2024年11月6日水曜日

兵庫県の斎藤前知事は、なぜ改革に反対する勢力の謀略に負けたのか?

 「兵庫県の斎藤前知事は、なぜ改革に反対する勢力の謀略に負けたのか?」という記事は、10月20日にYahooニュースに掲載されたものです。慶応大学の上山信一名誉教授が書いておられる。

実際の記事は以下のリンクからご覧いただけます。 Yahooニュース

記事は長文ですが、その内容を簡単にまとめました。


主張されている内容


(1)斎藤前知事は1000億円規模の庁舎建設見直しや天下り規制など、大規模な県庁改革を進めていたため、既得権益を脅かされた一部議員や職員から反発を受けていた。

(2)怪文書事件は、元局長が作成した怪文書をきっかけに、議会が百条委員会を設置し、知事批判の情報を収集・公開することで、マスコミを利用して知事の信用を失墜させようとした謀略だった可能性がある。

(3)議会は情報公開を濫用し、噂や伝聞レベルの未確認情報を拡散することで、知事に対する冤罪を作り出した。

(4)斎藤前知事の改革は合理的だったが、反対派へのコミュニケーション不足や拙速な改革の進め方が反発を招いた可能性がある。

(5)斎藤前知事が出直し選挙に出馬することで、県民に改革の是非を問う機会が得られ、県政のレベル向上につながる。


事件の経緯(日付は追記)


(1)元局長が斎藤知事を批判する怪文書を作成・流布。(3月12日)

(2)県庁が怪文書の出どころを調査し(3月下旬)、元局長を特定、処分。(5月7日)

(3)元局長が公益通報を行う(4月4日)

(4)議会が百条委員会を設置し(6月13日)、知事の不祥事に関する情報を収集・公開。

(5)元局長が自死。(7月7日)

(5)マスコミが百条委員会の情報に基づき、知事批判を展開。

(6)議会が知事に対する不信任決議を可決。(9月19日)

(7)斎藤知事が失職。(9月30日)


残された謎


(1)元局長が怪文書を作成・流布した動機

(2)元局長が自死した理由

(3)元局長のプライベートな文書と自死との関連性


文章全体の論調


筆者は、斎藤前知事の改革に一定の理解を示しつつ、その進め方や反対派への対応に問題があった可能性を指摘しています。また、議会やマスコミの行動を批判的に分析し、情報公開のあり方や政治倫理の問題を提起しています。


以上が、記事のまとめです。


これを見ると、10月20日の時点で、状況をよく理解されて、書かれていることがわかります。


残された謎も、徐々に判明してきています。




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