3日土曜日

大相撲のけが人が多いのはなぜか?

 今年の大相撲初場所は千秋楽の28日、横綱・照ノ富士が13勝2敗で並んだ関脇・琴ノ若との優勝決定戦を制して9回目の優勝を果たした。


                     (日本相撲協会HPより)


 以前から気になっているのだが、本場所で常に数名の力士が休場しており、今場所も、貴景勝、高安、北勝富士ら多くの関取が休場している。


 観客にとっても、好きな力士が休場するのは残念なことです。せっかく観戦に来たのに、期待していた取組が見られないのは興醒めである。


 相撲はもともと激しいスポーツなので、怪我人が出るのはやむを得ないことだ。しかし、それにしても大勢の力士が休場しているというのは、大きな問題だ。


 そもそも相撲取りにこんなにたくさん怪我人が出るというのは、何が原因なのか。


 その一つが、大相撲の本場所が1年間に6場所もあることではないか。毎年奇数月に本場所が開かれている。本場所間の期間は約1ヶ月半ですが、稽古や地方巡業もあり、力士の身体は常に酷使されている。怪我をした場合も、次の場所出場のために無理をしてしまうケースが少なくない。


 本場所の間の時間が長ければ長いほど、身体を休めて、怪我をした体を十分に元に戻すことができるはずだ。


 戦後直後の大相撲は年間の場所数は2場所だった。それがどんどん増えてきて、結果として今のような年間6場所のという場所数の多いスポーツとなっている。


 昔は「一年を 十日で過ごす良い男」と言われたのが相撲取りだった。1年間に 10日だけ相撲を取ればそれで生活ができたということだ。それが今では、90日も相撲を取らないといけないという過酷な状況になっている。


 本場所の数を減らすということは、怪我人を減らすということに役立つと思う。ただ、これは大相撲としては収入が減ることにつながる。人気を継続するためにも、場所数は多い方がいいという話もある。なかなか、難しいかも知れない。


 場所数は減らさなくても。怪我をした場合に、相撲取りが十分な治療を取れるような仕組みを考えないといけない。例えば、休場すると、どんどんその位置が下がってしまうような今の休場制度は考え直しても良いのではないか?


 大相撲における怪我人の多発は、力士の健康と安全だけでなく、大相撲全体の興行にも悪影響を及ぼす。いろいろの解決策を実行することで、怪我人を減らし、より魅力的な大相撲を実現することようにしてもらいたいものだ。




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