2025年3月8日土曜日

日本維新の会は兵庫でチャンスを逃した

 先日、このブログで日本維新の会についての意見を述べました。今回はさらにその話を進め、維新が勢力を伸ばすチャンスを逃した点について考察します。


兵庫県で問題が発生したのは、昨年の3月頃だったと記憶しています。当時、オールドメディアによる「知事が問題だ」という報道が広まり、結果として知事が辞任に追い込まれる事態となりました。


この際、維新はなぜ報道の真偽をきちんと調査しなかったのでしょうか?少々不思議に思います。斎藤知事が最初の知事選で当選した際、彼を支持したのは自民党の一部議員と維新でした。


もし、斎藤知事を支援した議員たちが報道の正確性を調査していたなら、斎藤知事が辞任に追い込まれることはなかったのではないでしょうか。特に、「おねだり」や「パワハラ」といった問題は、簡単に調査できたはずです。選挙で斎藤氏を担ぎながら、その後の支援を怠った議員側に責任があると言えるでしょう。


自民党は一部議員の支援に留まっていたため、党全体で調査に乗り出すのは難しかったかもしれません。しかし、維新は党を挙げて斎藤知事を応援していたのですから、調査に乗り出すことは十分可能だったはずです。選挙で支援した以上、こうした形でのフォローアップが求められたのではないでしょうか。


また、調査結果の有無にかかわらず、知事の不信任決議が出された際には反対票を投じるべきでした。それができなかったことは、維新の信頼を損ねる結果となりました。このような状況では、維新の支援を受けて首長選に出馬しようとする人が減ってしまう可能性があります。選挙で勝利した後、マスコミの報道を受けて手のひらを返すように当選者を糾弾する姿勢は、支援された側から見ても不信感を抱かせるでしょう。たとえ知事に問題があったとしても、それを指摘しつつ内側から支援するべきだったのではないでしょうか。


先日の兵庫県知事選で、斎藤元彦知事は110万票を獲得し、再選を果たしました。この選挙で維新が応援していれば、この票を次の県議会選挙や参議院選挙で維新の支持基盤として活用できたはずです。


さらに、斎藤知事が再選された後でも、百条委員会などを通じて斎藤知事支持を明確に打ち出していれば、この時点でも兵庫県で得た票を維新に引き寄せることができたでしょう。


兵庫県でのこの問題は全国的に報道されており、知事選の結果は他の都道府県の選挙にも大きな影響を与えたと思われます。他地域でも維新の得票数を増やす助けになった可能性があります。


しかし、こうしたチャンスが今回の事件で全て失われ、逆に維新の評判を落とす結果となってしまいました。非常に残念なことです。




2025年3月9日(日)付毎日新聞の辛口数独の解き方

 3月9日(日)付の毎日新聞に掲載されている辛口数独の解き方を説明する。唐辛子のマークが5つついており、たいへん難しい問題という表示になっている。



問題は上のようなものである。




とりあえず、簡単にわかるところだけを埋めてみる。以下のようになる。



これ以上は単純な考え方だけでは数字が埋められない。少し工夫してみる必要がある。


ここで下の図を見てもらいたい。左側下段の9つの箱に注目する。この図で赤い直線で示した部分には「1」と「6」がその直線上にあるので、赤い四角で示した2つの箱のいずれかに、「1」もしくは「6」が入り、他の数は入らない。



これを利用すると、左側下段の9つの箱の一つに「4」が入ることがわかる。


それ以降も、難しいところもあると思うが、じっくり考えれば解くことができるはずである。


2025年3月7日金曜日

今更ながら、兵庫県百条委員会のアンケートについて

 兵庫県の百条委員会が報告書を公表した。以前から予想されていたとおり、告発を受けた県の対応について違法の可能性を指摘し、斎藤氏の言動について「パワハラ行為と言っても過言ではない不適切なものだった」と認定しました。


これに関して、多くのオールドメディアは、反斎藤知事派の意見がそのまま報道されており、齋藤派の意見は報道されていません。


これは別にして、改めて百条委員会が行ったアンケートに関して、その内容を詳しく解説してくれている動画があったので紹介します。


以下のところにあります。

https://www.youtube.com/watch?v=s_HcQq11-bE


3ヶ月も前に出されている動画で、多くの方がご覧になっています。この動画では、紙で回答されたものだけが紹介されているので、ネットでの回答も知りたい方は、以下のところから見ることができます。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/gikai/iinkai/index/tokubetsu/bunsho/questionnaire.html


動画の作成者がやられたように、個別に読んでいくと、殆どが聞いた話でなどであって、直接見た、経験したという話があまりにも少ないように感じました。


読む人によって判断は違う可能性もあるのですが、こんなアンケート結果をもとに、百条委員会が報告書を出したのは、おかしいなと思います。




2025年3月3日月曜日

膨らみ続ける核燃料サイクル費用:22兆円超えの現実と課題

 3月3日の毎日新聞一面に、「核燃サイクル、22兆円超 06年以降 事業費膨張続く」という記事が掲載されました。この記事では、以前から問題視されていた原発の使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」のコストが、さらに増加している現状が報告されています。


核燃料サイクルの費用は、大きく分けて再処理工場の建設費、再処理に関わる費用、放射性廃棄物の処分費用、中間貯蔵費用などに分類されます。記事によると、これらの費用はそれぞれ増加しており、2024年の試算では総額22兆円を超えるとのことです。


特に問題となっているのが、青森県六ヶ所村に建設中の再処理工場です。当初の計画から完成が大幅に遅れており、現在の目標は2026年度とされています。しかし、この目標も過去に27回も延期されており、完成の見通しは依然として不透明です。


費用増加の主な要因としては、福島第一原発事故後の新規制基準への適合に伴う追加工事が挙げられます。しかし、それ以前に実施された試験運転において、工場が高濃度の放射性物質に汚染されたことも大きな要因と考えられます。


核燃料サイクルは、技術的に非常に難易度が高く、実際に商業レベルで成功している国はフランスとロシアのみです。日本もフランスに再処理を委託する可能性を模索しましたが、具体的な契約条件、輸送方法、安全性などの課題が多く、実現には至っていません。


国際的には、使用済み核燃料の取り扱いに対する監視が強化されており、国内でも核燃料サイクル政策に対する国民の理解と合意形成が課題となっています。


原子力発電は、低コストの発電方法として評価されることもありますが、使用済み核燃料の処理費用を考慮すると、必ずしも割安とは言えません。核燃料サイクルの現状を注視し、エネルギー政策全体の中で原子力の位置づけを改めて検討する必要があるのではないでしょうか。



2025年3月1日土曜日

最近の日本維新の会の動きについて

 最近、日本維新の会の動きでいくつかニュースになっているものがあります。


その一つが、高校無償化の予算を、自公と合意に達して、予算を変更させたことです。


また、兵庫県議会での百条委員会での維新の議員が、内部情報を立花孝志氏に漏らしてしまったというものもあります。


この維新の動きは、昨年の衆議院議員選挙で、議員数を伸ばせず、馬場代表がその後辞任してしまったときから、おかしいと思いました。


私は日本維新の会はもっと勢いよく勢力を伸ばしていくのではないかと思っていたのですが、最近の調査などでも支持率は低下しているようです。


維新の根本的な問題として、その発祥が大阪をもっと良くしたいという地方政治の改革から始めた点にあると思います。それはそれで良かったと思うのですが、その組織から国政に歩を進めた段階で、おかしくなったのではないでしょうか。


国政に参加するのはいい面もありますが、国政と地方政治では状況が大きく異なります。地方政治で勢力を伸ばしたからといって、即座に国政でも勢力を伸ばせると限らないからです。もともと、国政をどうしたいという政治家の集まりではなく、地方政治をどうしたいという政治家の集まりなので、国政を担当したいというメンバーがほとんどいない。その顕著なあらわれが、大阪の吉村知事は国政に打って出ようとしていないことです。


国政を担当できる議員がいないから、他党から移ってきた前原議員に代表を頼むようなことになっている。この決定を聞いたときに、吉村知事は変なことをやるなと思いました。こんなことは、普通の国政政党なら起こらないことです。


維新は、むしろ、地方政治に注力して、他の都道府県の議会や、首長を維新のメンバーで占めるという作戦を取るべきだったと思います。全国の知事の過半数を維新のメンバーが占めるようなったら、それこそ面白いことになるのではないでしょうか?


ついでに、兵庫県議会の百条委員会の秘密漏洩の件ですが、これをやった議員は流石だなと思います。ルールを破ったという意見を言う人がいることもありますが、それは反斎藤知事派の議員も破っているわけで、彼らにはなんのお咎めもなく、維新の議員だけが問題視されるのはいかがなものかと思います。


橋下徹元大阪府知事は、秘密漏洩をするくらいなら、百条委員会を秘密会にしたときに、なぜ反対しなかったというような意見をいっていますが、これはおかしいと思います。百条委員会を秘密会にするのを反対したら、委員には入れません。反対しても、当時の状況では数の上で、維新の意見は負けてしまいます。つまり、いずれにしても秘密会になってしまうわけです。


当時は、オールドマスコミの影響で、斎藤知事は悪いということになっていたので、それを反対しても、どうしようもなかったと思います。橋下氏も他の人達と同じで、斎藤知事が悪いとつい先ごろまで言っていましたから。全く状況を理解していなかったと思います。さらに言うと、彼はあの時の状況をきちんと覚えていないのですかね。まあ、最近は認識が変わってきているようですが。


維新を立ち上げた人が、当時こういう認識だったのでは、それに従っている人たちも大半が、斎藤知事を支持するのはまずいと思ったのではないでしょうか?




日本維新の会は兵庫でチャンスを逃した

 先日、このブログで日本維新の会についての意見を述べました。今回はさらにその話を進め、維新が勢力を伸ばすチャンスを逃した点について考察します。 兵庫県で問題が発生したのは、昨年の3月頃だったと記憶しています。当時、オールドメディアによる「知事が問題だ」という報道が広まり、結果とし...