厚労省の「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)」が8月12日に新しく出たので、コロナウイルスの死亡者数の年代別の推移にその新しいデータを追加した。
上の表は、コロナウイルスの死亡者数を6月2日から8月11日までリストアップしたもので、上の表が年代別の死亡者数の累積数、下の表が死亡者数の増加数で示したものだ。
この増加数の表をもとに年代別に死亡者数がどのように変化したかを示すグラフにしてみた。以下のようなものである。
私はワクチンの効果がもっと出て、60歳代以上の人の死亡者数はこの時期にはゼロもしくはそれに近い状態になるのではないかと期待していた。しかし、上の表やグラフを見る限りでは、死者数は減ってきて入るのだが、ゼロにはならず、ある程度の状況で平衡状態になってしまっているようだ。新しい変異株にはワクチンは効果がないという話も聞くが、死亡者をどの変異株でなくなったというデータまではないので、それはよくわからない。逆にワクチンではこの程度の数以下に抑え込むのは無理なのかもしれない。
一方、相変わらず、40年代以下は死亡者はゼロレベルだ。
最近の報道などを見ていると、徐々にコロナウイルスを5類もしくはそれに近い状況にしたほうが、死亡者を減らせるという話がでてきている。尼崎市にある長尾クリニックの長尾和宏医師の意見(コロナウイルスにかかったら、早期に医者が対応するのが一番死亡者を減らせる、今の分類では対応ができていない)などが、テレビなどで報道されるようになった。それ以外にも、コロナウイルス対策をもっと多くの医師に対応してもらうには、現在の2類に近い分類を、5類にしようという話が出てきている。
いわゆる感染症の専門家がいっていたような爆発的な感染者の増加というものは起きていない。現在でも増えているとはいえ、やっと100万人を超えたという状況で、インフルエンザの患者数が1000万を超えているのと比較すると全く少ない状況だ。
死亡者数も昨年初めから15,000人程度で、インフルエンザが年間13,000人ほどだったことを考えると少ない。特に死亡者数の数え方も、死者にPCR検査をして、ウイルスが見つかったら、陽性者として、他の疾患を持っていても死亡者数に入れているのでは、インフルエンザとは比較にならないほど数え過ぎをしている可能性が高い。(インフルエンザでは患者として医者が認めた人だけを数えている)
死亡者数をさらに減らすには、早期の医者の対応が必要で、一般の医院でもコロナウイルス対応ができるようにするのが一番いいと思う。
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