本日11月22日の毎日新聞に、『夫婦別姓「待ったなし」 国連女性差別撤廃委、最終見解 異例の勧告4回』と報じています。
「国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)は10月29日、日本の女性政策について最終見解を出した。同月にあった8年ぶりの対日審査などを踏まえて選択的夫婦別姓の導入のほか、人工妊娠中絶を巡って配偶者の同意を不要とすることなどが勧告された。」
この記事は、国連の提案が正しくて、日本の今の制度は間違っているという論調で書かれているように感じられます。
私も以前は、夫婦別姓について、別姓でもいいのではないかと思っていました。中国や韓国などは、夫婦別姓です。それぞれの国で、その文化や昔からのしきたりなどからそうなっていると思います。また、米国や英国でも以前は夫婦同姓だったものが、男女平等の観点から、夫婦別姓でもいいことになってきています。
ただ、夫婦別姓が認められるようになってからも、同性にする人も多いようです。例えば、クリントン元大統領夫妻は、二人ともクリントンを名乗っています。オバマ元大統領もそうです。私の知っている海外の友人なども、同性を名乗っている人が多いと思います。
Geminiで調べてみると、「夫婦同姓を法律で義務付けている国は、現在では 日本 のみとなっています。」ということのようです。
夫婦別姓に関しては、高市早苗氏が色々法制面でよく考えられています。高市早苗氏は、2002年には、夫婦別姓に関連する法律案を作成して、提案されておられます。そして、その後も色々の方の意見を取り入れて、法律案は改善されてきており、一部は法律として成立しています。
以下のような記事やYoutube動画は、高市早苗氏のその活動や意見がよく分かると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=-3ZIqOVGkfM
https://www.sankei.com/article/20240724-IYKCC4JZUJEZPCOUH3Y4BAAE7I/
先日行われた自民党総裁選でも話題に上がり、小泉進次郎氏がパスポートなどにも旧姓が使えないという主旨の発言をされていましたが、それは違っていて、旧姓も使えますという発言を高市早苗氏がされていました。
この夫婦別姓の議論は、日本が古来から採ってきた戸籍に絡む議論です。日本は古来から、世界的に見ても稀な、詳細な戸籍制度を採用してきているので、これにも関連してきます。
また、日本では比較的古い時代から、男性が婿入して、女性の性を名乗ることは一般的に行われてきています。例えば、大阪の船場では、息子がいても、娘がいたら、その娘に婿を取らせて、家を引き継がせてきたということもあります。
夫婦同姓、夫婦別姓、それぞれにメリットとデメリットがあるので、それを明確にして、日本人がどうするかを考えないといけないと思います。
一部のメディアでは、どうしても国連などの勧告を正しいものとして、記事を書く傾向があります。しかし、夫婦別姓、夫婦同姓それぞれのメリット、デメリット、そして日本の古来の慣例なども考えに入れて、記事を書かないといけないと思います。
世界の標準が一番いいという考えは、最近のグローバル化を重視する傾向から、どうしてもそうなりがちです。しかし、日本の伝統や文化の優れているところもあるので、国連の意見が絶対正しいという考えは、改めたほうが良いと思います。
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