昨日の毎日新聞の朝刊に、「パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(その1) 入植者の暴力、激化 「第2のガザ」懸念』という表題の記事が出ている。
記事によると、「西岸地区には約300万人のパレスチナ人が暮らす一方、イスラエルは1967年から軍事占領し、現在は70万人以上のユダヤ人が国際法違反状態で入植している。」ということだ。
最近、ガザ地区でハマスがイスラエルに戦闘を仕掛けて問題になっている。日本のマスコミを含めて西側諸国のマスコミには、イスラエルを擁護する記事が多い。
ところが、この毎日新聞の記事は、ユダヤ人がでパレスチナズ自治地区に国際法違反をして入植していることを報道している。パレスチナ側に寄り添った珍しい記事である。このユダヤ人の国際法違反による入植は大きな問題だと思っているが、ほとんどのマスコミはこれについては報道しない。
そもそもイスラエルという国が出来上がったのはその経緯がおかしい。これに関して今更それを述べるのは、何の意味もないと思われるのかもしれない。しかし、こういうパレスチナの問題が発生した場合には、もう一度イスラエルの立国について、理解しておくことは大切だ。今発生している問題は、イスラエルの立国と直接関係するから。
イスラエルは、ユダヤ人が自分たちの祖先はここに住んでいたという理由で、建国したものだ。パレスチナ人が長い間住んでいた土地を横取りして、建国した。
パレスチナ人にしてみれが、数百年前から自分たちが住んでいる土地なのに、どうして、その土地をユダヤ人に手渡して、出ていかないといけないのか?理解に苦しむところである。
ホロコーストの例はちょっと極端すぎるのだが、ユダヤ人が迫害を受けてきたというには、それなりの理由があるのではないかと思ってきた。イスラエルという国には、その根本的な理由が存在するような気がする。
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