2022年3月25日金曜日

ロシアのウクライナ侵攻で日本の防衛を考える

 ロシアがウクライナに侵攻してから一カ月が経過した。


私は実はロシアのウクライナ侵攻はあるだろうなと予想していたので、最近の報道で専門家や評論家が、ロシアがウクライナ国境に軍隊を集結していても、侵攻はありえないと考えていたという話を聞いてびっくりしている。ただ、私も侵攻の時期としてはパラリンピックが終わってからかと考えていた。これは春の雪解けを考えると、戦略上、ロシアはそれまで待てなかったので、私の判断ミスだ。


最近、ウクライナ軍が攻勢に転じて、ロシアは敗走しているらしい。あるいは、前進できず、塹壕を掘って耐え忍んでいるとか。これも食料などを含んで、弾薬などの供給路が絶たれると、一ヵ月も持たないだろう。


日本では、軍備を全く持たずに平和にしておれば、戦争が起こるはずはないという考えの人がかなりいる。特に憲法第9条の改憲に反対の人はそうだ。


しかし、このロシアのウクライナ侵攻は、日本が軍隊を持っていなければ、外国から軍隊が攻めてこないという、改憲反対派の夢のような話をつぶしてしまった。ウクライナは何もしていないのに、ロシアは攻めてきた。まあ、ウクライナがNATOに参加する動きを見せたからという話もあるが。日本でもロシアやその他の国が平気で侵攻してくる可能性があるという事だ。


日本には日米安保条約があるので、そのおかげでウクライナのような形の侵攻は起こらないと思うが、それでも米軍が日本のためだけに戦ってくれるはずはない。今回のウクライナでも、米国も含んだNATOの国々はその兵力をウクライナには送ってくれなかった。ウクライナ自身が戦わないといけないのだ。


日本でも、米軍が必ず守ってくれるという保証はない。誰が他国を守るために自分たちの軍隊を派遣してくれるか。日本の軍隊が戦わないのに、どうして他国の軍隊が日本のために戦ってくれるのか?米軍が日本にいるのは、米国を守るためであって、日本を守るためではない。


もともと米国が日本国憲法を作成したときに、日本には軍隊を持たせないようにするという意図があったのだ。これは米国のその時の担当者がそういう意味のことを語っている。


米国は日本が思いのほか激しい戦いをしたので、あの戦争以降、日本が米国を攻めてこないように、巨大な軍事力を持たないように、そういう憲法を日本に作らせたのだ。日本のことを思って作ったわけではない。


この憲法を作成したために、米国がその直後に起こった朝鮮戦争で、その間違いを気づくことになる。


日本に軍隊がいないという事は、朝鮮で戦う米軍の助けにならないという事だ。兵器や弾薬などのほか、食料などその他のもろもろのものの供給などに支障をきたしてしまう。そのため、自衛隊の前身である警察予備隊が作られた。これがその後変遷を経て自衛隊になっている。


この時、本当は日本に軍隊があって、米軍と一緒に挑戦で戦ってくれたらいいというというのが米国の気持ちだったのだろうが、それをやると、その後日本の軍隊が成長して米国と戦うようになるのを、恐れたのだろう。その時は警察予備隊は朝鮮に戦争をするためには出かけなかった。


以上の経緯は余談として、いずれにしても現在の憲法のままでいいという話は、その作成時の話からも、まったくない。いつでも、改正という事を議論しないといけない。


そして、このロシアの侵攻を見て、現実にそれを議論する時期に来ているし、遅すぎるという話もある。






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