最近、日本維新の会の動きでいくつかニュースになっているものがあります。
その一つが、高校無償化の予算を、自公と合意に達して、予算を変更させたことです。
また、兵庫県議会での百条委員会での維新の議員が、内部情報を立花孝志氏に漏らしてしまったというものもあります。
この維新の動きは、昨年の衆議院議員選挙で、議員数を伸ばせず、馬場代表がその後辞任してしまったときから、おかしいと思いました。
私は日本維新の会はもっと勢いよく勢力を伸ばしていくのではないかと思っていたのですが、最近の調査などでも支持率は低下しているようです。
維新の根本的な問題として、その発祥が大阪をもっと良くしたいという地方政治の改革から始めた点にあると思います。それはそれで良かったと思うのですが、その組織から国政に歩を進めた段階で、おかしくなったのではないでしょうか。
国政に参加するのはいい面もありますが、国政と地方政治では状況が大きく異なります。地方政治で勢力を伸ばしたからといって、即座に国政でも勢力を伸ばせると限らないからです。もともと、国政をどうしたいという政治家の集まりではなく、地方政治をどうしたいという政治家の集まりなので、国政を担当したいというメンバーがほとんどいない。その顕著なあらわれが、大阪の吉村知事は国政に打って出ようとしていないことです。
国政を担当できる議員がいないから、他党から移ってきた前原議員に代表を頼むようなことになっている。この決定を聞いたときに、吉村知事は変なことをやるなと思いました。こんなことは、普通の国政政党なら起こらないことです。
維新は、むしろ、地方政治に注力して、他の都道府県の議会や、首長を維新のメンバーで占めるという作戦を取るべきだったと思います。全国の知事の過半数を維新のメンバーが占めるようなったら、それこそ面白いことになるのではないでしょうか?
ついでに、兵庫県議会の百条委員会の秘密漏洩の件ですが、これをやった議員は流石だなと思います。ルールを破ったという意見を言う人がいることもありますが、それは反斎藤知事派の議員も破っているわけで、彼らにはなんのお咎めもなく、維新の議員だけが問題視されるのはいかがなものかと思います。
橋下徹元大阪府知事は、秘密漏洩をするくらいなら、百条委員会を秘密会にしたときに、なぜ反対しなかったというような意見をいっていますが、これはおかしいと思います。百条委員会を秘密会にするのを反対したら、委員には入れません。反対しても、当時の状況では数の上で、維新の意見は負けてしまいます。つまり、いずれにしても秘密会になってしまうわけです。
当時は、オールドマスコミの影響で、斎藤知事は悪いということになっていたので、それを反対しても、どうしようもなかったと思います。橋下氏も他の人達と同じで、斎藤知事が悪いとつい先ごろまで言っていましたから。全く状況を理解していなかったと思います。さらに言うと、彼はあの時の状況をきちんと覚えていないのですかね。まあ、最近は認識が変わってきているようですが。
維新を立ち上げた人が、当時こういう認識だったのでは、それに従っている人たちも大半が、斎藤知事を支持するのはまずいと思ったのではないでしょうか?
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