最近、東電や東北電力で電力不足の懸念があるという事で、節電の呼びかけが行われていた。ただ、呼びかけは行われたが、需要がその呼びかけによって減ったのが、問題は発生しなかった。
現在は、天候が暖かくなったこともあり、節電要請は解除されている。
この電力不足の話が出て来ると、いつものように原発再稼働というのが話題になる。
東日本大震災ですべての原発が停止されたが、新しい基準のもと、いくつかの原発(今のところ10基)が再稼働したが、残りは10基が再稼働できず待ち状態で、残りは廃炉になっている。
私は再稼働派の意見もあるが、できるだけ原発は使用しない方向に政策を進めていくべきだと考えている。
第一の理由は、原発はその排出するゴミ(高レベル放射性廃棄物など)の最終処理ができる状況にないことである。原発の問題はこのゴミを無毒化することができず、地中に埋め込むくらいしか対応が出来ないことだ。捨てる場所の確保もできていないし、再利用可能なプルトニウムもそれを十分に利用できる状況にない。いろいろとゴミを出す設備はあるのだが、有害物質が放射能を出すというのが問題だ。
第二の理由は、戦争になった場合に、原発を狙われると、その被害が大きいという事だ。これは東日本大震災での福島の原発事故を見ればわかる。いまだに、その被害は続いているが、戦争で原発にダメージを与えられたら、それ以上の被害を被るはずだ。こういう設備が狭い日本の中に20基もあるというのは、大変なことである。先の福島の場合、その死の灰は入間市あたりまで飛んできている。
第三の理由は、他の代替発電で電力量を確保できるのではないかという事だ。最近は地球温暖化で火力発電は問題視されているが、原子力発電よりは自然環境に対する影響は少ないと考える。さらに言うなら、地球温暖化は炭酸ガスのせいになっているが、これが本当にそうなのかどうか?きちんと理論とデータに基づいた説明は行われておらず、その意見に反対の科学者も多い。何らかの政治的な意図があるのではないかとも考えられる。また、代替として考える自然エネルギー発電も、技術革新をしていけば現在よりも安価で、大量の発電が可能になる可能性が高い。
例えば、太陽光発電はまだ発電効率の高い材料を開発できるだろうし、大量生産での価格の低下もまだまだ可能だ。いろいろ問題点もあるが、原発に比較するとそれほど大きな問題はない。
火力発電にしても、炭酸ガスを外に出さないというような装置や工夫が考えられ始めている。
従って、原発推進よりもその他の発電の推進をもっと進めるべきだ。
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