2023年7月17日月曜日

救急車は意外に遅い

 今日の毎日新聞の仲畑流万能川柳に、


「救急車乗れば意外に遅いねん 兵庫 昔のジョー」


というのがあった。


いくつか並んでいる川柳のうちで、この川柳には同感だという気がした。


いつ頃か忘れたが、友人の付き添いのような形で救急車に乗ったことがある。


その走るスピードが意外と遅いのだ。救急車というのはもっと高速に走ると思っていたので、びっくりした。思ったほどに素早く走れない。


それ以来、救急車が走っているのを気をつけて見ることが多いが、なるほど、これでは素早くは走れないなといつも思っている。救急車に乗ってみて判り、その後、救急車が走っているのを見て納得というわけだ。


私は、救急車に乗る前までは、目に走っている車はどんどん道の端に避けて、救急車が走りやすいように助けてくれるものだとばかり思っていた。


ところが実際には、走っている車はそんなに素早い対応をしてくれない。そもそも道の端に避ける場所がない場合も多い。避けようとしていても、他の車が邪魔をしていて、避けられない場合もある。それに避けようとしない車も多い。


特に交差点では、さっさと進めない。必ず走っている車がすべて止まってくれれば、安心して交差点に赤でも突っ込めるのだが、そうは問屋が許さない。意外と、平気で救急車がサイレンを鳴らしていても突っ込んでくる車が多いのだ。


したがって、確実に他の車が止まってくれているということを確認しながら、交差点を通過しないといけない。これに意外と時間がかかる。まあ、信号が赤では止まって、青になったら走り出すよりは早いかも知れないのだが、それほど差があると思えないほどゆっくりと交差点を通過しないといけない。


後でこれも気づいたのだが、救急車が他の車と接触する事故を起こしたら、非難されるのは救急車ということだ。えっ、止まらなかった車のほうが悪いんじゃないのという話もあるが、事故を起こした救急車の記事を見たら、だいたいは救急車が悪いように書かれている。


「ほんまに、意外と救急車は遅いんや!」






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