2021年9月2日木曜日

ワクチン接種によりコロナウイルス死亡者はどう変化したか(9月1日時点)

 厚労省の「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)」が9月2日に新しく出たので、コロナウイルスの死亡者数の年代別の推移にその新しいデータを追加した。厚労省は毎週1回この報告を行っている。



上の2つの表は、コロナウイルスの死亡者数を6月2日から9月2日までリストアップしたもので、上の表が年代別の死亡者数の累積数、下の表が死亡者数の増加数で示したものだ。


下のグラフはこの増加数の表をもとに年代別に死亡者数がどのように変化したかを示す。


今回の新しいデータを追加して出て来た結果を見てみると、8月11日頃から死亡者数は増加に転じているように見える。ワクチンの接種率が80%くらいと言われている65歳以上の年代も死亡者数は増加してきている。


それでもワクチンの効果はまずまず出ていると言えるデータである。ただ、ワクチンの接種が行われていても、完全に効き目が出ているわけではなく、死亡者数が増加しているということだ。もちろん、60歳以上の人でもワクチンを接種していない人が20%くらい入るということなので、そういう人たちが死亡しているという可能性は高そうだ。


コロナウイルスも変異株が次々と出てきており、その変異株にはワクチンも効果がないのかも知れない。


上のグラフは例によって東洋経済オンラインのコロナウイルスサイトのグラフである。このグラフを見ると、陽性者数はここ1週間ほど減少傾向にあるし、重症者数も減少してきている。


陽性者が感染して、死亡するまでの日数は東京都のコロナウイルスのサイトのデータによると17日くらいだ。したがって、あと10日くらいすると死亡者数も減少傾向に転じると予想される。


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