過去のインフルエンザの感染状況はどんなものだったのか、コロナウイルスの蔓延状況を推論するにも役立つのではないかと調べてみた。
厚労省のWebサイトの中にある「インフルエンザウイルス分離・検出状況速報 2019/20シーズン」という表題のページを探すことができた。ここで、2009年秋から現在までのインフルエンザウイルスの分離・検出状況の毎年の比較のグラフを入手できる。もちろん、それに使用されたデータもCSVファイルでダウンロードできる。
グラフは縦長で表示されているので、その上部をまず以下に表示する。
このグラフは2017年第36週から2021年を表示している。データはインフルエンザウイルスの分離・検出報告なので、すべてのインフルエンザの発症の報告ではないが、各保健所などで実際に検出されたインフルエンザのウイルスの報告で、各シーズンごとの傾向がわかる。2017年から2020年までで、それぞれのシーズンで流行のピークは異なっているが、ほぼ12月後半から1月頃で、同じような増減の形をしている。
また、注目して良いのは、毎年感染するウイルスの種類が異なっていることで、それはグラフの棒の色分けでわかる。
もう一つ注目して良いのは、2020年から2021年のグラフで、棒グラフのメモリを見てみるとわかるが、他のシーズンに比較して極端に少なくなっている。この程度の数字では、流行などということがを使えないだろう。
次に長いグラフの下の部分を以下に表示する。2009年から2012年の部分である。
このグラフを見ると、インフルエンザの流行りだした時期の様子がよく分かる。グラフのメモリを見ると、数字が大きい。2009年では第44週に約1700件の検出があったことを示している。
このグラフを見ると、最初にインフルエンザの流行りだしたときには、そのピークは2009年第44週ごろである。その他の年は12月後半から1月ごろなので、初年度だけがピークが早かったことを示している。つまり、このような感染症の病気は、最初に発生したときには対応がわからず、また発症しても対応が送れたと想像できるので、なっとくできる。
以上のグラフを詳しく見ることで、インフルエンザの流行の様子が読める。この読みから、コロナウイルスの流行も推測できそうな気がしてきた。それは、コロナウイルスも初年度は少し様子が異なるが、それ以降は12月末頃から1月ごろにかけてピークを迎え、その後は収まってくるというものになるのではないかということである。希望的観測ではあるが、そうなってほしいものだ。
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